活動・収支報告
2017年度は、120社の企業にご参加いただき、J-Win活動を進めて参りました。これら参加企業のうち、10社がスポンサー会員であり、1社が協賛会員、109社が一般会員でした。これら会員企業の皆様とともに、女性リーダー育成活動、及びダイバーシティ推進支援活動を、行いました。当法人の活動も11年度目を迎え、従来の活動方針に加えて「J-Win活動の裾野拡大」を活動方針とし、以下の活動を行いました。
女性リーダー育成活動
女性リーダー育成活動は、第7期High Potentialメンバー288名、Next Stageメンバー272名、Executiveメンバー37名でスタートしました。3層あわせて総勢597名の女性ネットワークとなりました。
従来のJ-Win活動は主に東京を中心に行ってきましたが、会員企業様へのヒアリングやJ-Winの調査から、首都圏とそれ以外の地域でのダイバーシティ推進の進捗に差があることが分かりました。首都圏以外の地域でのダイバーシティ推進支援の必要性から、2017年6月にJ-Win関西支部を設立し、初年度はHigh Potentialメンバー35名、Next Stageメンバー23名の58名が活動に参加しました。また、2018年度にJ-Win九州支部を開設するための準備もスタートいたしました。
1)High Potentialメンバー活動
「Women to the TOP!」の実現に向けた最初の一年の活動で、キャリアアップに向けたSwitch-Onが活動の目標です。第7期High Potentialメンバーは約7割が非管理職であり、活動のスタート時に「トップを目指したい」と考えるメンバーの比率は半数でした。意識を改革し、それが行動改革につながるように、メンバー自らが自己分析をして課題を認識し、活動方針を設定して活動を行いました。
メンバーはテーマ別に10の分科会に分かれ、年間をとおして研究活動を行い、その間メンバーが全員参加する定例会を関東・関西合同で2回、関東で8回、関西で7回の計17回開催しました。関西で活動するメンバーには関東の定例会の中継を実施し、同じ内容の研修が実施できるよう工夫をしました。10月には、海外でのD&Iの取り組みを学び、働く女性たちとの交流を通じて海外でのリーダーシップの発揮方法を学ぶことを目的にカナダトロントで4泊6日の海外研修を行いました。一年間の活動の総括として、拡大会議を、3月2日、High Potentialメンバーのみならず、会員企業の皆様の出席のもと、多数の来賓を招き、開催しました。活動を終えた後の意識調査では「トップを目指したい」と考えるメンバーの比率は90%にまで上昇しました。
プログラム | 実施日 | 実施場所 | プログラム内容 | 参加人数 |
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1)定例会 | 4月26日 (関東・関西合同) |
TKP竹橋 | ・J-Win理事長 内永ゆか子の講演 「経営戦略としてのダイバーシティ」 ・ネットワーク活動概要紹介 |
254名 |
5月15日 (関東・関西合同) |
ビジョンセンター東京 | ・第6期High Potentialメンバーから 第7期High Potentialメンバーへのメッセージスピーチ ・第6期High Potentialメンバーとのラウンドテーブル ・分科会キックオフ |
253名 | |
7月11日 (関東開催) |
東京ウィメンズプラザ | ・株式会社セールスフォース・ドットコム 常務執行役員CMO鷺谷万里様のご講演 「Believe in yourself ! Girls can do anything!」 ・ワークショップ 「キャリアアップに対する "ポジティブマインド"を醸成する!」 |
215名 | |
7月28日 (関西開催) |
大阪大学 中之島センター |
・日本航空株式会社 執行役員 西日本地区支配人 中野星子様のご講演 「私の履歴書~女性が輝けば、社会は輝く~」 |
26名 | |
8月2日 (関東開催) |
