2023年11月17日（金）、第10回 実行リーダーの会を会場（国際文化会館）とオンラインにより開催しました。

9月21日に行われた 第8回CEO会議では、「D&Iの重要性の理解、腹落ち、自分事化」をテーマに掲げ、経営トップは何を伝え、どう行動するかを議論いただきました。
今回の実行リーダーの会では、このＣＥＯ会議での議論を受けて、具体的な施策に踏み込むための情報共有とともに今後の解決策に向けたヒントを得ることを目的としました。
まず、横尾理事長より今回のテーマの趣旨説明を行ったあと、大日本印刷株式会社 取締役 宮間三奈子様、デロイトトーマツ合同会社 デロイトトーマツグループ CTO,DEIリーダー 大久保理絵様のお二人より、それぞれの企業における「Ｄ＆Ｉ推進の理解、腹落ち、自分事化」に向けた具体的な施策を紹介いただき、後半では参加の皆さんにより、ディスカッションを行いました。

【アジェンダ】

1. オープニング
   テーマ：「D＆Iの重要性の理解、腹落ち、自分事化」（先回のCEO会議を受けて）
2. 今回のテーマに関する情報提供
   ・大日本印刷株式会社　取締役　宮間 三奈子 様
   ・デロイトトーマツ合同会社
   　デロイトトーマツグループ CTO, DEIリーダー　大久保 理絵 様
3. 全体ディスカッション
4. クロージング

■横尾理事長より第10回実行リーダーの会趣旨説明
前回のCEO会議では「D&Iの重要性の理解、腹落ち、自分事化」について、経営トップとして何を伝え、どう行動するかという観点でディスカッションいただいた。本日は実行リーダーとして、この課題をどう捉え、具体的に何を変えていくのか、あるいは今変えているのかを議論し、また、苦心している点を率直に共有して、解決のヒントを得ていただきたい。

■大日本印刷株式会社　取締役　宮間 三奈子 様
社長が9月のCEO会議の内容を全事業部の役員と共有し、議論が活発化、女性育成・登用計画についてのヒアリングも踏まえ、問題を分類し対応している。それぞれについて「女性管理職の方が組織内の評価が高い」「産休前に仕事の面白さを経験すると復職が早い」など社内外の調査結果を示しながら、先入観を取り除きつつ、理解、腹落ちにつなげている。また、ラインが異なる役員がスポンサー、部門トップがオーナーを務めるスポンサーシップ制度により自分事化を進めている。 一方で、女性社員には自信がキャリアデザインをどうしたいか、仕事を通して成長したいという認識を持ってもらうという取組を行っている。

■デロイトトーマツ合同会社　デロイトトーマツグループ CTO, DEIリーダー　大久保 理絵 様
同質性の高いグループには同質性の高いグループのメリットがあり、多様性の高いグループには多様性の高いグループのメリットがあるという前提で、自社は「成長戦略として多様性の高いグループを目ざすことを選択」したということを腹落ちのポイントとしている。DEIの一つの柱であるジェンダー平等についてはJ-Winの男性ネットワークに参加したメンバーが社内で男性ネットワークを立ち上げた。今まで、マイノリティ側にフォーカスが当たっていたが、マジョリティにも大きな役割があり、両方で進めていくことが重要。
また全社会議、社外セミナーでの登壇者の男女比を定め、男性ばかりが語ることで、役割のバイアスがかからないような取組「パネルプロミス」を実施している。

2社の取組に対して活発な質疑が行われた後、参加各社の取組が共有されました。

今後もCEO会議、実行リーダーの会のテーマ連携はもちろん、男性ネットワーク、女性ネットワークとの意見交換などJ-Winの特長を活かしながら、議論を進めてまいります。

次回のCEO会議は1月23日に、実行リーダーの会は3月19日の開催を予定しています。