Executiveネットワーク

開催日:2022年11月10日

「Executiveネットワーク11月度定例会」を開催しました

2022年11月10日(木)、「2022年度 第5回 J-Win Executiveネットワーク定例会」を会場(六本木:アークヒルズクラブ)とオンラインのハイブリッド形式にて開催し、39名のメンバーが参加しました。

第1部 定例会

第1部では、研究会の中間報告などが行われました。

研究会中間報告

  • 日本近現代史と憲法研究会
    日本国憲法に関するリテラシーを高め、自分で考え判断する力を身につける研究会。一人ではなかなか手がでないテーマを皆で楽しく学びたい。
    8月にはABD(Active Book Dialogue)手法を用いての読書会。『失敗の本質-日本軍の組織論的研究』をメンバーで読み感想を共有した。9月にはシン・ニホン・パブリック・アフェアーズ株式会社 代表取締役 小原泰氏をお招きし、映画「天気の子」を題材に日本の国柄を継承するというテーマでご講演いただいた。
    後半の活動では、情報交換や振り返りの機会も作っていきたい。
  • これからの日本を考える研究会
    今年のテーマは、「次世代からの学び」と、グローバル化への対応。
    9月には環境系ビジネススタートアップの世界大会(Climate Launchpad 2022)から、日本代表の3チームを招いてお話を伺った。その後のアジア大会では2チームが勝ち残り、「会でメンバーからもらったアドバイスが効いた」とのメッセージが届いた。
    10月にはNPO法人GAP総合研究所 専務理事 武田泰明氏を迎え、サスティナブルな農業経営をテーマにGAP認証などを学んだ。
    12月にはメタバースについて、1月にはスポーツ業界からみた日本をテーマとした講演を予定している。
  • 日本文化研究会
    40名を超える大所帯のため、「お茶」「写経」「文楽」「能」「広島」の5グループに分かれて活動している。
    9月、田中仙堂先生のご講演から活動がスタートし、10月には3日間の広島文化体験ツアーを行った。10月には写経体験、能の読書会なども実施した。
    今後もイベントは目白押しで、やりすぎといううれしい悲鳴も上がっているが、「本物」を学ぶ場として引き続き積極的に活動していきたい。

第2部 講演 「中国共産党大会後のアジア ~日本はどう対応すべきか~」
株式会社日本総合研究所 国際戦略研究所 副理事長 高橋邦夫氏

高橋氏第2部では、株式会社日本総合研究所 国際戦略研究所 副理事長 高橋邦夫氏をお招きし、「中国共産党大会後のアジア~日本はどう対応すべきか~」をテーマにご講演いただきました。
外交官として北京大学、ハーバード大学大学院で中国語・中国研究の研修を行い、在中華人民共和国日本国大使館公使などを経験され、中国事情に精通されている高橋氏。
今回は、中国の政治システム、現体制とその政策についてなどのご解説に加え、アジア全体にとっての日本と中国の立ち位置や、ウクライナ情勢についてもお話しいただきました。

現在、ウクライナ情勢ばかりが注目されているが、ミャンマーやロヒンギャの問題もある。日本はもっとアジアに目を向けるべきだが、その際には近現代の歴史を踏まえておくことが必要。自国と相手国の歴史を勉強し、自国の文化などの教養を身に付けた上で、もっとアジアや中国で自社のビジネスを展開してほしい、とExecutiveネットワークメンバーにアドバイスとエールを送ってくださいました。

終了後の懇親会でも、各テーブルで発せられた様々な質問に丁寧にお答えいただきました。
隣国でありながら距離を感じざるを得ない中国、そしてアジアについて改めて学び、考察を深めることができた定例会でした。

参加者感想(事後アンケートより抜粋)

  • 今現実で起こっていることのバックグラウンドや経緯等について詳細に解説頂き、非常にリアリティを感じた。中国共産党の組織や会議、意思決定の進め方等についてはこれまでほとんど理解していなかったので、もっと隣国を積極的に理解する姿勢を持たなければと感じた。
  • 党大会のあり方など知っているようで知らなかった解説をお伺いできた。高橋様は最後に中国が大好きだとおっしゃっていて、国際社会の中で様々な批判を受けることもある中国に対し、一人の人間としてつながりを感じ寄り添っていらっしゃる姿勢に感銘を受けた。
  • 報道では知り得なかった中国の内情をお伺いし、個人的に中国に大変興味をもった。今後、日中の関係がどのように進んでいくのか注視していきたい。また、ASEAN諸国との関わり方の留意点もアドバイスいただき、歴史的背景をもっと学ぶべきだと反省した。
  • 中国に対する見方が変わった。今まではよく知りもせず、明確・具体的な理由なしに敬遠しているところがあったが、中国の政治の仕組みや歴史を短時間だけでも知ることができて、興味を持つことにつながった。報道番組を見ても内容が頭に入りやすくなり、今後の外交にも目線がいくようになった。