東京ウィメンズプラザ | ・株式会社三菱東京UFJ銀行 コーポレート・コミュニケーション部長 南里彩子様のご講演 「私のライフキャリア」 ・ワークショップ 「会社から期待される『自分のミッション』を認識する」 |
208名 | |
8月28日 (関西開催) |
大阪大学 中之島センター |
・ロールモデルとのラウンドテーブル ■Executiveメンバー みずほ証券株式会社 執行役員名古屋支店長 絹川幸恵様 ■Next Stageメンバー 西日本電信電話株式会社 ・マーケティング部部長 横山桂子様 テーマ:「やってみなはれ!~チャンスを掴んでマインドチェンジ~」 |
25名 | |
9月11日 (関東開催) (関西へ中継) |
東京ウィメンズプラザ | ・株式会社みずほ証券株式会社 市場情報戦略部 上級研究員 杉浦秀徳様のご講演 「管理職のためのコーポレートファイナンスの理論と実務~経営戦略実現の手段としてのファイナンス理論」 ・ワークショップ |
215名 | |
9月26日 (関西開催) |
大阪大学 中之島センター |
・西日本電信電話株式会社 常勤監査役 大賀公子様のご講演 「持続的成長の担い手としての女性への期待」 |
25名 | |
10月 6日 10月10日 (関東開催) |
TKP八重洲 | ・Executiveメンバーとのラウンドテーブル 「「Self Innovation」~さらなる成長へのチャレンジ~!」 |
221名 | |
10月24日 (関西開催) |
大阪大学 中之島センター |
・大幸薬品株式会社 代表取締役会長 柴田仁様のご講演 「TOPの重要な役割「ビジョンを示す」とは-大幸製薬の存在理由-」 |
20名 | |
11月22日 (関西開催) |
大阪大学 中之島センター |
・大阪ガス株式会社 理事 地域共創部門 近畿圏部長 本多文雄様のご講演 「大阪ガス株式会社・近畿圏部の活動のご紹介」 |
25名 | |
11月27日 (関東開催) (関西へ中継) |
東京ウィメンズプラザ | ・経済産業省商務情報政策局 今里和之様のご講演 「第4次産業革命の実現に向け~コネクテッド・インダストリーサイバーセキュリティ対策の推進~」 |
200名 | |
1月16日 (関東開催) (関西へ中継) |
東京ウィメンズプラザ | ・Next Stageパネルディスカッション ・ワークショップ 「意識改革から行動改革へ」 |
209名 | |
1月27日 (関西開催) |
大阪大学 中之島センター |
・財務省近畿財務局 中留庸子様のご講演 「財政の現状と課題~ミクロ視点とマクロ視点~」 |
27名 | |
2月5日 (関東開催) (関西へ中継) |
東京ウィメンズプラザ | ・中日本高速道路株式会社 元代表取締役社長兼会長 金子剛一様のご講演 「変革のためのリーダーシップ~自ら一歩踏み出そう」 ・ワークショップ「組織を変えるリーダーとは 」 |
201名 | |
2月15日 (関西開催) |
大阪大学 中之島センター |
・株式会社住化技術情報センター 代表取締役社長 住友化学株式会社顧問 坂田信以様のご講演 「J-Win関西1期生へのメッセージ-更なる成長に向けて-」 |
26名 | |
2)分科会 | 4月26日~3月31日 | ・関西分科会-目指すべきリーダーの実現- ~女性リーダーが増えれば、関西が元気になる~ ・技術職・専門職分科会 ・他社協業①分科会 ・他社協業②分科会 ・グローバル分科会 ・Diversity & Inclusion分科会 ~No Change, No Future~ ・組織改革分科会 ~小さな渦を、大きな渦へ~ ・チームビルディング分科会 ~真のチームビルダーになるために~ ・働き方・ワークライフマネジメント分科会 ~働き方の「改善」から「改革」へ~ ・人財育成分科会 ~百花斉放 35名自己成長の道のり~ |
34名 18名 25名 23名 24名 28名 29名 36名 35名 35名 |
|
3)研修合宿 | 6月9日~10日 | つくば国際会議場 | ・J-Win卒業生スピーチ 東京電力パワーグリッド株式会社小菅美佳様のご講演 ・キャリアアップ研修 ・J-Win理事長内永ゆか子の講演「仕事からの贈り物」 ・ロールモデルによる講演 ・ロールモデルとのラウンドテーブル ・「キャリアの夢」の発信 ・分科会セッション、Executive講評 |
