2021年1月14日、2020年度 第4回ダイバーシティ推進責任者会議をWEB中継形式にて開催しました。参加者は40社60名。年度最後となる今回は、J-Winの今年度の活動についてD&I推進支援、女性ネットワーク各担当より報告。加えて来年度の活動についての提案を事務局長より説明。理事長からも主旨をお伝えするとともに参加の皆さまから様々なご意見を伺いました。
■アジェンダ
・ D&I推進支援活動報告 ・ 質疑応答
・ 女性ネットワーク活動報告 ・ 質疑応答
・ 情報交換についてのご提案 ・ 意見交換
1)2021 J-Winアセスメント「J-Winダイバーシティ・アワード」 現在審査進行中の「2021アワード」について概況を説明。
2)J-Win CEO会議 かねてよりご説明しているJ-Win CEO会議について、16社の参加を得て2月2日にキックオフをオンラインにて開催することをご報告。
3)男性ネットワーク活動状況報告
『本気で1on1推進』チームの取り組み概要について
昭和電工マテリアルズ株式会社 機能性保護フィルム開発部課長 石井 学様より報告いただきました。
1)High Potentialネットワーク
オンラインを活用し進めている今年度の活動と成果について、12月に実施したオンライン海外研修についてご報告。
2)Next Stageネットワーク
今年度よりはじめたスキル強化プログラム「今さら聞けないセミナー」、「スタートアップ研究会」などの進捗をご報告。
3) Executiveネットワーク
駐日女性大使によるメンタリングなどグローバルネットワーク活動、メンバー拡大活動などの進捗をご報告。
来年度のJ-Winの活動について事務局より、ダイバーシティ推進部門の皆さんが、より連携を深めて取り組んでいただく「ベストプラクティス研究会(仮称)」の立ち上げについてご提案しました。
理事長からは、「世の中のダイバーシティの活動が停滞し、女性活躍に対してアテンションが下がっていると感じることから、現在の活動についても見直したいと思っている。この会議に先立ち、皆さんから多くの「議論したい課題」が寄せられた。これらを分科会・研究会のようなイメージで、皆さんと一緒に日本におけるD&Iのベストプラクティスとはどういうものか、議論、研究していきたい。チームを作り、議論し、研究し、提言をめざしてギアを上げたい」と、新たな活動に向けての主旨説明がありました。
参加された皆さまからは概ね賛同のご意見を頂戴し、2月から準備委員会を立ち上げ、具体化を検討することとなりました。
<意見交換の内容>
〇手上げをして、自分たちの課題を議論していくことは大切。外部に発信していくことは、J-Winにしかできないこと。それを自社に持ち帰りたい。
〇担当者が企業に提言するには限界がある。J-Winの活動として提言することで経営トップに対しても説得力がある。そういった意味でこの会を利用できたらありがたい。
〇会社の人事部門のなかでの意識改革が課題。人事が保守的だとバリアになる。バリアになっていてかつ応援者になり得る人も、この研究会に巻き込めると良いと思う。
理事長 :
人事は、日本企業の成功を支えてきたところで保守的な意識を持っていることが多い。年功序列、終身雇用ベースになっていて、まさに日本を支えてきた伝統、モノカルチャーの本丸ともいえる。研究会で提言テーマとして検討してみてほしい。
〇人事、省庁、そういうところにも提言を及ぼしうる活動が企業を超えてできたら、とても楽しそうでワクワクする。
理事長 :
みなさんの日々のお仕事を軽減する、効果的にするための活動にもなればと思う。
〇大変面白い取り組みだと思う。企業の担当者同士の連携も、継続的にできるとありがたい。
〇新しい取り組み、いろいろな視点でみることが大事だと思っている。
〇ダイバーシティ担当者のスキル、ノウハウがたまらないことが課題。
理事長 :
ダイバーシティ担当者は、新しくアサインされる方が多い。いろはの「い」から教えてほしいという人も含め、基本的なことや悩み事を共有相談する「お悩み相談会」といった内容の会も検討している。このJ-Winダイバーシティ推進責任者会議を、心のよりどころ、なんでも聞けるところ、としてほしい。
〇長くD&Iを続けて、踊り場にきているのが悩み。お悩み相談の機会があるととても心強い。
〇社内では、「女性はもう」といった動きがある。いろいろな業種の方と議論し、ヒントをもらい、会社に持ち帰りカンフル剤のようにしていきたい。
〇このような機会で、細かい情報交換もさせていただけると、自社の理解浸透も進み、こちらから提供できることもあるのではと思う。
〇自社だけの課題を考えていると進みが遅いので、みなさんの取り組みを掛け合わせることで、一気に加速できるのではないか。
理事長 :
みなさんからたいへんポジティブなフィードバックをいただいた。とは言え、初めての試みであり、いろいろと問題もあるとは思うが始めることが大事。ぜひ成功させたい。みなさんのお役に立てる研究会にしたいと思う。