2023年5月30日（火）、第7回CEO会議を国際文化会館にて開催し、CEO会議メンバー 8名にご参加いただきました。 はじめに4月30日に放送されたNHKスペシャル「“男性目線”変えてみた　無意識の壁を打ち破れ！」について紹介しました。 番組ではJ-Win男性ネットワークの活動の紹介とともに企業（アルプスアルパイン株式会社）に戻り、D＆I推進活動を実践する男性管理職の姿が取り上げられています。
続いて、CEO会議メンバーによる発表。今回はNHKスペシャルで放送されたアルプスアルパイン株式会社より、代表取締役 社長執行役員 CEO栗山 年弘 様に「D＆I推進の重要性・意義について」をテーマにお話しいただきました。

「D＆I推進の重要性・意義について」
アルプスアルパイン株式会社 代表取締役 社長執行役員 CEO 栗山 年弘 様

栗山様からは、変化に対応できる会社の体制と人財の育成を目指して、グルーバル企業に必要とされるカルチャーへと変えていかなければならない、という熱い想いを語っていただきました。 社員には自社の組織として強み、弱みについての調査を行い、克服に向けたチャレンジの事例を集め社員との共有を図るなど、直接、現場の意見を聞きながらカルチャー変革に取組むリーダーとしての姿勢が示されました。

ディスカッション

今回のディスカッションのテーマは「オールド・ボーイズ・ネットワーク（OBN）の壁を乗り越える」です。
過去からの慣習や仕組み、人事制度などを大胆に変えていくことと同時に、意識や風土の改革を並行して行っていくことの重要性が挙げられました。またOBNに関しては気づきが大切であり、J-Win男性ネットワークに参加した男性管理職が中心となって社内で気づきを与えるための活動を行っていること、女性社員や若手社員に活躍の場を与えることで職場の雰囲気が変わるといった事例紹介などもあり、活発な意見交換が行われました。

内永会長理事ごあいさつ

このCEO会議でオールド・ボーイズ・ネットワーク（OBN）についてこれほど活発に議論されるとは思っていませんでした。
ダイバーシティが経営戦略であるというスタンスに立った時に、制度もさることながら会社の根底に流れている意識や価値観が大切だと考えています。Japan as No.1で大成功を収めた時代は、男性中心の同質集団が効率的であり、OBNが強みでもあったと思います。
これだけ変化が激しいビジネス環境の中で、過去の成功体験を一度見直すタイミングになっているとも言えるでしょう。本日の議論の中で、皆様が試行錯誤を繰り返しながら次のステップへと向かっているお話を伺い、改めて心から敬意を表すとともに、更に前進するため一緒に頑張ってやらせていただきたいと思います。

第7回 J-Win CEO会議（会場参加者）

■ 後列 左より
・石黒 成直 様 (TDK株式会社)
・野田 俊介 様 （株式会社ベルシステム２４ホールディングス)
・髙橋 誠 様 (KDDI株式会社)
・古出 眞敏 様 (アフラック生命保険株式会社)
・大山 一也 様 (三井住友信託銀行株式会社)

■ 前列 左より
・北島 義斉 様 (大日本印刷株式会社)
・横尾 敬介 （J-Win理事長）
・内永 ゆか子 （J-Win会長理事）
・栗山 年弘 様 (アルプスアルパイン株式会社)
・山下 良則 様 (株式会社リコー)