D&I推進者会議

開催日:2021年09月30日

「2021年度 第5回 ダイバーシティ推進責任者会議」を開催しました

021年度 第5回 ダイバーシティ推進責任者会議を2021年9月30日に開催し、45社78名のダイバーシティ推進関係者の皆様にご参加いただきました。

【第5回ダイバーシティ推進責任者会議 アジェンダ】

  • 事務局より(本日のゴール)
  • Next Stageネットワークより「越境学習プログラムについて」
    Next Stageネットワーク 経産省連携委員会委員長
    NECソリューションイノベータ株式会社 浜口真希子様
  • ベストプラクティス研究会活動(8月の事例共有)
  • - 研究会A・B事例共有会状況
      研究会リーダー 三菱UFJ銀行 三好志保様、イオン 藤田紀久子様
    - スポンサーシップ制度ご紹介
      EY Japan 梅田恵様
  • グループディスカッション
    「アンコンシャス・バイアス」実施・導入への"ネタ"集め

Next Stageネットワークより「越境学習プログラム」について

「越境学習プログラム」を組み込み、J-Win女性ネットワーク 3層連携の中核となる Next Stage ネットワークのメンバーが立ち上げたJ-Winイノベーションエコシステムについて、経済産業省連携委員会の委員長 NECソリューションイノベータ株式会社の浜口様よりご説明いただきました。

本プログラムは、課長職、部長職のJ-Win女性ネットワークを最大限活用した上級管理職養成プログラムとして、スタートアップ企業への派遣による越境学習を組み込んだエコシステムとなっています。大企業の社員が、スタートアップ企業の一員として会社経営や新規事業創出等に携わる「越境学習プログラム」で、「起業家精神」を養い、自社でイノベーションを起こす次世代リーダーとして活躍することを目指します。J-Winの異業種ネットワークを最大限に活用し、「越境学習プログラム」参加者をサポートしながら成果を出す活動を推進します。各社のダイバーシティ推進責任者の皆さんには、将来が期待される女性社員の「越境学習プログラム」への積極的な参加をご検討いただきたいと考えています。

ベストプラクティス研究会活動(8月の事例共有)

男性育休取得促進

(ベストプラクティス研究会A 事例共有会より)

男性の育児休業取得を促進するための各社施策例を「ベストプラクティス研究会A」より共有されました。取得目的の提示に始まり、男性が育休を申請しやすいような取得フローやQ&Aを掲載したマニュアルを作成する、男性取得者の体験談を共有したり上司や職場へのアプローチなど具体的な事例を紹介しました。

アンコンシャス・バイアス

(ベストプラクティス研究会A 事例共有会より)

アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)は、企業カルチャー、世代間、組織間など様々な場面で存在するもの。マネジメント職以上を対象とした、自身の〝アンコン度〟が偏差値で現れるeラーニングを受講することで、多様性が活きる職場のために自身のアンコンシャス・バイアスを改めて意識する機会を設けたという事例。また、日経"駄言辞典"を参考に、職場で見た・感じたことのあるアンコン事例を社内SNSで募集。その時どう感じたか、どう言ってくれたら良かったのかなどの当事者の声を掲載し、「知る」「気づく」機会を提供したという事例が紹介されました。

階層別育成

(ベストプラクティス研究会B 事例共有会より)

部長・役員候補、課長職、管理職一歩手前、若手層(入社5~8年目の30歳前)など、階層別にどう育成していくか、各社のベストプラクティス事例を共有。課長職以上ではメンタリング、管理職一歩手前ではセルフブランディング研修など、それぞれの階層別に取り組みやサポート体制を整えているという事例が示されました。女性の希望者であれば誰でも参加できるメンタリングや男性管理職によるパネルディスカッションなど、他者から伝えられる仕事の面白さ・管理職のやりがいを通してD&I推進の想いを直接伝えることで、女性のキャリアに対する意識にも変化が表れてきたという効果も語られました。

スポンサーシッププログラムとLEAP

EY Japan 梅田 恵 様

上級管理職育成の取組例として、EY Japan様より、スポンサーシッププログラムについて詳細な説明がありました。女性またはマイノリティの幹部登用を促進するための育成として、シニア・エグゼクティブがスポンサーとなり、幹部候補である女性またはマイノリティを客観的に評価し、不足している経験やスキルを補うための個別育成計画をたて、異動や昇進に影響力を行使するプログラムです。人事権を持つ影響のあるシニアリーダーがスポンサーとなり、面談等を通じてスポンシーの長所と課題を把握し、具体的なフォードバックを行ったり、課題を克服するためのチャレンジングな経験をさせながらスポンシーのスキルや成果、人となりについてのプレゼンスを高めることが期待されます。欧米ではD&Iを積極的に推進している企業の多くで導入され、効果が証明されているプログラムです。梅田様にはプレゼン後、参加者の方からの細部にわたる質問について丁寧にご回答いただきました。

グループディスカッション
「アンコンシャス・バイアス」実施・導入への"ネタ"集め

「アンコンシャス・バイアス」は比較的最近の取組で各社の知見も蓄えられていません。そこで、ベストプラクティスの事例共有後、「アンコンシャス・バイアス」をテーマとしたグループディスカッションを実施しました。アンコンシャス・バイアス取り組みの"ネタ"を自社へ持ち帰り、新たな課題解決への活動のひとつとしてベストプラクティスの事例となるよう、研修等で使用し参加者に有効だった事例、社内で見聞きする事例について熱心に話し合いました。