275名 |
12月15日 | TKP市ヶ谷 | ・日本アイ・ビー・エム株式会社 研究開発成長戦略担当 石川繁樹様のご講演 「未来を拓くIBM研究最前線人工知能(Augmented Intelligence)が如何に世界を変えていくか」 ・ワークショップ 「これまでのJ-Win活動の振り返り」 「これからのJ-Win活動に向けた活動宣言」 ・Next Stage活動紹介 J-Win Next Stageネットワーク幹事長 損害保険ジャパン日本興亜株式会社 神谷恵美氏 |
250名 | |
4)海外研修 | 10月30日~11月4日 | カナダ トロント |
・企業訪問 Air Canada・MaRS Discovery District TD Bank Group・Aon Canada ・政府系シンクタンク訪問 The Asia-Pacific Foundation of Canada ・法律事務所訪問 Torys LLP ・トロント日本商工会 懇親会 |
80名 |
5)拡大会議 | 3月2日 | ホテル イースト21東京 |
・株式会社石井幹子デザイン事務所 照明デザイナー 石井幹子様の特別講演 「光の道を歩む」 - 若くして北欧に学び、照明デザインの草分けとして、日本のライトアップを確立させた年月を語る- ・第7期High Potential ネットワーク活動報告 ・Next Stageネットワーク活動報告 ・「2018 J-Winダイバーシティ・アワード」表彰式 ・第7期High Potentialメンバー卒業セレモニー |
653名 |
2)Next Stageメンバー活動
High Potentialメンバー活動の卒業生および、新たにNext Stageから参加される、主に部長層、課長層を対象に、Women to the TOP!に向け、更に企業人としてGear Upするための活動です。
「企業で上級管理職として活躍し、私たちが企業・社会を変える原動力になる」というビジョンのもとに、2017年度は、変化の激しい環境の中で自らが何をすべきかを考え、活動のテーマを「リ・クリエーション(自己の再構築)~加速する未来を勝ち抜くために~」と設定しました。本年度は、6月のキックオフに続き、定例会を7回、ラウンドテーブルを4回、合宿を1回行いました。定例会の内容は関西へ中継し、関西メンバーが同内容の研修が受けられるようにしています。また、研究会活動は、政治・経済・社会・技術・リベラルアーツの5分野9研究会を開催。その他2つの委員会活動、それら全てを総括する幹事会活動を行いました。 研究会活動では、「働き方改革研究会」「第四次産業革命研究会」の2つの研究会が新設されました。年度の活動の総括として、これらを含むすべての研究会・委員会活動の活動成果報告を、Next Stageメンバーだけではなく、会員企業のダイバーシティ推進責任者、J-Win理事を招待し、2018年5月、120名が参加し、開催しました。
「経営者に必要な胆力を鍛える」「経営層にふさわしい人間力を身につける」、「参加者が『気づき』を得、行動変革を起こすこと」を目的とした、特別プログラムの内永塾は、本年で5年目を迎え、卒業生の中から10名の執行役員を輩出しました。
プログラム | 実施日 | 実施場所 | プログラム内容 | 参加人数 |
---|---|---|---|---|
1)キックオフ | 6月22日 | TKP市ヶ谷 | ・2017年度活動方針・計画発表 ・グループワーク 「自分がなりたいトップリーダー像について」 「Next Stage の活動において、どのような活動をし、どのような結果を出すのか?」 |
155名 |
2)定例会 | 7月19日 (関西へ中継) |
機械振興会館 (大阪大学中之島センター) |
・消費者庁顧問 J-Win理事 板東久美子様のご講演 「企業・社会を変える~消費者指向経営~」 |
90名 |
8月22日 (関西へ中継) |
機械振興会館 (大阪大学中之島センター) |
