Executiveネットワーク
開催日:2021年06月15日
「J-Win Executiveネットワーク6月度定例会」が行われました
2021年度 Executiveネットワーク定例会の初回となる「J-Win Executiveネットワーク6月度定例会」をオンラインにて開催し、47名のメンバーが参加しました。
【アジェンダ】
- 2021年度新メンバー紹介
- 2021年度グローバルネットワーク活動
- 2021年度研究会活動
- 後進育成活動
- ご講演「国際情勢の読み方と日米中関係」
元駐米大使 日米協会会長 北鎌倉女子学園理事長 藤崎 一郎氏 - ブレークアウトセッション
- 各グループからの代表質問
(*肩書き等は講演当時のものです。)
新メンバー・グローバルネットワーク活動・研究会活動・後進育成活動の紹介
第一部は、今年度からExecutiveネットワークに加わった新メンバーより自己紹介をいただきました。
引き続き、昨年度からスタートした駐日女性大使メンタリングに参加したメンバーからのアンケート結果が報告されました。「異文化の考え方に触れることで、グローバルに関する理解が深まり、想像以上の大きな学びと研鑽の場であり、新たな視座を得ることができました」など、グローバルメンタリングのプログラムに関する評価の声が数多く紹介されました。
研究会活動については、「日本近現代史と憲法」研究会(参加者19名)、 「これからの日本を考える」研究会(参加者27名)、「日本の文化」研究会(参加者28名)と3研究会より、今年度の目標・計画・計画を共有いただきました。
最後は後進育成のGive Back活動について。今年度はHigh Potentialネットワークメンバーに向けてラウンドテーブルを行うだけではなく、新たにNext Stageネットワークに向けてメンタリング行うことになります。Executiveネットワークメンバーへはメンティとしての参加者募集の呼びかけがありました。
ご講演「国際情勢の読み方と日米中関係」
元駐米大使 日米協会会長 北鎌倉女子学園理事長 藤崎 一郎氏
藤崎氏からは2つのテーマ 「国際情勢の見方」と「アメリカ・中国と日本の関係」についてお話いただきました。
国際情勢については、特にこの30年間に起こったことを「歴史」と「心理」から捉え、なぜそのように動いたのかを考えてみる。イギリス、コーンウォールで行われたG7サミットが終えたばかりといったタイミングで、これからの日本、米国、中国の関係性を、これまでの国際情勢から考えうる選択肢として取り上げていただくなど、示唆に富むお話を興味深くお聞かせいただきました。
ご講演後にはExecutiveネットワークメンバーとの質疑応答。「米中の狭間で日本の立ち位置が難しくなってきているが、今後民間企業に直接影響を及ぼすようなことは起きるのか?」「日本の外交がしたたかに、上手くやっていることが認識出来たが、国民はそう思っていないのではないか」「日本と世界の歴史的認識での隔たりは大きいのか」など、メンバーから多くの質問が挙がりました。
藤崎氏は、日本の外交について国内で「やった、やった」と言わないことが大切であり、静かに日々が上手くまわっていれば良い。80年代のように自信過剰になってはいけないし、かといって自信喪失になる必要も無いと考えている等、丁寧にご回答いただきました。メンバーにとって、複雑な関係性の上に成り立つ国際情勢というテーマを通じて、多角的で多面的な学び得る機会となりました。
【藤崎 一郎氏のPROFILE】
元駐米大使 日米協会会長 北鎌倉女子学園理事長
1947年 神奈川県生
1969年 外務省入省。アジア局参事官、在米大使館公使などを経て
1999年 北米局長
2002年 外務審議官
2005年 在ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使
2008年 駐米大使
2012年 退官
現在、公益財団法人中曽根平和研究所(NPI)理事長、一般社団法人 日米協会会長、北鎌倉女子学園理事長を務める。
慶応大学、ブラウン大学、スタンフォード大学院、英国国際戦略研究所にて学ぶ。