J-Win NEWS

2025年10月16日

「J-Win女性ネットワーク三層合同 CEATEC2025視察会」を開催しました

2025年10月16日(木)、女性ネットワーク三層合同によるイベント「CEATEC(シーテック)2025視察会」を幕張メッセにて開催し、Executiveネットワーク・Next Stageネットワーク・High Potentialネットワークの三層から、合わせて81名が参加しました。
三層合同イベントの開催目的は、次世代を担う女性たちのキャリア形成を支援し多様な価値観を共有すること。今回のCEATEC視察会では、最新テクノロジーの把握とイノベーション創出の体感も新たな目標として加わりました。

◆アジェンダ
【午前の部】
  • CEATEC事務局による「見どころ説明」
  • グループに分かれ会場視察①
【午後の部】
  • セミナー「多様性が生み出す変革:イノベーションにつながるアクションとは」聴講
  • グループに分かれ会場視察②
  • グループワーク「最も注目すべき展示内容は何だったか?」

会場視察

三層のメンバーが5~6人のグループに分かれてCEATEC展示会場の視察を行いました。
CEATECは、最新のテクノロジーと社会課題解決のためのソリューションが一堂に会する、国内最大級のデジタルイノベーションの総合展示会。
三層のメンバーは、展示ブースの視察を通じてAI、IoT、次世代通信、ロボティクス、エネルギー、スタートアップなど、幅広い領域の技術に触れ、刺激を受けました。

 

パネルディスカッション聴講

J-Win主催セミナー「多様性が生み出す変革:イノベーションにつながるアクションとは」を参加メンバー全員で聴講しました。

パネルディスカッションでは、スポーツコメンテーターの為末 大氏や J-Winアドバイザーの髙橋 志津氏(日本IBM)、 Executiveネットワークから大西 佐知子氏(NTT)に加え、ファシリテーターを務めた麻生 多恵氏(KPMGジャパン)が登壇。
「違いを生む“気づき”」 「失敗をイノベーションにつなげる方法」 「変化のために明日からできるアクション」などのテーマで多くの事例が示され、会場を埋めた300名近い聴講者とともに、多くの発見を得ることができました。

「多様性が生み出す変革:イノベーションにつながるアクションとは」

登壇者の皆さんと、ご講演内容(抜粋)を紹介します。

●為末 大 氏 
Deportare Partners代表

失敗ジャンプから生まれた、イノベーティブな「背面跳び」

陸上の世界で最も有名なイノベーションは走高跳での「背面跳び」です。きっかけは、アメリカ選手フォスベリーの偶然の“失敗”でした。
練習中に体が回転して背中から飛ぶ形になったものの、「このほうが高く跳べる」と感じた彼はその跳び方を追求し、1968年のオリンピックで金メダルを獲得。今では選手のほぼ全員が背面跳びを採用しています。
「はさみ跳びを極めよう」としていた人には思いつかない発想 —— 既存の枠を超えた偶然のゆらぎからこそ、真のイノベーションは生まれるのだと思います。


●髙橋 志津 氏 J-Winアドバイザー
日本IBM株式会社 理事 研究開発 テクノロジー・エンゲージメント

他社との協業で新しいアルゴリズムを発見
イノベーションが生まれる瞬間を見た

今、私たちが研究している量子コンピューターは、一社だけで完成するものではありません。多様な分野の知見を持つ人々が協働し、使う側の視点からのフィードバックを取り入れながら進化していく技術となります。
実際に、金融や化学の企業から研究員が参加し、共に議論を重ねる中で、私たちだけでは到達できなかった新しいアルゴリズムを発見するという経験に恵まれたことがあります。異なる専門性や考え方が交わることで、それまで気づけなかった新しい価値が生まれる —— まさにそれが、イノベーションの本質なのだと思います。


●大西 佐知子 氏 J-Win Executiveネットワーク メンバー
NTT株式会社 常務取締役 常務執行役員 研究開発マーケティング本部長 CCXO、Co-CAIO

「内発的動機」が高まると、イノベーションは自然に起きる

イノベーションには「内発的動機」が欠かせないと感じています。
大阪万博ではNTTがパビリオンを出展し、全国から2,300名の社員がイベントスタッフとして参加しました。開幕前に作成した運営マニュアルに沿って、お客様対応は始まりましたが、会期が進むにつれて現場での気づきや工夫が生まれ、最終的にはマニュアルがほぼ全面的に更新されました。
社員が「お客様に楽しんでほしい」「NTTを知ってほしい」と思う気持ちから、自発的に行動し、より良い成果を生み出していく。その姿を通して、内側から湧き上がる意欲こそが、イノベーションの原動力であることを実感しました。


●麻生 多恵 氏(ファシリテーター) J-Win Executiveネットワーク メンバー
KPMGコンサルティング株式会社 ソーシャルバリュークリエーション 執行役員 パートナー

多様性は「気づきの仕組み」である

「多様性は大事」と理解していても、現場では成果を実感しにくいという声もあります。今回のディスカッションでは、多様性を概念や定義ではなく、「気づきの仕組み」だと考えました。
たとえば、さまざまな意見が出ているか、誰かの意見が押さえつけられていないか、権限のある人の考えだけで決まっていないか - そうした点に気づける思考や仕組みを持つことが重要です。
これらの意識と行動が、変化に強い企業やイノベーションを起こす組織につながると感じています。皆さんのビジネスの中で、今後の施策に生かしていただければ幸いです。


三層メンバーによるグループワーク

イベントの最後に、三層の女性ネットワークメンバー81名によるグループワークを行いました。セミナーや視察から得た気づきについて感想や意見を共有し、その後グループごとに「最も注目すべき展示内容は何だったか?」をテーマに発表しました。

◆グループ発表「最も注目すべき展示内容は何だったか?」(抜粋)
    【展示について】
  • 展示はBtoB中心と思いきや、日常生活にも活用できる技術が多く、学びがあった。
  • AIが「五感に訴える技術」へ進化していることに驚きを感じた。
  • 赤ちゃん型のロボット「クライング・ベイビー」の展示が印象的だった。開発者の方の熱意と、男性目線での訴えが新鮮だった。
    【セミナーについて】
  • 「失敗してもいい空気」「ありがとうを大事に」が、グループの皆共通で印象に残った内容。
  • 「ゆらぎ期にこそイノベーションが生まれる可能性がある」という発言に共感した。
  • 「同質的な環境がイノベーションを阻害する」という示唆にはっとした。中途採用がほぼいない社内環境はまさにそれかもしれない。


三層が一緒になったグループでの視察と、所属や立場を超えた対話を通じて、最新のAIやITの現在地を把握した1日は、多様な価値観からイノベーションを体感する貴重な機会になり、それぞれの成長につながる有意義な三層合同イベントとなりました。