男性ネットワーク
開催日:2025年07月18日
2025年度 第3回男性ネットワーク定例会を開催しました

2025年7月18日(金)、2025年度 第3回 男性ネットワーク(男性NW)定例会をオンライン(ZOOM)にて開催しました。
【アジェンダ】
- 幹事紹介&本日のゴールと進め方
- D&I推進責任者とのラウンドテーブル
- 分科会テーマ設定に向けたグループディスカッション
- J-Winからのお知らせ
定例会では最初に、今年度(2025年度)の 幹事7名が紹介されました。
男性ネットワークでは、今後、分科会テーマの設定という段階に入って行く中で、今回は5名のD&I推進責任者の方とのラウンドテーブルを行い、「D&I推進実務者としての経験から直面する課題と対応」について率直に伺いました。 後半は第1回、第2回定例会での講義及びディスカッション、今回のラウンドテーブルを通じ、関心を抱いたテーマ、改めて意識した課題を共有し、「各自が取組みたい課題・テーマ」を提出しました。幹事会メンバーがこれらを集約し、次回8月4日の第4回定例会ではいよいよ分科会の立ち上げとなります。
■D&I推進責任者とのラウンドテーブル
男性NWメンバーは5つのグループに分かれ、D&I推進実務責任者の方との1回35分のラウンドテーブルを2回、計2名の方との率直な質疑応答を行いました。今回の推進責任者は女性3名、男性2名という構成でしたが、女性責任者への「家事・育児を担う中でキャリアを積むことは大変だったのではないか」という質問に「女性が家事・育児を全面的に担うということ自体にバイアスがありませんか?結婚し、子どもがいる男性にも同じことを聞きますか」と問いかけられ、男性NWメンバーが一斉に背を正すという一幕もありました。
◆ご参加くださったD&I推進の実務責任者の皆さん(企業50順)
- 旭化成株式会社 小田 文子 様
- サッポロビール株式会社 高田 塁 様
- 大日本印刷株式会社 本田 忠 様
- DACホールディングス株式会社 川﨑 恭子 様
- 三菱UFJ銀行株式会社 上場 庸江 様
◆QA(一部)
Q D&I推進の意味。女性向けに研修など特別な施策を打つ理由の説明
A
- 個の力を最大化が企業の力になる。今まで使われていなかった力もフルに活用して組織の力にする
- 意思決定層に女性が数パーセントでは将来を見据えると企業としては危機的な状況である。この状況を打破するためには自然な変化を待っていては遅すぎる。思い切った施策をとり、スピードアップを図るため、女性への特別な施策を取り入れている。経営層、部長層までは理解が浸透してきている。
- 企業は社会に価値を提供するという使命があり、D&I推進は多様化する社会に寄与するということが大前提。社員一人ひとりがダイバーシティを構成するメンバーであり、当事者。異なる価値観、意見から学ぶことで自身の視野を広げる。多様性を「自由勝手・わがままOK」とはき違えないように、前提を伝える。
- 30代男女のサーベイでは入社後の成長する機会の有無を尋ねると男女差があり、昇進意欲にも影響している。女性対象の施策はこれを補完するもの。
Q D&I推進の緒についた段階では何から進めるべきか
A
- 経営層全員が経営戦略として、自分事として、取り組む姿勢をコミットして示す。また、女性管理職を育てられる管理職を育てていく。
Q D&I推進を継続していく中での変化
A
- J-Winに参加したメンバーが上位ポジションで働くメンバーを見て、自分もやってみたいと思ったと言っている。社内の周囲で一人二人と管理職になる人たちを見ると流れができてくる。
- エンゲージメント調査での管理職になりたいかの項目での女性の数値が徐々に上がっている。これは以前、男性7対女性3だった割合が2010年くらいに男女同率になってから約10年経ち、職場環境の変化で自然にキャリアアップを目ざすようになってきたものと考える。
◆男性NWメンバーへのメッセージ(順不同)
- 仕事をする以上、子どもがいようがいまいが、男性だろうが女性だろうが、責任を持つのは当たり前。若い時からそれをしっかり伝えないと後々困る。成長も止まる。女性を避けるのではなくしっかり対話していってほしい。
- 「D&I推進とは、推進のために」など構えて説明するのではなく、男性NWの皆さんが日々の業務の中で多様性があるとこんな良いことがあり、異なる意見を大切にするということを示して行ってほしい。その結果、自然に理解は進む。
- D&I推進はいろいろな部門や人と対峙したり、協力したりしていかなければならず、孤独にもなりがち。皆さんも周囲を巻込みながら、部下を支えていってほしい。
- トップ、管理職が理解して変わって行くことが大切。皆さんが変わることで、職場が変わり、その変化が広まっていく。この活動を通じ是非頑張っていってほしい。
- 次の次の世代を育てる部課長の皆さんにはD&Iの必要性を理解、意識して育ててほしい。また、J-Winに派遣されている男性メンバー、女性メンバーともある意味D&Iアンバサダー。是非、疑問をぶつけたり、協力しながら進めて行ってはどうか。
■グループディスカッション
後半は更に少人数のグループに分かれ、分科会テーマ設定に向け「自分が考えたい、取り組みたい課題・テーマ」とその理由について共有し合い、シートにまとめました。提出された内容は幹事の皆さんによりカテゴライズし、次回8月4日の第4回定例会ではいよいよ分科会に分かれての活動が始まります。