High Potentialネットワーク
開催日:2021年07月09日
「J-Win 第11期High Potentialネットワーク・関西7月度定例会」が行われました
第11期 High Potentialネットワーク・関西の単独定例会の第2回となる「J-Win 第11期High Potential ネットワーク・関西7月度定例会」を、2021年7月9日(金)にオンライン形式で開催、23名の関西メンバー全員が出席しました.
ロールモデルからの学び
今回はロールモデルとして、SOMPOクレジット株式会社 代表取締役社長 野間和子氏(J-Win Executive ネットワークメンバー)をお招きし、スピーチとQ&Aセッションを行いました。これまでのキャリアの歩みやご経験、その歩みの中で生じた様々な「変化」、そして「TOPから見える世界」の豊かさについてお話いただきました。
【目 的】
自分が目指すTOPのイメージを描き、自分の殻を破る"一歩※"を見つける
※具体的な覚悟、行動、気持ちなど
【ねらい】
ロールモデルの話を参考に、自分の持っているTOPの固定概念を払い、成りたいTOPのイメージを具体化する
成りたいと思えない阻害要因を見える化
TOPになるためにやるべきことを考える
【ゴール】
ポジティブにTOPを目指す自己意識を構築したうえで、TOPになったら見える
色彩豊かな世界を想像し、自分のリミットを外してみようという気持ちになる
以下にスピーチ、Q&Aセッションの様子をダイジェストでご紹介します。
(*肩書き等は定例会当時のものです。)
「J-Win第11期High Potentialネットワーク・関西の皆さまへ」
SOMPOクレジット株式会社 代表取締役社長 野間和子氏
これからがこれまでを決める
九州の熊本で一般職として入社後、社員2人のみで営業所の立ち上げをするという、「しびれるような体験」を経て仕事の魅力に気づかされ、ジョブチャレンジ制度や職種転換試験にチャレンジし、ここまで続けてきた。
東京の本社に転勤した際にはストレスから入院するなど苦労もしたが、考え方をチェンジ!仕事も遊びも「楽しく前向きに!」を心掛けてきた。
リーダーとなってからは、部下の手柄を作る(小さな成功体験に光を当てる)事を心掛け、弱みを鍛えるよりも強みを伸ばす事に力を入れた。
役員として、自分の思い通りにやれる権限と最終判断する責任の重さと向き合ってきた。大事にしてきたことは、人の見ていないところでも「見えない徳を積むこと」、本をよく読み、リベラルアーツを高め、人間力を鍛えることである。
代表取締役社長となってからの数か月では、今までと違った開放感のある景色を見ている。「楽しい会社、そして良い会社」を目指し、早速社長室を廃止し、リフレッシュルームとした。定年延長や男性育休の人事制度変更を行った。毎日社員が「いかに楽しく働けるか」について考えている。
仕事は何ができるかではなく、何がしたいかであり、「変化はチャンス!苦労した分成長できる」と言い続けてきた。「これまでがこれからを決める」のではなく「これからがこれまでを決める」のだから、今の経験が未来の点に繋がるように頑張りましょう!!
ロールモデルを囲んでQ&Aセッション(抜粋)
Q:上に上がると責任が重大になり、意思決定することが怖くなるが、どうしたらいいか。
A:考えるための基準(自分の軸)を大事にすること、苦しい時は必ずあるが、正しいことは正しいとぶれないことが大事。
Q:「何ができるかではなく、何がしたいか」が重要とのことだが、まだ見えない。見つけるヒントは?
A:今までは受け身で与えられた仕事をすると評価される時代だったが、これからは違う。My missionという、自分がどんな時に喜びを感じるか等棚卸しがオススメ。また、本を読んで、世界に目を向けるとよい。
Q:楽しく仕事したいが、業務多忙の時や業績不振の時ネガティブになる。切り替えをどうしたらいいか。
A:タイミングにより思い通りにならない事もある。業績不振を理由に部下の不遇にならないよう、役員に直談判したこともある。そのような中でも部下が成長し昇格して、その部下からお礼メールが届くと嬉しい。また、モチベーションアップのためにスローガンを作り、雰囲気を一掃、別の課題にチャレンジするなど、成績だけじゃなく、将来につながる関係づくりをするといい。
Q:そんなに長く仕事すると思ってなかったのに、いつ頃にTOPへの明確なビジョンができたのか。
A:損保の事を誰よりも詳しくなって、男性に教えていたのに、教えた男性がどんどん課長になって、それを見送ってきて、女性課長がいないことに疑問を感じたことが、最初のきっかけ。私も見送られたいと思った。
メンバーの感想 ~参加者アンケートより~
- こんな上司の元で働きたいと心から思いました。裏を返せば、こんな上司になりたいという事だと思います。自らのTOPのイメージに大変近くて、驚きました。私も影の努力は好きです。そして、何より自ら楽しむことで、周りも楽しめる環境を作るのが好きです。いつか、私も後輩に胸張って、そう話せるよう1歩を踏み出したいです。
- 本日野間様の講演で、トップになられても継続的に勉強し続ける姿、新しいことにチャレンジする姿をお伺いし、インスパイアーされました。 ―失敗、チャレンジ、心が折れたことなどをオープンにお話ししてくださり、かついかに乗り越えていったかも、具体的にお話しをしてくださり、TOPになる道筋が想像しやすかった。
- 「見えない徳を積むこと、謙虚であること、正直であること、最後は人柄」という言葉が印象に残っている。TOPになるということはスキル伸長だけでなく、人間力を磨くことを意識せねばならないと感じた。
- 質問に対し、それ以上のこと、お気持ちや信念をお伺いすることができました。自分が上に立つときに大切にしないといけないことを学ばせていただけたと思いました。人を大切にすることを今まで以上に意識していきたいです。
- 一つ一つの質問に対してすごく丁寧に答えていただけていたのが印象的でした。書籍紹介などもしていただけたので、一度読んでみて自分の世界観も広げていきたいと思いました。
【野間和子氏のPROFILE】
SOMPOクレジット株式会社 代表取締役社長
1979年 旧安田火災熊本支店営業2課に旧一般職として入社
1983年 社員2名で熊本東営業所立ち上げ
1994年 熊本支店直営室立ち上げ(旧業務職1期)旧住宅金融公庫完済者への火災保険飛び込みで生保と出会う
1998年 旧INAひまわり生命出向(女性初の営業担当)
2003年 ひまわり生命福岡支社に転勤(ジョブチャレンジ制度)
2005年 損保ジャパン本社販売業務部(グローバルに転換)
2007年 損保ジャパン本社コンプライアンス部
2010年 ひまわり生命女性初支社長として熊本に転勤
2013年 ひまわり生命お客さまサービス部長
2015年 損保ジャパン日本興亜本社人事部特命部長
2016年 同上執行役員熊本支店長(女性初の支店長)着任後一週間で熊本地震に遭遇
2019年 ひまわり生命常務執行役員東京統括部長
2021年 SOMPOクレジット代表取締役社長
現在に至る,