Executiveネットワーク
開催日:2022年05月26日
「2022年度 Executive ネットワーク 活動キックオフ」を開催しました
2022年5月26日、J-Win 第1回Executive ネットワークを会場(アークヒルズクラブ)とオンラインによるハイブリッド形式で開催しました。今回の定例会は、会場41名、オンライン17名、合計58名の参加となりました。
Executiveネットワークを構成するのは執行役員以上の役職者です。
今年度は新たに9名のメンバーが加わり、スタート時としては過去最大となる総勢68名による活動が始まります。
活動キックオフでは、横山幹事長からの開会宣言、新メンバー紹介、全体の活動方針や重点施策に続いて、各活動の担当幹事や研究会リーダーより、今年度の活動内容や目標について詳しく説明された後、内永理事長の講話が実施されました。
講話後のQ&Aセッションでは、幅広い内容の質問やコメントが寄せられました。
2022年度活動方針
横山幹事長が2022年のExecutiveネットワーク活動方針を皆さんにお伝えしました。
J-Win Executiveネットワークの今年度の目標は
「日本最大級の女性役員コミュニティJENのネットワークを自らの力とし、一人ひとりが組織・社会にインパクトを与える輝くExecutiveになる」です。
オンライン環境での活動になったことで、遠方のメンバーともやり取りが可能となりました。積極的に関わりをもって欲しい。
今年度の目標には、後輩に対するローモデルになることを意識して『輝く』という言葉を入れました。
一人ひとり自律的に活動し、お互い腹を割って話し合える関係にしていきましょう!
各活動領域の説明
Executiveネットワークの各活動領域に関して、担当幹事が今年度の活動予定と目標について説明しました。
下記がその概要です。
- 定例会/内永理事長ラウンドテーブル
今年度の重点テーマである「グローバル」「新しい資本主義」は経営層のExecutiveネットワークにとって必須のテーマ。
講師や内永理事長の話を一方的に聞くだけでなく、双方向のコミュニケーションを重視して、多面的に学び、各メンバーの行動へとつなげたい。 - グローバルネットワーク委員会
駐日女性大使とのメンタリングなどを通じて、グローバルに活躍できるリーダーとして成長することが目標。
今年はメンタリングを全員に体験していただきたい。 - メンバー拡大委員会
メンバーが拡大することで、Executiveネットワークはより多様な価値観をもった集合体となり、相互研鑽により各個人の成長が加速し、社会に向けた発信力も高まる。
2022年度は68名でスタート。今年度は80名を目標とする。 - 後進育成
後進に向け、ロールモデルとしての役割を着実に果たしてほしい。
Next Stageネットワークのメンタリングプログラム、Give Back活動に積極的参加を。 - 研究会活動
「日本近現代史と憲法」、「これからの日本を考える会」、「日本文化研究会」の各研究会のリーダーが今年度の方針を説明。
今年度は新たな研究会を期中に立ち上げる予定。
内永理事長の講話 「J-Win Executiveネットワークへの期待」
Executiveネットワークの皆さんがこれだけの数、集まっている姿を見るのはうれしいです。数は力です。企業で男性が幅を利かせているのも、数が多いからです。
企業の中で、マイノリティである女性は頑張る癖がついてしまっています。
Executiveネットワークのような女性同士のネットワークに入ると、はじめは女性ばかりの環境に違和感がありますが、少し経つと心地よさを感じるようになります。普段、マイノリティとして男性の中にいる時に、どれだけ肩の力が入っているか、同じ立場の女性の仲間がいることのありがたみをしみじみ感じると思います。
Executiveネットワークでの時間や、メンバーとの関係を心から大切にしてほしいです。
Executiveネットワークでは、できるだけ自分が得意ではない研究会に入ってみてください。自分一人では難しい領域も、皆で取り組むことで世界が広がります。私もこの歳になって小唄を始め、4月に三越劇場で唄う経験をしました。帝人の大八木会長から、「この年になると仕事上では恥をかけない。恥をかいてもよいところで恥をかくのはよいことだよ」と言われたことがあります。皆さんも、経験分野をさらに伸ばすだけでなく、Executiveネットワークで全く新しい分野に挑戦してほしいと思います。
