CEO会議/実行リーダーの会| 企業責任者会議

開催日:2023年07月05日

「第9回 J-Win実行リーダーの会」を開催しました

2023年7月5日(水)、第9回 J-Win実行リーダーの会を会場(国際文化会館)とオンラインのハイブリッドスタイルで開催し、会場7名、オンライン8名、合計15名に参加いただきました。
今年度初めとなる実行リーダーの会であり、会の冒頭では初参加となるメンバーの皆様よりご挨拶をいただきました。

今回の実行リーダーの会のテーマは「オールド・ボーイズ・ネットワーク(以下OBN)の壁を乗り越える」。5月に開催されたCEO会議でのディスカッションを受けての設定となりました。
会では、株式会社リコー コーポレート上席執行役員CHRO瀬戸まゆ子様より、DE&IとOBNへの取組についてお話しいただきました。瀬戸様からの発表に続き、実行リーダー皆様からは具体的な施策に踏み込んでの情報交換や事例共有が行われました。
会の最後には内永会長理事より「実行リーダーの皆さんの取組を伺い、Great Stepだと実感しました。日頃の努力と研鑽に敬意を表し、これからも一緒に進んでいきたい」とのコメントをいただきました。

【アジェンダ】
  1. 横尾理事長 第9回実行リーダーの会 趣旨説明 テーマ:「OBNの壁を乗り越える」(先回のCEO会議を受けて)
  2. 今回のテーマに関する情報提供                  
    ・ 株式会社リコー コーポレート上席執行役員CHRO 瀬戸まゆ子様
  3. 今回のテーマに関する情報交換
    ・OBNに関して
      自社の課題をどう捉えて、
      具体的に何を変えていくか/変えているか、
      今後の解決の方向性
  4. 内永会長理事 クロージング

横尾理事長より第9回実行リーダーの会 趣旨説明

前回の第7回CEO会議では、「オールド・ボーイズ・ネットワークの壁を乗り越える」をテーマとして議論を行った。
このCEO会議でのディスカッションを受けて、各社ではOBNに関して課題をどう捉え、何を変えていくか、何を変えようとしているのか、今後の解決の方向性をどう考えるのか、共有し議論させていただく。OBNについての理解をより一層深め、解決のヒントを得ることを目的としたい。

株式会社リコー 瀬戸まゆ子様によるDE&IとOBNの取組のご紹介

株式会社リコー コーポレート上席執行役員CHRO瀬戸まゆ子様よりDE&IとOBNの取組についてお話しいただきました。 ジェンダーダイバーシティの加速にはOBNとアンコンシャス・バイアスが課題であるととらえ、「リーダーシップ&ガバナンス」「女性タレントの幹部職・管理職への登用」「リーダー及び管理職の意識・行動改革」という3つの観点から意識・行動変革を一層推し進めていく。その中で、複数の女性をチャレンジングかつ象徴的なポジションに登用した直近の事例などを紹介いただきました。

実行リーダーの皆さんによる情報交換

長くダイバーシティ推進に取組む各社の実行リーダーの皆様からは、あからさまなOBNはなくなったように見えるが、言動や配置に表れる、「女性活躍を阻むOBNは存在する」といった認識が示されました。
そこで、経営層である役員が率先してアンコンシャス・バイアスなどの研修に参加し、その後、配下の本部長、部長へと広げていく。また、社内にはJ-Win男性ネットワークに参加したOBも増え、自主的な活動が始まってきている。意識改革に向けた様々な取り組みとともに、思い切った人事制度改革の必要性より、既に着手しているなどのお話も共有されました。

内永会長理事 クロージング

今日、皆さんのお話を伺い、日本社会もずいぶん変わったという印象を持った。それぞれの企業で素晴らしい取り組みがある。
私自身が会社でダイバーシティに携わった時、会社に3つの提言を行った。1つ目は、時間と場所から自由にしてほしい。2つ目は、ジョブアサインメントをはっきりしてほしい。3つ目は、ジョブの結果で評価してほしい。
3~4年で3つとも達成することが出来て、その結果、会社の雰囲気も大きく変わった。今日、皆さんのお話を伺いながら、そのようなスタイルになっていることを強く感じた。
日本もダイバーシティをトリガーにして、カルチャーや評価、登用の仕方が変わるということは、企業がグローバル化するとてもいいステップになる。
ただ、ジェンダーギャップ125位は、どう考えてもうれしくない評価。簡単にギャップが縮まり、問題が解決するわけではないが、今日の話はGreat Stepだと思う。日頃の努力と研鑽に敬意を表したいし、一緒に進んでいきたいと思います。ありがとうございました。