Executiveネットワーク

開催日:2022年12月05日

「第2回 カナダ女性の日本ビジネスミッション」に参加しました

2022年12月5日~9日に開催された、第2回 カナダ女性の日本ビジネスミッション(Canadian Women-only Business Mission to Japan)に、J-Win Executiveネットワークのメンバー有志が参加しました。

カナダ女性の日本ビジネスミッション(Canadian Women-only Business Mission to Japan)とは

カナダの女性起業家にアジア主要市場への架け橋を提供し、アジア市場へのビジネスを拡大すると共に、国際貿易の多様化と女性の経済的エンパワーメントを推進するというカナダ政府の方針に基づき、アジア太平洋財団(APF Canada)が主催する、カナダ政府の支援を受けたビジネスミッションです。これまで6回開催され、日本での開催は今回が2回目となります。

今回は、ヘルスケアとクリーンテクノロジー分野のカナダ女性起業家と日本企業を結ぶことを主目的に、様々なプログラムが実施されました。
5日の開催記念シンポジウムには、内永会長理事がモデレーター、またパネリストとしても登壇しました。

Executiveネットワーク参加経緯

内永会長理事が、APF Canadaの諮問委員会であるABLACの委員であったことから、前回2019年4月開催の初回イベント時にJ-Winメンバーの参画についてAPF側よりお声掛けいただいたことがきっかけです。
当時、Executiveネットワークでグローバルネットワーク委員会が活動をスタートさせた時期であり、グローバル委員を中心に初回のイベントに参加しました。
今回の開催にあたり、先方より内永会長のご登壇とメンバー参加のオファーがあり、参加することになりました。

Executiveネットワークメンバー参加の目的

  • 海外ビジネスパーソン/有識者との交流・ネットワーク構築の機会とする
  • 自身の企業や業務では触れられないイベント等参加や有識者との交流により、グローバルに関連した経験を得る好機とし、視座を高め、グローバルな視野を拡大する。
  • シンポジウムやラウンドテーブルなどで見識を深めると共に、日本や自社における女性エンパワー、自身の組織での実践に繋げる。

Executiveネットワークメンバー参加プログラム

12月5日(月) 場所:カナダ大使館
  1. シンポジウム Message, Key Note Speech Panel1:Male Allies(内永会長モデレーター)
  2. ネットワーキング(昼食ビュッフェ)
  3. シンポジウム Panel2:STEM World Panel3:Women’s Int’l Ecosystems(内永会長パネラー)
12月6日(火) 場所:ホテルニューオータニ
  • ラウンドテーブル イン(エング)経済貿易大臣、カナダミッション参加者、日本有識者、JENメンバーによる意見交換
12月7日(水)
  1. 企業見学 カナダ側希望に対応した日本テック系企業の取組紹介 NEC本社、NTTドコモ本社訪問
  2. レセプション(カナダ大使公邸)

各プログラム内容

 

【12/5】開催記念シンポジウム

開催初日を飾る記念シンポジウムは、Christine Nakamura氏(APFカナダ セントラルカナダオフィス副理事長会長)、イアン・マッケイ閣下(駐日カナダ大使)のご挨拶に始まり、ジャニス・フカクサ氏(第2回カナダ女性の日本ビジネスミッション議長)、ジャスティン・トルドーカナダ首相のメッセージに続き、メアリー・イン(エング)氏(カナダ国際貿易・輸出促進・小規模ビジネス・経済開発担当大臣)による基調講演「女性の参画:経済成長の重要な推進力」が行われました。

第1回目のパネルディスカッションに内永会長理事がモデレーターとして登壇し、「Male Allies : Partners toward Gender Equity」(男性支援者:男女平等に向けてのパートナー)をテーマに、 女性の活躍支援のためにの男性との連携や支援を強化することが議論されました。
経済成長を支えるためには既存のシステムや文化までも変えていくことが大切であり、そのためには女性の地位向上が欠かせないこと。理解者が増え、男性が率先して継続的な支援を行うことの重要性、日本の遅れた状況などについても活発に議論されました。

午後からの3回目となるパネルディスカッションは、「Growing Women’s International Ecosystems」をテーマに、女性起業家のビジネス成長を支援する方法が議論されました。
内永会長理事はパネリストとして登壇。ネットワークづくりの必要性とともに、シンポジウムに参加するカナダ人の女性リーダーに向けては 「経営トップが女性であること、多様な考え方を包摂することが成長には欠かせないことを日本の多くの経営層にも伝えてほしい」などのメッセージが伝えられました。