・活動テーマの説明 ・幹事長・副幹事長によるパネルディスカッション ・グループワーク 1 急速な世の中の環境変化 自社・業界はどう変わっていくか。 2 2017年度活動テーマを受けて、研究会活動はどうするのか |
81名 | |
9月20日 (関西へ中継) |
機械振興会館 (大阪大学中之島センター) |
・龍谷大学学長 入澤崇様のご講演 「上級管理職に求められる人間力~仏教思想の視点から~」 |
118名 | |
10月16日 (関西へ中継) |
機械振興会館 (大阪大学中之島センター) |
・株式会社アクアビット 代表取締役 田中栄様のご講演 「未来予測2018-2030~過去からの延長線上に『未来』はない~」 |
104名 | |
11月14日 (関西へ中継) |
機械振興会館 (大阪大学中之島センター) |
・Airbnb Japan代表取締役 田邉泰之様のご講演 「グローバルイノベーションAirbnb~日本市場へのイノベーション展開の挑戦~」 |
94名 | |
12月21日 (関西へ中継) |
機械振興会館 (大阪大学中之島センター) |
・東京大学 高齢社会研究機構 特任教授 秋山弘子様のご講演 「~長寿社会に生きる~「長寿社会の課題と可能性」」 |
73名 | |
2月22日 (関西へ中継) |
機械振興会館 (大阪大学中之島センター) |
・日立キャピタル損害保険株式会社 シニアメディカルアドバイザー保健師 職業リハビリテーションコンサルタント 山口律子様のご講演 「メンタルヘルス現状と最新メカニズム」 |
108名 | |
3)研究会 | 2017年6月22日~ 2018年5月24日 |
・イノベーション創出研究会 ・営業系研究会 ・関西発『地方創生』研究会 ・古典研究会 ・技術系研究会 ・生涯現役で働き続けるための働き方研究会 ・人材育成研究会 ・働き方改革研究会 ・第四次産業革命研究会 ・内永塾委員会 ・JDN協働委員会 |
29名 24名 19名 54名 16名 27名 30名 33名 29名 7名 15名 |
|
4)ラウンドテーブル | 7月12日 | ちよだプラットフォームスクエア | ・J-Win内永理事長との少人数でのラウンドテーブル 東京)7月12日・9月14日・11月28日 関西)9月22日 |
25名 |
9月14日 | ちよだプラットフォームスクエア | 25名 | ||
9月22日 | 江崎グリコ(株) | 17名 | ||
11月28日 | 機械振興会館 | 25名 | ||
5)内永塾 | 11月30日 | サントリー食品 インターナショナル(株) |
・経営層を目指す部長職相当を対象とした人材育成塾 ・経営陣、内永塾長による講義 ・経済同友会メンバーによるメンタリング |
20名 |
1月18日 | サントリー ホールディングス(株) |
20名 | ||
2月15日 | サントリー ホールディングス(株) |
20名 | ||
3月9日~10日 | 椿山荘 | 20名 | ||
6)合宿 | 1月26日~27日 | 東レ(株) 三島研修センター |
・研究会中間報告 ・J-Win 内永理事長の講演 「グローバルに活躍する人材の要件とは」 ・研究会中間報告 ・グループディスカッション 「リーダーシップにまつわる困難とそれを克服した経験」 「ヒラリークリントン氏、小池百合子氏から学ぶ女性リーダー」 |
111名 |
7)活動報告会 | 2018年5月24日 | TKP竹橋 | ・2017年度活動報告 ・委員会総括、研究会報告 ・ご来賓講評 |
120名 |
3)Executiveメンバー活動
企業の執行役員以上を対象にした、三層のネットワークのTOPに位置するネットワークです。定例会を通じて更なる自己研鑽を行い、上級役員を目指すとともに、後進メンバーの指導・育成のためのGive Backを行うことでJ-Winへの貢献と、自身の成長へとつなげることを目標に活動を行いました。
本年は、5月のキックオフに続き定例会を6回、後輩育成のためのラウンドテーブルを2回、更に合宿を行いました。Give Back活動としてHigh Potentialネットワークの分科会の支援を実施しました。
プログラム | 実施日 | 実施場所 | プログラム内容 | 参加人数 |
