Next Stageネットワーク

開催日:2023年11月15日

「2023年度 Next Stageネットワーク 第5回定例会」を開催しました

2023年度Next Stageネットワーク定例会のテーマは「デジタルとDXについて考える」です。

9月の定例会では、講師の荒瀬光宏様から「デジタルとDX」について学び、10月には「DXにかかる日本の状況や課題とその解決~アフターデジタルは行動支援の時代」を演題に、藤井保文様より、グローバルでみた日本の状況や課題、解決にむけてのポイントなどをご講演いただきました。

今月からは、DX個別事象の深堀をし、その後各自のアクションプランの策定という実践フェーズにつなげていくことから、中外製薬株式会社 上席執行役員 デジタルトランスフォーメーションユニット長 志済聡子様より、「中外製薬 のDX経営と企業価値創造」についてご講演いただきました。

■ アジェンダ
  1. 開会/講演者ご紹介
  2. ご講演
    「中外製薬 のDX経営と企業価値創造」
    中外製薬株式会社 上席執行役員 デジタルトランスフォーメーションユニット長
    志済 聡子 様
  3. 質疑応答
  4. 本日の学びの共有

「中外製薬のDX経営と企業価値創造」
中外製薬株式会社 上席執行役員 デジタルトランスフォーメーションユニット長
志済 聡子 様

ご講演は、自社の「ヘルスケア産業における変化とDX」から。
製薬業界において、なぜ今デジタルなのか? “デジタル”を活用した創薬に取り組む必要性と、「産業の枠」を超えた動きが加速している現状について詳しくお話いただきました。
中外製薬の3つの基本戦略は、“自社のデジタル基盤の強化” “デジタルを活用した革新的な新薬創出” “すべてのバリューチェーン効率化”と、2030年の絵姿。自社の強み、社会ニーズを踏まえた明確なビジョンを掲げ、業界課題・社会課題の実現、よりよい社会の実現に向けて、自社のみならず広く周囲と連携する取り組みなど、「デジタル・DX」の前に「何をしたいのか」が明確になり、それが浸透していることの重要性を改めて認識することが出来ました。

同時に、各取組がしっかりと機能するように、会社の組織体系や社員の意識改革に向けて様々な角度からの施策が有機的に行われており、皆が主体的に参画する仕組み作りが、高い目標を実現させるために不可欠であることを学んだメンバーも多かったと思います。

メンバーはDXの取り組みやDXビジョンの理解を深化させるとともに、今後DXを推進していく上で必要となる視点などについてのヒントをいただきました。 また、志済様はExecutive ネットワークに在籍されていたこともあり、「後輩」であるNext Stageネットワークメンバーに向けてのメッセージもいただきました。

引き続き、Next Stageネットワークでは、定例会を通じてDXの基礎・基本を学び、自身のこれからのアクションプランの策定、グローバルリーダーに向けた活動を行っていきます。

【志済 聡子 様 ご略歴】

1986年 北海道大学法学部卒業、日本アイ・ビー・エム株式会社入社。
官公庁システム事業部、ソフトウエア事業部等で部長を歴任後、IBM Corporation (NY) に出向。帰国後、執行役員として公共事業部長、セキュリティー事業本部長等を歴任。
2019年中外製薬に入社し、デジタル・IT統轄部門長。2022年より現職。
パナソニックコネクト株式会社 社外取締役、北海道大学 新渡戸カレッジ フェロー、内閣サイバー戦略本部 専門調査会委員。