High Potentialネットワーク

開催日:2021年05月14日

「J-Win High Potentialネットワーク5月度定例会」が行われました

第11期High Potentialネットワーク5月度定例会が、5月14日(金) 17:00-20:30に行われ、240名を超えるメンバーが参加しました。

5月度定例会は、"問題の本質を考える"、"分科会活動を理解する"が、そのテーマです。
J-Win事務局より、分科会活動を進める上において、大切な3つのポイントについて講義を行い、分科会のグループ分けと、それらグループのテーマを発表し、分科会活動の始動としました。

  1. 問題の本質を考える
  2. 分科会活動Frameworkを理解する
  3. 分科会活動を進めるにあたっての留意点を理解する
  4. 分科会活動を始動する

問題の本質を考える

分科会活動は、どんな仕事においても必要な問題解決能力を養うことを、目的としています。 問題を解決するには、先ず、問題の本質が捉えられなければなりません。問題の本質を考え、問題の本質が把握できなければ、問題そのものを解決することはできません。日銀の金融政策とそれが経済に与える影響を例に出しながら、問題の本質を考えるとはどういう事か、講義を行いました。

分科会活動Frameworkを理解する

分科会活動とは

High Potentialネットワークにおける分科会とは、グループごとにテーマを設定し、研究・調査をおこない、問題に対する解を出すのが、その活動です。

●研究会活動のフェーズ

分科会活動を進めるうえで大切な5つのフェーズについて。
テーマの設定に始まり、アプローチ、調査研究、解を導き提案、そして報告書作成に至るまでの過程の中で、フェーズごとに何をおこなわなければならないのかを説明しました。

  • Phase 1:テーマの設定
    課題は身の丈より少し高いレベルを考えるべきです。ただし、そのテーマはグループメンバーの大多数が参加できるものであり、当事者意識が持てることが大切になります。そして、何故それをチームの課題にしたのか、その背景、理由が明確となる理論的な根拠が必要です。
  • Phase 2:アプローチの策定
    テーマを設定し問題が明確になると、次に問題解決に向けたアプローチを策定することになります。 アプローチを考えるとき最も大切なものが仮説。言うまでもありませんが、ここでの推論をベースにして調査・研究が始まることから、プロジェクトの成否の鍵とも言えます。
  • Phase 3:調査・研究
    問題の解を得るために、調査・研究をおこないます。どれがその問題の解を探るのに最も適しているかをよく考え、方法を決める必要があります。第三者がレビューしたとき、なるほど、それでこのような結論が導き出されたのかと思う論理的帰結が大切となります。
  • Phase 4:解を導き提案を作る
    調査・研究により得られた解をもとに提案を作成します。テーマをどのように、調査・研究し、解を導き、提案、となったのか、と言う理路整然とした論理的帰結が必要であり、そこにはストーリーが明確でなければなりません。
  • Phase 5:最終報告書の作成
    活動の全てを最終報告書としてまとめます。 課題の設定から始まり、課題解決のアプローチ、それをもとにした調査、研究、その結果どのような解をだしたのか、全てが分かる報告書を作成することが最後のフェーズとなります。

分科会活動を進めるにあたっての留意点を理解する

第11期High Potentialネットワークメンバーにとっては初めての分科会活動。ここでは分科会活動を進めるにあたって陥りがちな問題とその対応策、考え方などを紹介しました。10の分科会に分かれ、自主的な活動をおこなっていく上で乗り越えなければならないポイントを、具体的に、メンバーへのアドバイスとして伝えました。

  • これが決まっていないから先に行けない
    トップダウンで進めていくことが大切。 大枠から詳細へ、ハイレベルからロウレベルへ、architectureから Codingへ。
  • 絵に描いてみる
    言葉で説明すると複雑な内容も絵を描くと一目瞭然。全体像や足らないところが見えてくる、どんどんと理解が深まっていく。
  • 口で説明した方が早いと思っている
    文章で記述しよう。文章で記述すると、抜け、漏れにすぐ気が付く。だんだん詳細になって、内容そのものが深まっていく。そもそも口で説明しても、相手は理解してくれない。
  • しっかりと議論しよう
    でも、議論ばかりしていても何も生まれない。みんなの意見を反映しなければと思い込んでいるけど総和主義には無理がある。 30人近いメンバーの意見が一つになることはあり得ない。
  • Reviewer、Advisorがこう言った
    分科会活動に責任を持つのはメンバーです。責任がある以上、分科会をどうするかは100%の権限を持つメンバー自身の問題です。
  • しまった!テーマが間違っていた!
    Phasingする。何かを指摘されるたびに引き返すようでは解を見つけられません。
  • 考える
    考え、考え、また考える。考えれば、考えただけのReturnが必ずあります。

分科会活動を始動する

第11期の定例会については、昨年度に引き続き新型コロナウイルスの影響により、4月・5月ともオンラインでの開催となりました。以前のようにメンバー全員が集合し、分科会テーマについてディスカッションを重ねていくことが困難な状況にあることから、「たたき台」とも言うべきテーマを事務局にて準備しました。
ただし、違うテーマに取り組んでみたいという分科会や、設定されたテーマにこういった観点を付け加えたいという分科会があっても構わないこと。分科会ごとにみんなで検討し、それぞれのテーマを確定してほしいといった内容を全員に伝えました。

2021年度分科会テーマ

  • Globalに打ち勝とう
  • Diversity時代におけるManagementは
  • 真の働き方改革を実現しよう
  • これからの人事制度は
  • AI、DXに打ち勝とう
  • Innovationを創出しよう
  • M&Aを成功させよう
  • ジェンダー・ギャップ指数で世界のトップになろう
  • 関西を不死鳥の如くよみがえらせよう
  • 九州の位置と九州人の特性を生かし、九州をますます元気にしよう