Executiveネットワーク
開催日:2026年10月15日 NEW
J-Win Executive ネットワークは
お茶の水女子大学と連携した
「総合コース 現役女性役員によるキャリアデザイン講座」
第1回(全5回)を開催しました

2026年10月15日(木)、J-Win Executive ネットワーク(JEN)に所属する現役女性役員3名が講師を務めるキャリア開発講座 第1回を開催しました。
この講座は、JENとお茶の⽔⼥⼦⼤学が連携し、学部・大学院生向け単位認定科⽬として、2027年1月20日(水)までの5日間・全5回にわたって開催されます。今回は1回目です。
学⽣にとっては、⽇本の⼤企業の⼥性リーダーであり、第⼀線で働く、現役の経営層と直接対話できる貴重な機会。企業の現場で求められる⼒やリーダーシップのあり⽅に触れ、⾃⾝の未来やキャリアの可能性について考えるきっかけとなることを期待しています。
■ 第1回の講義テーマ、目的
第1回の講義テーマは「STEP 1 自分を知る ~My Story~」。3名の現役女性役員が登壇し、それぞれの「My Story」を語ります。
「何になりたいか」ではなく「何をやりたいか」を問い、現在20歳前後の学生たちに、「50歳の時点でどんな自分でありたいか」、「どんな世の中であってほしいか」を考え、社会で出したいインパクトを見出すことを促します。
その後、学生には自分の「My Story」を作成してもらい、グループディスカッションにより深掘りしていきます。
■ オープニング
講座の冒頭では、高柳陽子氏(ユニアデックス株式会社 業務執行役員)から、講座への思いと、受講中に持ってほしい心構えが語られました。
「この講座は役員たちが正解を教える場ではありません。むしろ、さまざまなキャリアや人生の選択に触れながら、『自分だったらどうするだろう』『自分はどんな人生を歩みたいだろう』と考える機会にしてほしい」と呼びかけました。
■ 講師1人目
「何になりたいか、ではなく、何がしたいか」
株式会社三井住友フィナンシャルグループ 取締役 松ヶ崎 穂波 氏
新卒で金融業界に就職した松ヶ崎氏の講義は「20代は人生でいちばん戻りたくない年代です」との意外な一言からスタート。キャリア、ライフイベント、将来…20代は悩みの連続でしたが、「今、50代は人生最高に面白い」。その背景には、「本当にやりたいこと」への強い思いがありました。
だからこそ繰り返し語られたのが、「目指す職業」ではなく「実現したいこと」を考える重要性。「人生が思い通りに進まないときこそ自分が本当にやりたいことに立ち戻って。自分の心が何に動くのかを見つめることが、自分だけのMy Storyにつながっていきます」とエールを送りました。
■ 講師2人目
「キャリアの『谷』から学んだこと 迷いと試行錯誤の先に、自分の軸が見えてくる」
PwCコンサルティング合同会社 執行役員 伊藤 淳子 氏
グローバルコンサルティングファームで活躍する伊藤氏は、過去に、同期より昇進が遅れる、プロジェクトで四面楚歌になるなど、“キャリアの谷”を何度も経験。そこから“乗り越える力”を自ら育み、逃げずに向き合った結果、今の自分につながったと語りました。
「谷をなくすことはできない。でも、谷を越える力は育てられる」との信念のもと、自らが大切にしている考え方や行動指針を伝授してくれました。「一つの結果で、自分の可能性を決めないでください。自分で選び、自分の足で、次の一歩を踏み出して」と伝えました。
■ 講師3人目
「動く。十人十色から唯一無二へ」
NTT東日本株式会社 常勤監査役 境 麻千子 氏
お茶の水女子大学を卒業後、漫然と社会人になった境氏。20代は低い自己肯定感に苦しみ、30代の出産後には管理職に昇格して戸惑いの波にさらわれました。しかし、周囲の働きかけや支えに力を得て、「リーダーの役割は、チーム全体を見渡しメンバーが力を発揮できる環境をつくること」と意識を変えたことが転機となり、40代・50代の多様な経験を通じて自分なりのリーダーシップを作っていったといいます。キャリアは初めから明確に描かれているものではなく、まず「動く」ことで学びが生まれ、やがて唯一無二の軸になります。「行動」から、自ら考えて動く「考動」へ、さらに自分と会社・社会の重なりを誰かの幸せにつなげる「幸動」へ。長い時間をかけて形づくられる粒粒の金平糖になぞらえ、自分らしさを大切にと、エールを送りました。
今後4回の講座でも、学生の皆さんが多様な生き方やキャリアに触れ、自分らしい未来と、社会に生み出したいインパクトを描けるよう、対話と学びを深めていきます。
今年度の講座(全5回)の詳細はこちらからご覧いただけます
https://j-win5.jp/information/20261005/
■ 参加者の声(アンケートより抜粋)
- どのような仕事やライフプランにおいても、自分が絶対に譲れない軸や大まかな理想を念頭におきつつも、今目の前の状況に柔軟に対応し、より良い選択肢を選び取る能力・センスが必要なのだと感じました。特に女性は、出産や育児など、自分ではコントロールの難しいライフステージの変化があるのでそのようなしなやかさが必要なのかもしれません。
- 各企業でご活躍されている役員の方々のお話を伺え、大変貴重な機会でした。50歳の自分を想像することは難しいですが、今日の講義を通じ、社会への影響力を持つ・会社や組織の全体像が見える・会社や社会に還元することができる年代だとわかりました。自分がそのようなことができる50歳になるために、自分が選んだ業界や会社で何ができるのか、今から絶えず考える必要があると分かりました。
- 活躍する女性取締役、執行役員から直々にお話を聞くことのできる機会は滅多にありません。このような機会に恵まれたからこそ、私も、取締役レイヤーを目指し、その1人となれるような人材になり、女性のロールモデルを増やしていければと考えています。
- 松ヶ崎様のお話からは、仕事の表面的な部分だけでなく、本質を理解し、誇りを持って働くことの大切さを学びました。伊藤様のお話で印象的だったのは、今すぐ将来とのつながりが分からなくても、好奇心や直感を大切にしてよいということです。私も効率やすぐに役立つことばかりを求めず、今の興味を大切に行動していきたいと思いました。また、境様のお話から、今学んでいることも、いつか思いがけない形で将来につながるのだと感じました。将来振り返ったときに自分の歩みを語ることができ、今が一番良いと思えるような人生を築いていきたいです。