High Potentialネットワーク

開催日:2025年11月04日

第15期 High Potential ネットワーク オンライン海外研修(一部リアル)を実施しました

「J-Win 第15期 High Potentialネットワーク 海外研修」を、2025年11月4日(火)~11月6日(木)の3日間にわたり、オンラインとリアルのハイブリッドで開催しました。
研修のゴールは「世界を識る、自分を超えるBeyond Your Limit!~グローバル挑戦への心理的ハードルを下げ『自分にもできる』というマインドセットと具体的アクションプランを持ち帰る」です。

■2025年海外研修スケジュール

今回は、ウクライナ、ベルギー、アメリカ、アイルランド、フランス、メキシコ(メキシコ大使館での講演・ネットワーキング)の6か国からのセッションを開催。さらに、グローバルで活躍するJ-Win Executiveネットワーク・Next Stageネットワークの所属メンバー合計6名にも参加いただき、「J-Win3層合同企画 パネルディスカッション」も開催しました。
異文化理解を目的としたグループワークなども交えながら、各セッションを振り返ることで、意識の変化やプログラムごとに新たな発見を得ることができ、実りの多い3日間となりました。

■参加者の声(アンケートより抜粋)

●海外講演&パネルディスカッションについて

DAY1

  • アメリカ
    今後、もしアメリカに移住することがあった場合、自分自身は「センサス」にどう答えていくことになるのか? 自分のアイデンティティは? ということに考えを巡らせる時間になりました。
  • ウクライナ
    戦争のニュースが大きく取り上げられる一方で、経済活動も活発化しているというお話が非常に印象的でした。日本からどのような支援ができるのか、他人事ではなく自分事として考えていきたいです。また、過去から学び、未来を見据えて創造する力を身につけたいと強く感じました。
  • ベルギー
    ・グローバルに仕事をするうえで、必要な心構えについてご教示いただき、大変参考になりました。自分の常識で考えず、相手の文化的背景を理解したうえでコミュニケーションをとることの重要性、そして目的意識「志」を共有することの重要性について気づくことができました。

DAY2

  • アメリカ
    絵を描くことで、自分の深層心理を客観的に見つめるきっかけをいただきました。忙しさや日常の煩雑なことに追い込まれると、大事なことを見失ってしまうことがあることに気づかされました。一つ一つ、目の前のことを表面だけではなく深く考えられることは、関わる方々への真摯な対応につながるのだということ、そしてそれは自分自身にも返ってくることを学びました。
  • アイルランド
    アイルランドのジェンダー指数が高い理由を知る機会となりました。特に政治への参画は、過去に、女性30%を満たさないとペナルティを課すとしていた点に本気度を感じました。また、女性の起業家を支援する仕組みが素晴らしいと思いました。
  • J-Win3層合同企画 パネルディスカッション
    「グローバライゼーションとローカライゼーションは両輪である」という言葉が強く印象に残りました。グローバルで働く上で、言語の問題よりも「何を伝えたいか」が重要だと感じたため、自分の軸をしっかり持ち、どのようなことも「自分ならどうするか」を考えながら行動していきたいと思います。また、自分で自分の可能性を狭めないよう、挑戦を続けたいです。

DAY3

  • フランス
    ターニングポイント、モチベーションのアップダウン、グローバルで働くことへの障壁とその対処法についてのお話が非常に印象に残っています。普段から、自分のスキルやこれから進む道など、悩むことや漠然とした不安で頭がいっぱいになることが多いのですが、自分に重なる部分が多くあり、とても参考になりました。
    【ご講演内容】フランス:井上 美香 様 講演

    井上美香様(元ロレアル/資生堂役員、プロフェッショナルコーチ)からは、「航海のはじまりは、一歩の勇気から」をテーマに、グローバルに働くことの意義、ビジョン思考とリーダーシップについてお話しいただきました。グローバルに働く・学ぶ際の心理的ハードルを突破するためのマインドセットや、思考回路を変えるとパラダイムシフトが起こることなど、多数の励ましの言葉と今日からできるヒントをいただきました。

  • メキシコ
    メキシコの男性優位主義の根強い社会構造や固定観念を初めて知り、衝撃的でショックを受けました。一方で、54年という長い時間を要しながらも、議会における男女比均衡が大きく変わったり、女性の政治進出も実現できたことにも驚きましたが、同時に感動しました。日本でもいまだに男性優位性はあると感じます。メキシコのような取り組みや変化を他国へ伝えることは、世界にいい変化を与えると思いますし、今回聞くことができてよかったです。
    【ご講演内容】メキシコ:Valeria Solís 様 講演

    メキシコ大使館にお伺いし、リアルとオンラインのハイブリッドで講演が行われました。Valeria Solís 様(駐日メキシコ大使館政治担当一等書記官)は、「メキシコにおける女性のリーダーシップと新時代への影響」をテーマに、メキシコの政治における女性の立場の変遷と、関連する課題や今後の展望についてお話しくださいました。 2024年6月にはメキシコ初の女性大統領も誕生し、日本の先を行く女性活躍の背景には、ジェンダークオーター制などの法整備や平等の可視化が有効に働いたとのこと。初の女性首相が誕生した日本にも、多くの示唆を頂きました。

●全体(海外研修を通して)

  • インプットがたくさんあり、刺激的な3日間でした。普段、グローバルな業務を行っていないからこその新鮮さがあり、グローバルって何か?を考える良い機会となりました。
  • 海外のスピーカーの方が多く、普段ネットワークを作るのが難しい方達と交流できる機会となり、新鮮だった。
  • 講演を聞くだけでなく、絵を描いたり、現地でコミュニケーションしたり、座談会があったり、多彩でとても楽しかったです。海外へのハードルを下げることができ、気づきの多い3日間でした。
  • 今回の研修を通じて、今まで自分が固定観念に縛られていた部分があったことを強く感じることができました。新しい視点を取り入れるきっかけになり、今後の行動や考え方を広げる学びになったと思っています。

3日間の研修を通じて、「グローバル挑戦への心理的ハードルを下げ『自分にもできる』というマインドセットと具体的アクションプランを持ち帰る」というゴールに少しずつ近づいたと、多くの参加者が感じています。
異なる文化・価値観・言語環境を体感しながら視野を広げつつ、多様なロールモデルや他国の取り組みに触れた3日間は、貴重な経験を得た研修となりました。