J-Win NEWS
2026年10月14日 NEW
「J-Win女性ネットワーク3層合同 CEATEC 2026視察会」を開催しました

2026年10月14日(水)、女性ネットワーク3層合同によるイベント「CEATEC(シーテック)2026視察会」を千葉県の幕張メッセにて開催し、Executiveネットワーク・Next Stageネットワーク・High Potentialネットワークの3層から、合わせて95名が参加しました。
3層合同イベントの開催目的は、次世代を担う女性たちのキャリア形成を支援し、多様な価値観を共有すること。さらにCEATEC視察会では、アジア最大級のデジタルイノベーション総合展示会「CEATEC 2026」の会場視察を通じた最新テクノロジーの把握とイノベーション創出の体感も目的となっています。
■アジェンダ
【午前の部】
- CEATEC運営事務局による「見どころ説明」
- グループに分かれ会場視察①
- CEATEC× J-Win共催セミナー聴講
「『失敗』と『チャレンジ』から考えるAI社会 ~『私、失敗しないので』に込めた想い~」 - グループに分かれ会場視察②
- グループワーク「最も注目した展示内容は何だったか?」
■ 会場視察
3層のメンバーは、14グループ(各6-7名)に分かれ、CEATEC AWARD受賞ブースを中心に展示会場の視察を行いました。3層のメンバーは、展示ブースの視察を通じてAI、フィジカルAI、IoT、ロボティクス、エネルギー、スタートアップなど、幅広い領域の技術に触れ、刺激を受けました。
■ セミナー聴講
国際会議場コンベンションホールで開催されたセミナー「『失敗』と『チャレンジ』から考えるAI社会 ~『私、失敗しないので』に込めた想い~」を参加メンバー全員で聴講しました。
本パネルディスカッションでは、脚本家の中園ミホ氏、野田 華子氏(アンリツ株式会社 常務理事CTO)に加え、ファシリテーターを務めた相原 朋子氏(NTT東日本株式会社 執行役員 神奈川事業部長/J-Win Executive ネットワーク 幹事長)が登壇しました。
「失敗と挑戦」「多様性の価値」「AI・テクノロジー社会」のトピックに沿って多くの事例が示され、会場を埋めた約300名の聴講者とともに、多くの発見を得ることができました。
登壇者の皆さんのご発言内容(抜粋)を紹介します。
中園ミホ氏
脚本家(過去作品にドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』『やまとなでしこ』など。最新脚本作品は、木曜ドラマ『アナログナース~デジタルってなんなんだよ!?~』)
「ヒット作は、失敗の上に生まれる」
よく「ヒット作はどうやったら生まれるんですか」と聞かれます。でも答えは簡単で、「たくさんコケること」です。これ以外に方法はありません。失敗を重ねるうちに失敗しない方法が少しずつ分かるようになるんです。私は、すべての成功は失敗の上に成り立っていると思っています。怖いけれど、それでも挑戦する。結局、上達する方法はそれしかないんですよね。
AIについては、実は長い間「脚本家がAIを使うなんて……」と思っていたんです(笑)。でも新作ドラマでは、かなりお世話になりました。私はデジタル推進派の登場人物の考え方がよく分からないので、「こういう時、この人なら何て言うの?」とAIに聞いたら、本当にそれらしいセリフを返してくるんです。ものすごく参考になりました。
ただ、AIが作品そのものを作ってくれるわけではありません。どういう作品を作りたいのか、どんな思いを込めるのかは、人間にしかできないと思っています。
野田 華子氏
アンリツ株式会社 常務理事CTO
「失敗を忘れるくらい、挑戦が好き」
私は新しいことに挑戦するのが好きなんです。新しいことに挑戦していると、当然うまくいかないこともありますが、そのたびに次の挑戦が始まるとも言えるので、失敗を引きずらずに進んでいるのかもしれません。失敗したら、その経験から何を学び、次にどう活かすかが大事なんです。研究開発でも常にそう考えています。