---|---|---|---|---|
1)キックオフ | 5月10日 | アークヒルズクラブ | ・J-Win理事長 内永ゆか子のメッセージ ・2017年度活動体制とスケジュール |
25名 |
2)定例会 | 6月20日 | アークヒルズクラブ | ・日本IBM株式会社 執行役員セキュリティー事業本部長 志済聡子氏のご講演 「サイバーセキュリティーの現状と対策」 |
27名 |
7月25日 | アークヒルズクラブ | ・ベイン・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド パートナー 石川順也様のご講演 「日本企業のガバナンス進化に向けて- 課題と成功の鍵」 |
22名 | |
9月21日 | アークヒルズクラブ | ・ヤフー株式会社 CISO-Board/CDO-Board コーポレートインテリジェンス本部リスクマネジメント部 内閣官房 政府CIO補佐官 楠正憲様のご講演 「ブロックチェーン・DLTの可能性と社会へのインパクト」 |
18名 | |
10月17日 | JAL メンテナンスセンタ- |
・課外研修 ・羽田空港の概要について 講師:日本航空株式会社東京空港支店長 屋敷和子様 ・物流の一翼を担う航空貨物について 講師:日本航空株式会社 羽田貨物所長 久保隆様 ・JAL工場見学 講師:日本航空株式会社広報部担当部長 阿部和利様 |
23名 | |
11月16日 | アークヒルズクラブ | ・美・ファイン研究所 美容研究家・メイクアップアーティスト 小林照子様のご講演 『外見の輝きは心の輝きを創る』 ~今からでも遅くない、自分らしく輝いて生きる~ |
23名 | |
1月15日 | アークヒルズクラブ | ・株式会社感性リサーチ 代表取締役社長 黒川伊保子様のご講演 「人工知能は天使か悪魔か~女性がAI開発に不可欠な理由」 |
28名 | |
3)合宿 | 2月17日 | アークヒルズクラブ | ・武田薬品工業株式会社 相談役 長谷川閑史様のご講演 「グローバル経営」 ・J-Win理事長 内永ゆか子の講話 「Executiveネットワークに期待すること」 ・2018年活動計画に関するディスカッション |
25名 |
4)ラウンドテーブル | 10月6日、10日 | TKP八重洲 | ・High Potentialメンバーとのラウンドテーブル (High Potentialメンバー参加者:221名) |
26名 |
企業内D&I推進支援活動
2017年度は会員企業におけるダイバーシティ推進責任者・担当者の支援強化を目標として、ダイバーシティ推進責任者会議のプログラムを充実させるとともに、会員企業訪問を行いました。各企業におけるダイバーシティ推進の現状や課題、ダイバーシティ推進責任者・担当者の悩みを理解し、信頼関係を築くとともに、そこで得られた情報をJ-Winの企業支援活動に反映させることができ、非常に有意義なものとなりました。
2017年度はD&I推進についての情報提供と議論展開の場として、ダイバーシティ推進責任者の方々を対象としたダイバーシティ推進責任者会議を7回開催しました。また新たな活動として、男性ネットワークと特定課題検討会の2つのプログラムをスタートさせました。
男性ネットワークは、「男性による男性のための女性活躍推進を検討する会」として、男性管理職の女性活躍推進に関する問題点を出し、課題解決から実際の行動につなげることを目的に、「女性の職域拡大」「D&I推進、理解と浸透」の2つのテーマについて、2か月に1回、計5回の会合で活発な議論を行いました。最終的な成果物として、組織への提言と参加者自身の行動宣言を策定しました。議論途中には、課題解決のヒントを得ることを目的に、先行的な取組みを実施されている日本航空株式会社福家様に講演いただきました。2018年度ダイバーシティ推進責任者会議において参加メンバーより活動内容を報告する予定です。
