Executiveネットワーク

開催日:2023年07月12日

「Executiveネットワーク7月度定例会」を開催しました

7月12日(水)、「J-Win Executiveネットワーク 7月度定例会」を、会場のホテルグランドヒル市ヶ谷 参加30名、WEB参加25名、計55名で開催しました。

2023年度、Executiveネットワーク定例会の重点テーマは 「グローバル」 と 「STEM」。

「STEM」テーマでの第1回は、東京大学大学院教育学研究科教授 牧野篤氏をお招きし、「人生100年時代、生き方を変えよう -STEMからSTEAM、そして生き方としてのSTREAMへー」の演題でご講演いただきました。

人生100年時代、生き方を変えよう
-STEMからSTEAM、そして生き方としてのSTREAMへー」
東京大学大学院教育学研究科教授 牧野 篤 氏

近年、STEM(理科系教育)に、Artsを加えたSTEAM志向や、Researchを含めたSATREAMの考え方が注目されています。牧野氏からは、これにReflection、Relearning、Reskilling等の意味を加えた、生き方としての「ST“R”EAM」 という考え方についてご提案いただきました。

ご講演では、社会教育・生涯学習を専門とする牧野氏より、日本のまちづくりや高齢化と過疎化問題を中心にお話しいただきました。
太古からの歴史視点、地域における男女の風習等、経済面だけでなく、広い時間軸と空間軸の研究を、多岐にわたる事例によって紹介されました。
近代社会では均質性を追ってきたことにより、それが現代社会では行き詰まりを起こしている。 既に所有欲求から存在欲求の社会へと大きく移行しつつある現代社会では、多様な価値観こそが重要であり、高齢者含めた人同士の良好な関係性を作りながら、変化し続けることが大切であるとの示唆を頂きました。

また、女性か男性かという違いを認めるのではなく、違いを受け止めた上で影響を与え合うこと。 高齢者問題の解決の糸口としてコミュニケーション、家庭内・地域社会との接点の影響力を学ぶこと。 人生100年時代の社会の在り方を組み替えていくことが重要であり、社会の価値の転換が起きている過渡期で、日本がどのように成長し続けられるのかに注目が集まっている。
企業に求められている課題も多く、グローバルとローカルの融合を踏まえ、自らがどのように考え、行動すべきかなどをお話しいただきました。

講師の牧野氏には質疑応答後も懇親会までご参加いいただき、メンバーとのディスカッションが続けられ、ご講演内容の理解をさらに深めることができました。