AIには、私もすごく助けられています。やりたいことがたくさんあるので、自分が苦手な分野の調査や情報整理はAIに手伝ってもらっています。AIによって時間が生まれ、その分、さらに新しいことに挑戦できるようになりました。趣味の陶芸の色出しにも活用しているんですよ。ただし、AIをうまく使うには「自分は何をしたいのか」が明確でなければいけません。目的がないまま使っても良い結果は出ません。AIは強力なパートナーですが、意思を持つのはあくまで人間だと思います。
相原 朋子氏
NTT東日本株式会社 執行役員 神奈川事業部長/J-Win Executive ネットワーク 幹事長
「失敗を恐れず挑戦すること、それを受け止める組織や社会であり続けたい」
私も失敗談をお話ししますと、新商品開発を担当していたときに、新サービスが全く売れなくて大きな損失を出したことがありました。結果は残念でしたが、その時、多様なメンバーと知見を出し合いながら挑戦した経験が今の糧になっています。そのメンバーとは今でも仲間としてつながっていて、皆それぞれ活躍しています。
「異論は宝」という言葉があるように、自分と異なる意見を言われても、それをギフトとして受け止めて、会議が終わったら仲良くすることが大切です。
そのような受け止めを次につなげるためにも、多様性のある組織や社会が必要だということ。そしてAIテクノロジーがやってくれることと、それを使いこなすのは人間であるということ。これからは人間とテクノロジーが共存していく社会になるのだということを強く感じました。
■ 3層メンバーによるグループワーク
イベントの最後に、3層の女性ネットワークメンバー95名によるグループワークを行いました。会場視察やセミナーから得た気づきについて感想や意見を共有し、その後グループごとに最も注目した展示内容などをテーマに発表しました。
【展示について】
- グループのメンバーそれぞれ異なる視点から展示を見ていたため、一人では気づけなかった発見や学びを共有することができた。多様なバックグラウンドを持つメンバーで視察したこと自体が大きな価値だった。
- 特に印象的だったのは、フィジカルAIに関連する展示。これまでデジタル空間の中で活用されていたAIが、ロボットや各種デバイスと連携し、現実社会の中で機能し始めていることを体感することができた。
- 最先端技術に触れたことでグループでは「技術を活用する人材の重要性」が話題になった。どれほど優れた技術があっても、それを理解し、適切に活用できる人材がいなければ価値は生み出せない。今回の展示を通じて、人材育成の重要性を改めて感じた。
- 災害対策や地域課題の解決をテーマとした展示もあり、テクノロジーが都市部だけではなく、地域社会全体を支える役割を担っていることも学ぶことができた。
- 「スマートグラス」の展示では、これまでにない技術を活用し、弱視の方も物が見えるようになるという説明を受け、とても感動した。
- 「AIエージェント」の展示では、AI同士が組織を形成し、広報や経営といった役割を分担しながら業務を進める仕組みが紹介されていた。実際にすでに社内で活用されているとの説明もあり、私たちの想像を超える業務効率化の可能性を感じた。
- 日本の人口減少を見据え、官民が本格的に次の社会に向けて動いていることを感じた。未来の日本を具体的にイメージする非常に良い機会となった。
- 高齢化社会や人手不足といった社会課題を解決するために、さまざまな企業がAIやロボット技術の活用を進めていることが印象的だった。社会課題を解決する手段として技術が活用されていることを実感した。
【セミナーについて】
- 「失敗したときに受け止めてくれる環境が大切」という話が印象に残った。実際の仕事やプロジェクトでは、やはり失敗は怖いと感じてしまうが、挑戦を後押しし、失敗も受け止めてくれる環境の重要性を改めて考える機会となった。
- アナログの価値を再認識するとともに、中園さんのやさしい語りが印象的だった。
- 「イノベーションには失敗がつきものであり、その失敗を許容する組織文化が重要である」という話が心に残った。失敗を責めるのではなく、そこから学ぶ組織であることが、今後ますます重要になると感じた。
3層が混在したグループでの視察と、所属や立場を超えた対話を通じて、最新のAIやITの現在地を把握できた1日は、多様な価値観からイノベーションを体感する貴重な機会になり、それぞれの成長につながる有意義な3層合同イベントとなりました。