特定課題検討会はJ-Winの提唱するダイバーシティ推進のための取組8領域の特定の課題に特化して、会員企業同士で意見交換する中から、解決のヒントを得てもらうことを目的として、2017年度にスタートしたプログラムです。J-Winの活動に参加して1~2年目のダイバーシティ推進責任者を対象に開催しました。 「女性活躍推進の初期段階の課題について」をテーマに、参加者は6名と少人数でしたが、各企業の具体的な事例をじっくり議論することができ、大変活発な会になりました。
2018 J-Winダイバーシティ・アワードは、本年で11回目の開催となりました。56社からの応募があり、一次審査でファイナリスト10社を選出しました。ファイナリスト企業を訪問してのヒアリング審査と、最終審査を経て、2月16日にアドバンス部門・ベーシック部門の受賞企業を決定いたしました。アドバンス部門の大賞はアフラック、準大賞はサントリーホールディングス株式会社、ベーシック部門の大賞は全日本空輸株式会社、準大賞は新日本有限責任監査法人が選出されました。これらの企業を3月2日の拡大会議にて表彰いたしました。
J-Winダイバーシティ・アワードはD&I推進を進める先進企業を表彰することで、日本のD&I推進を加速することを目的としています。また、毎年同じ基準でアセスメントを行いますので、参加企業にとっては自社の経年変化を知り、強み弱みを見極めるよい機会となっています。
1)ダイバーシティ推進責任者会議、ラウンドテーブル、男性ネットワーク、特定課題検討会
プログラム | 実施日 | 実施場所 | プログラム内容 | 参加人数 |
---|---|---|---|---|
1)ダイバーシティ推進 責任者会議 |
4月21日 | 東京ウィメンズプラザ | ・2017年度J-Win活動方針の紹介 ・2017J-Winダイバーシティ・アワード総括 ・J-Win理事長 内永ゆか子のメッセージ |
78名 |
5月26日 | TKP市ヶ谷 | ・ベストプラクティスセミナー ~2017 J-Winダイバーシティ・アワード 受賞企業の事例紹介 事例1 日本たばこ産業株式会社 事例2 日本航空株式会社 事例3 損害保険ジャパン日本興亜株式会社 事例4 株式会社リクルートホールディングス ~分析結果と「気づき」の報告~ J-Win事務局からの報告 |
65名 | |
7月18日 | ちよだ プラットフォームスクエア |
・『女性の意識改革』をテーマとした内永理事長との少人数のラウンドテーブル | 26名 | |
9月22日 | 日比谷図書文化館 | ・「男女の意識改革」「働き方変革」をテーマとした会員企業様の事例紹介 事例1 カゴメ株式会社 事例2 東日本旅客鉄道株式会社 ・2018 J-Winダイバーシティ・アワード募集要項説明 |
46名 | |
10月6日 | 東京ウィメンズプラザ | ・「男性の意識改革・管理職のアカウンタビリティ」をテーマとした内永理事長との少人数のラウンドテーブル | 19名 | |
12月8日 | 東京ウィメンズプラザ | ・「働き方改革」をテーマとした内永理事長との少人数のラウンドテーブル | 19名 | |
1月30日 | あうるすぽっと | ・J-Win理事長 内永ゆか子の講演 「経営戦略としてのダイバーシティ・マネジメント」 |
47名 | |
2)男性ネットワーク | 7月25日 | 機械振興会館 | ・グループワーク ・事例紹介(日本航空株式会社) ・組織への提言と個人の行動宣言の作成 |
14名 |
9月26日 | 東京ウィメンズプラザ | 13名 | ||
11月28日 | 東京ウィメンズプラザ | 10名 | ||
1月23日 | 東京ウィメンズプラザ | 10名 | ||
3月20日 | あうるすぽっと | 8名 | ||
3)特定課題検討会 | 1月23日 | 東京ウィメンズプラザ | ・ワークショップ 「女性活躍推進の初期段階の課題について」 |
6名 |
2)2017 J-Winダイバーシティ・アワード
【応募から受賞決定まで】
10月2日-12月初旬 → 応募と一次審査
1月中旬~2月上旬 → ヒアリング(二次審査)
2月16日 → プレゼンテーション(最終審査)
2月16日 → 受賞決定
【応募総数】
56社
【報告書】
全体報告書(2018年5月)
応募社別のアセスメントレポート(2018年3月30日発行)
