2009年2月3~5日、カタリストセミナーが東京と大阪で開催されました
カタリストは、働く女性に影響を及ぼす諸問題について研究する非営利の企業メンバーシップ組織として、1962年にニューヨークに創設され、女性およびビジネスの世界的規模での機会拡大をそのミッションとして積極的に活動を展開しているNPO法人であり、J-Winとは姉妹組織にあります。
そうした背景からこれまでJ-Winでは、2007年11月にカタリストからリサーチ・ディレクターのDr. Foust-Cummingsを招いて「ベンチマーキング」についてのセミナーを、続いて2008年2月には、拡大会議上でカタリストのプレジデント、Ilene H.Langさんの講演を開催しています。
今回は、東京、大阪の2会場で実施し、カタリストが実際にコンサルティングを行い、成功を収めた企業の変革モデルを例に、そのプロセスやアプローチの解説を交えながら、企業にとっても、女性にとってもよい変革について共に考えることにしました。題して「企業変革の成功は女性にあり」。
女性が仕事をしていく上で大切なのは夢を持つことであり、また自分の環境がその夢をかなえてくれるところであるのかどうかということであり、会場のセミナー参加者たちにはまず、自分の仕事場の環境がどのステージなのか、という問いかけがなされました。さまざまな差異(性別、年齢、スタイル、背景の違いなど)が認められているのか、認められていないのか、また認めるだけではなく歓迎されているのか、といった現状認識は重要です。
このように今回は初めての試みとして、講師と参加者が共に考え、ソリューションを見いだせるよう、双方向のコミュニケーションを行いながら、セッションを進めていくというかたちがとられました。
その後、特別ゲストとして、ユニリーバのMs.R.Palomar-Fresnedi, Global VP - Diversity による大変興味深い同社のダイバーシティ推進の事例紹介があり、休憩をはさんだ第2部では、「日本企業におけるダイバーシティ推進の壁」をテーマに、J-Winメンバー企業2社から事例紹介がされ、それに対してKaplan博士、Palomar-Fresnediさんからその場でワンポイント・アドバイスがなされ、Kaplan博士によるコンサルティング見地からのアドバイスに会場は頷き、Palomar-Fresnediさんからの現場での経験談に会場は大いに沸きました。
最後は、J-Win理事長内永ゆか子の講演「グローバル時代の経営戦略とダイバーシティ」で締められました。 大阪会場では、はじめてのカタリストセミナーということもあり、セミナー後に引き続いてネットワーキングを目的に懇親会も開催されました。両会場ともほぼ満場の盛況で、長時間にもかかわらず熱心にメモをとる姿が見られました。また、両会場とも参加者からのフィードバック・アンケートでは、非常に高い満足度とポジティブなコメントと共に、早速次回のCatalystセミナーに対する強い期待が寄せられました。