ダイバーシティ・女性活躍推進、テクノロジー・イノベーション、起業家育成などをテーマとした、基調講演、3つのパネルディスカッション等の終日のプログラムにおいて、内永会長理事は2つのパネルに登壇しました。各プログラムに参加したExecutiveネットワークメンバーは、経済成長を目的とするカナダのダイバーシティへの先進的な取組を知り、大きな刺激を受けました。

 

【12/6】ラウンドテーブル
メアリー・イン(エング)国際貿易大臣参加の朝食会

女性起業家を中心としたビジネスでの女性活躍を進めるための実践的な方法について、カナダと日本の影響力のあるエグゼクティブによる率直な議論を行うことを目的としたラウンドテーブルが、朝食会形式で開催されました。少人数のセッションでしたが、Executiveネットワークメンバー7名が参加しました。

「カナダの女性起業家たちが日本やアジアでビジネスを展開できるよう、今回のこのテーブルセッションで皆さんの考えや要望を聞き、疑問にも答えたい」という、オープニングでのイン(エング)大臣のメッセージを受け、カナダ側出席者13名と、日本側出席者11名でディスカッションしました。

起業家のグローバル展開には政府のサポート、プライベートセクターとのパートナーシップが重要になること、日本・カナダの特に女性に共通する課題として、起業した後のビジネス拡大に必要なエコシステム構築が挙げられること、特に日本の女性は起業以前に、大企業でも管理職登用が不十分であること、などが話し合われました。

 

【12/7】Executiveネットワークメンバー企業見学

日本のテック系企業を見学したいとのAPFからの依頼を受けて、Executiveネットワークメンバーがアレンジし、NEC本社ショールームとNTTドコモショールームに、APFの10名をご案内しました。

NEC本社ショールーム(NEC Future Creation Hub)見学

Executiveネットワークメンバーのアテンドで、NEC本社ショールームをご案内しました。
ヘルスケア、グリーン領域を中心に未来を支える最新技術が展示される中、APFの皆さんは、量子コンピュータ、認証技術、AI分析のテクノロジーについて特に興味を持たれたようでした。

NTTドコモショールーム(docomo FUTURE STATION)見学

Executiveネットワークメンバーがアテンドし、NTTドコモショールームをご案内しました。APFの皆さんは、5G Vision、VRを使った青森観光体験、人間拡張基盤などを体験されました。

【12/7】カナダ大使主催レセプション

この日の夕方には、カナダ大使公邸でイアン・マッケイ駐日カナダ大使主催のレセプションが開催され、本イベント参加のExecutiveネットワークメンバー8名が出席しました。
メンバーはカナダの女性起業家たちとフランクに交流し、そのバイタリティにパワーをもらったようでした。
このレセプションには野田聖子衆議院議員などの政治家や高円宮妃殿下も参加されていました。妃殿下やイン(エング)大臣の立ち居振る舞いやご発言を目の当たりにしたメンバーたちにとって、真のエグゼクティブの存在感を心に深く刻み込むことができた、たいへん貴重な機会となりました。

参加メンバー感想

  • カナダの国としてのフォーカスポイントがストレートに伝わってきた。やるならとことん、支援もしっかり得て進めるという推進の方法に強い刺激を受けた。また、「地上にいる半分の女性を活用しないなんて、合理的に考えれば女性活用は当たり前の事」、という発言が何度も出て、難しく考えすぎずやるべきことをやっていこう、とシンプルに物事の重要性を考えたいと思った。
  • カナダが国を挙げ、女性のみならず先住民までもカバーしてダイバーシティを推進しており、伸びしろのあるアジアにビジネスの機会を伸ばそうという方に向かっているのを知り、彼我の戦略性に大きな差を感じた。企業のみならず、日本人はもっと焦るべきだと感じた。
  • カナダのアントレプレナーの女性たちのパワーと積極性を肌で感じることができ、政府の関わり方を含めて、日本とは大きく差があることを感じた。日本の政界でもイン(エング)大臣のような女性リーダーの存在が必要だと感じた。レセプションでの高円宮妃のスピーチや参加者への応対を間近で拝見し、その素晴らしさに感激し、とても刺激になった。