D&Iレポート、2018J-Winダイバーシティ・アワード速報(2018年3月2日発行。拡大会議にて配布)
企業賞 | ||
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アドバンス部門 | 大賞 | アフラック |
準大賞 | サントリーホールディングス株式会社 | |
ベーシック部門 | ベーシックアチーブメント大賞 | 全日本空輸株式会社 |
ベーシックアチーブメント準大賞 | 新日本有限責任監査法人 | |
個人賞 | ||
経営者アワード | 日本航空株式会社 代表取締役社長 植木義晴様 |
|
リーダー・アワード | アフラック 専務執行役員営業・マーケティング部門統括担当 有吉浩二様 |
広報・渉外活動
広報活動では、J-Win活動の裾野拡大、認知向上を目的に、従来の一般向けのホームページおよび会員企業限定で閲覧可能な会員向けサイトに限らず、新たな媒体での情報発信を積極的に行い、広報活動を拡充致しました。
2017年6月にはFacebookページを開設し、約70回の投稿を行い、情報発信の機会を増加致しました。
また、2018年2月からはメールマガジン配信を開始し、計4回、各回約4,300通の配信を行い、情報発信を行いました。
プログラム | 発行/実施日 | 主な内容 | 部数/人数 |
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1)J-Win Reportの発行 | 4月 | ・TOPインタビュー 株式会社千葉銀行 取締役頭取 佐久間 英利様 ・第6期女性メンバー活動 2016年ニューヨーク海外研修/国内合宿 [特集]第6期 分科会活動成果報告 ・Next Stage活動 2016年度活動の軌跡 ・Executive活動 2016年度下半期定例会・合宿レポート ・2016年度第6回ダイバーシティ推進責任者会議 ・2017 J-Win ダイバーシティ・アワード受賞企業決定! ・D&I最新動向海外視察報告 ・2016 J-Winオープンセミナーin大阪 報告 「企業における女性リーダー育成~成功へのアクション~」 ・J-Win Calendar(2016年11月~2017年2月までの活動) |
発行部数: 約2,000部 |
9月 | ・TOPインタビュー 日本たばこ産業株式会社 代表取締役社長 小泉 光臣様 ・これからのJ-Winのビジョンを内永理事長が語る 「日本全体のダイバーシティ推進の支援を新たなしくみでチャレンジ!」 ・トップランナー vol.1 日産自動車株式会社 専務執行役員 星野 朝子様 ・Nice to see you! High PotentialネットワークとNext Stageネットワーク 関西幹事会のみなさん ・J-Win事務局&スタッフ紹介 ・J-Win Calendar(2017年4月~ 2017年8月までの活動) ・J-Win通信 |
発行部数: 約2,000部 |
|
2)Facebookページ運営 | 6月開設 | ・https://www.facebook.com/JWinNPOOrg/ ・活動情報・イベント情報、メディア掲載情報を発信 |
投稿回数: 約70回 |
3)メールマガジン配信 | 2月配信開始 | 17,200件 |
注)上記における肩書は開催当時のものです
活動・収支報告
2017年度の収入は、会員企業からの年会費が156,560千円、Executive、Next Stage、内永塾等の参加会費が21,820千円、企業支援事業に係る収益が432千円、講演・セミナー等の収入が2,267千円、その他の収入が2千円で収入の合計は181,081千円でした。
一方、ネットワーク事業として48,478千円、企業支援事業として21,774千円、広報として13,452千円、営業・渉外として9,761千円、拡大会議として5,467千円を支出し計98,931千円の支出となりました。これら事業を進めるために管理費として、役員報酬、給料、福利厚生費、等、79,168千円を支出しました。
結果、当期経常増減額は、2,983千円の増となりました。