Next Stageネットワーク
開催日:2024年07月25日
J-Win Next Stage ネットワーク 第1回定例会を開催しました
7月25日(木)、 Next Stage ネットワーク 第1回 定例会を会場(ビジョンセンター東京 京橋)とオンラインで開催し、メンバー133名が参加しました。 今回の定例会テーマは「イノベーション」。NPO法人 J-Win理事長 横尾敬介氏を講師としてお迎えし、ご講演をいただきました。
■ アジェンダ
- オープニング(プログラム説明)
- ご講演 「イノベーション」
NPO法人 J-Win理事長 横尾敬介氏 - 質疑応答
- グループディスカッション(振り返り)
- 事務連絡
「イノベーション」
NPO法人 J-Win理事長 横尾敬介氏
イノベーションとはどのように定義されるのか。「技術革新とは違う、それだけではない。それをもって広く普及して人々の生活をより良く変えていくものである」 といった考え方があります。
スマートフォンに例えれば、それは技術革新。人々の生活を変えたところでイノベーションとなる。従って技術革新と普及、模倣と普及がイノベーションの定義となります。
また、イノベーションを起こすには、普及させるのは誰かがポイントで、これがアントレプレナーです。普及する人、ビジネスモデルをつくり、拡げていく人、このアントレプレナーの存在が重要となります。
そしてアントレプレナーに必要な、リスクを取ってありたいところに向かう、ありたいところへ行くために戦っていく気持ちが 「アニマルスピリット」 と呼ばれます。日本のイノベーションが弱いという課題では教育システムにも問題があると思うのですが、皆さんが多様性を武器に、行動を変えていくことができればイノベーションが活性化し、日本の産業成長力の低迷から抜け出すことができると思います。
理解いただきたいのは”イノベーション”の持つ意味の重要性、即ち、経済成長や投資を実現する上で、極めて重要な行為行動、精神行動ではないか、という事です。
現在、株式会社産業革新投資機構 代表取締役社長を務められ、実際の投資活動も踏まえて、よりビジネス視点での「イノベーションとは」についてのお話を聞くことができました。
横尾理事長の講演を受け、共創によるイノベーションを生むために私たちがすべきことはどういうことなのか、何が重要なのかを考える上でメンバーにとって大変興味深いものとなりました。
「イノベーション」は、Next Stage ネットワークの今年度の定例会テーマです。
メンバーはイノベーションの歴史を学び、これから起きることをイメージすることにより、その重要性や会社生活における自身の役割など、その本質を理解する糸口を見つけることができました。
今回の講演は1年間の定例会のスタートにふさわしいメッセージとなり、それぞれがこれからの活動の軸を得て、自身の成長に向けた実践への舵をきることになりました。
参加者の声(アンケートより抜粋)
- イノベーションとは何かの定義を整理してくださった。「単なる技術革新ではなく、広く普及して、生活を変える」ためにはという、日頃のBtoBビジネスではあまり意識していない目線であり、深く考えるきっかけになった。
- 技術開発した人がイノベーションを起こせる訳ではない、というフレーズが印象的でした。素晴らしい技術もそれも広める動きが取れないと埋もれてしまうのだと理解しました。
- イノベーションを生み出すにはどうしたら良いかと今まで考えていたが、生み出すことだけがイノベーションではなく、イノベーションの目をつぶさず、成長させる(普及させる)ために自分がやるべきことは?と考えるようになった。
- 技術者であるが故に技術革新に重きを置きがちですが、技術革新があった上で普及させることが重要だという事に気づけたことが、非常に学びになりました。
- 日本企業でイノベーションが進まない理由は理解でき、どうすべきかを考える機会となりました。ただ、アニマルスピリッツの不在という点については、諸外国との差というよりは、文化や価値観に基づくものも大きいように思いました。そのため日本流のイノベーションはどうやって創造していくべきかが、必要なのではないかと講演を通じて感じました。