皆さんは今の地位をつかんできた成功体験がありますが、失敗を恐れないでほしい。いい子でありたくて失敗を恐れる傾向をもつ女性は多いです。男性は口には出しませんが、修羅場をくぐってしたたかさを身につけています。Executiveネットワークでなら挑戦もしやすいはず。ここでの挑戦を通じて、皆さんにしたたかさを身につけてほしいと思っています。
J-Winは16年かけて、3層の女性ネットワークを有機的に成長させてきました。
その牽引役になるのがExecutiveネットワークです。企業のダイバーシティ推進のために皆さんの力が必要です。
ここでメンバー同士が助け合い、支え合いながらさらに成長し、力をつけてください。そして新しい発想、新しい価値観を持ったチェンジエージェントとして、皆さんが日本企業の多様性の一翼を担うことを期待しています。
内永理事長との質疑応答
講話後、Executiveネットワークメンバーからの質問に内永理事長が一つひとつ丁寧に答えていきました。
その質疑応答の内容の一部をご紹介します。
<Q&A>(抜粋)
- Q:J-Win、Executiveネットワークの今後はどのように向かうべきとお考えか?
- A:J-Winの女性ネットワーク3層のうち、High Potentialネットワークは12期を迎え、会社も将来を託す人材を送ってくるようになり、人材のレベルが上がってきています。 Next Stageネットワークのメンバーは、3%しかいないマイノリティとして努力して昇進したのに、97%の男性と同じように扱われてしまっている。女性を管理職に上げた後にどう伸ばすかが必要だが、その対応はされていない。メンバーはJ-Winのネットワークを使ってExecutiveを目指してほしい。 変化の激しい業態から企業トップの選び方が変わってきて、社内ではなく、外部の評価でこれまでとは違う人材を選ぶようになってきたが、まだその動きは遅い。Executiveネットワークメンバーの皆さんがチェンジエージェントになってその動きを加速させてほしい。
- Q:自社では女性管理職を増やすために対象者に下駄を履かす動きがあり、それに対して男性からの不公平感、対象外の女性からのやっかみがあります。このような動きをどうお考えか?
- A:女性を活用することが企業変革につながる。女性のためにやっているのではなく、会社のためにやっているのだから、下駄を履かそうが不公平感があろうが、やるべき。女性側は委縮しないで。
久々の会場開催が行われた今回のExecutiveネットワークのキックオフ。会場はお互い対面できた喜びに包まれ、メンバーの皆さんの熱気やエネルギーが充満していました。
内永理事長のエールを受け、メンバー全員が「日本最大級の女性役員コミュニティExecutiveネットワークを自らの力とし、一人ひとりが組織・社会にインパクトを与える輝くExecutiveになる」という今年度の目標に向かって、活動に取り組む決意を新たにすることができました。
参加者感想<事後アンケートより一部抜粋>
- 久しぶりの対面での開催で、皆のエネルギーを直接感じることができた。
- 皆さんがJ-Winの活動に元気に楽しそうに参加しているのを見て、これからの活動が楽しみになった。
- 組織だけでなく、社会に対してもインパクトを与えると掲げている点にExecutiveが今まで以上に存在感を高める覚悟を感じた。
- 女性Executiveロールモデルの大先輩である内永さんのお話に、刺激と元気を大いにいただいた。私もがんばろうという気持ちになった。
- 女性は下駄を履かせてもらっても当然という言葉に気持ちが楽になった。
- いつもながら、内永さんのお言葉には愛を感じ、次にチャレンジをしようという勇気をいただける。今年もJENの活動に意欲的に関わりたいと新たに覚悟した。
- リアルだったため内永さんのPassionがより感じられた。Q&Aの時間が多く、よりインタラクティブなセッションになって良かった。
- 今の自分自身にとってとても参考になるお話をたくさん伺えた。Executiveのみなさんと一緒に世の中にインパクトを与えてやろう!という気に俄然なった。
- コロナ状況次第だが、今回のように直接会って意見交換できる機会がたくさんあるといい。