D&I推進者会議
開催日:2024年10月16日
「2024年度 第4回D&I推進者会議」を開催しました

2024年10月16日(水)、第4回D&I推進者会議をオンラインで開催しました。
今回は10月21日から募集開始となる「2025ダイバーシティ・アワード」実施要領について実績と取組を数値化して経年変化を把握する意義、審査のプロセスなどJ-Winスタッフより説明しました。
	続いて「事例研究会報告」では今年度の5つのテーマのうち「女性管理職登用に向けた取組」「LGBTQ+を念頭とした人事制度の対応」「D&I推進の社内浸透へのボトムアップ活動」について研究会参加各社の事例をコンパクトにまとめて共有いただきました。
	最後にこの3テーマから焦点を絞り、少人数のグループに分かれ、約30分の情報交換を行いました。
	
アジェンダ
- 本日のゴール
 - 2025 J-Winダイバーシティ・アセスメント/アワード実施概要
 - お知らせ
			
- 女性経営者育成塾募集
 - 企業責任者会議ほか会議予定
 - J-Winホームページ 「トップインタビュー」
 
 - 事例研究会報告
			
- 概要紹介
 - 女性管理職登用に向けた取組
 - LGBTQ+を念頭とした人事制度の対応
 - D&I推進の社内浸透へのボトムアップ活動
 
 - お知らせ
 - グループ情報共有
			
- 「女性管理職登用に向けた取組」より:「女性部下を後押しできる“上司の育成”」
 - 「LGBTQ+」より:「同性パートナー認定/トランスジェンダー対応、規則・取組」
 - 「ボトムアップ活動」より:「活動の運営」
 
 
J-Win事例研究会報告
■ 概要紹介
特定テーマで直面している課題・疑問に着目し、施策要素について各社事例をQAで徹底共有しようという有志の研究会です。会員企業およびグループ会社のD&I推進者、プロジェクトメンバー等が興味や状況に応じて集まり活発な議論を行っています。

■ 「女性管理職登用に向けた取組」
日本たばこ産業株式会社 三浦 法子 様 より要素項目のうち 「現状」「KPI」「管理職登用(任用)方法と運用」「管理職登用に向けた育成」について参加企業の状況や施策について事例の一部を 紹介いただきました。
	
		・KPI:参加9社のうち6社が設定。トップ・役員に目標を展開している企業は5社
		・女性の登用に関する課題への対応:「候補者選定基準を変更(年次や勤続年数によらない、実力ベースでの登用)」「育休・介護休業取得者の昇進考慮」など
		・育成方法:スポンサー制度、社外(他社との)キャリア交流会
	 
	その他、今回の研究会の中での気づきとして「役員の腹落ち感に“社外の声”を活用」「候補者を確実に登用する工夫として上司による後押しの風土の醸成推進」についても言及されました。 
■ 「LGBTQ+を念頭とした人事制度の対応」
株式会社りそなホールディングス 大槻 綾香 様より要素項目のうち「DE&I推進方針での明文化」「同性パートナーおよびその子どもの認定方法」「同性パートナーおよびその子どもへの適用制度」「トランスジェンダーの職場環境整備」 について、それぞれ①取組事例、 ②取組における課題点 ➂検討のポイント という観点から説明いただきました。また、「当事者一人ひとりの声を拾うのは難しいけれど、 “社内で声を聞いたことがない=うちの会社にはいない”ではない」として参加企業6社がとらえている声の例も紹介されました。
		
			・「飲み会でまた、SOGIハラ発言をされた」
			・「自分の戸籍氏名を目にするのがつらい」
			・「アライ活動が活発化してきており、心の支えになっている」
			・「最近会社の活動が活発になってきて嬉しい。子供が当事者なので、その話をすることもある」
			
		 
	
	
■ 「D&I推進の社内浸透へのボトムアップ活動」
JFE商事 滝澤 春香 様 、JFEスチール 竹原 万莉那 様より、研究会で共有された内容を「D&I推進の現状とボトムアップ活動の必要性」「ボトムアップ活動の活動事例」「ボトムアップ活動の課題」にまとめ、発表いただきました。
	D&I推進の現状とボトムアップ活動の必要性: 
	「D&Iに対する社員の理解・共感は浸透していない」「関心のない社員にとってD&Iは“ひとごと”」という現状にあって、D&Iの「自分事化」による浸透のために必要。 
	ボトムアップ活動の活動事例: 
	「知識のインプット・意見交換の場」としての勉強会等、「コミュニティ形成」として両立サポーターと社員とのマッチング等、「潜在的な従業員Allyの発掘」のための「社内副業としてDE&Iの広報を担う社員を全社から募集」 
また、ボトムアップ活動推進における課題として「関係者間の意思疎通の壁や意識のギャップの存在」を挙げ、今後「トップダウン・ボトムアップ双方の活動が循環し、経営層と社員が相互に対話することが重要」であり、D&I推進部門は、ボトムアップ活動の「土台作り」を担うことが肝要であると結びました。
情報交換パートでも上記3テーマに関連したトピックで事例共有が行われました。11月15日開催の第5回D&I推進者会議では残り2テーマについての報告が行われます。
