2020年10月15日、2020年度 第3回ダイバーシティ推進責任者会議をWEB中継形式にて開催しました。今回の推進責任者会議は状況報告と今後の活動予定について。女性ネットワークの担当者からは3層のそれぞれの活動と新しい取り組みについて、D&I推進支援の担当者からは男性ネットワーク活動と経営トップによる新たな取り組み「CEO会議」の設置が紹介されました。
参加者は37社52名です。
■アジェンダ
・ 女性ネットワーク活動報告・質疑応答
・ D&I推進支援活動報告・質疑応答
・ 2021J-Winダイバーシティ・アワード実施概要
・ 参加者同士の意見交換
第10期High Potential ネットワーク活動では「自ら考える力をつけ、自律的に動けるよう育成」を目標に開催。コロナ禍の影響もあり定例会はすべてWEB開催となっています。リアル開催であった昨年と比べ、満足度、出席率などが向上していることがわかります。チャットを利用しての質問数も多くなり、その結果としてメンバーの理解度に影響を与えるまでに至っています。
また、参加メンバーからは、「自社のWEB会議にJ-Winでの企画・運営の経験がすぐ活かせる」、「ビデオ視聴で他のグループのラウンドテーブルの話を聞ける」といったポジティブな声が上がっており、概ね順調に活動が進んでいます。
Next Stage ネットワーク活動は、企業で上級管理職として活躍することを目標に「スキル強化委員会」を立ち上げ、「スキル強化プログラム」を企画・実施しています。「スキル強化プログラム」では「今更聞けないセミナー」などを開講。既に財務や人事セミナーなど3つのプログラムを実施し、高い満足度を得ています。また、「スタートアップ研究会」が新たに立ち上がり、経済産業省が進めている「大企業人材による新規事業創造促進事業」における出向企業や越境学習との連携を行う予定になっています。
Exectiveネットワーク活動は、メンバーが昨年の39名から54名へと拡大し、実践的で価値のある活動を行っています。その一つが、グローバルネットワークを含む他組織との連携強化であり、その一環として「駐日女性大使によるメンタリング」が今年度から始まりました。駐日女性大使13名がメンターとなり、Exexutiveメンバー30名のメンティを指導いただく予定です。10月にキックオフを実施し、テレビ東京や日本経済新聞などから取材を受けています。
ジェンダーギャップ指数が過去最低となり、各層の女性管理職比率の伸びも鈍化しています。女性活躍推進を加速させるためには、経営トップの力強いリーダーシップが必要ですが、アワードのデータからは役員のコミットメントが2016年以降に低下傾向を示していることが伺えます。
この状況を鑑み、J-Winでは経営トップによるCEO会議を立ち上げます。その名のとおりCEOが集まり、トップ同士が学び合うことで相乗効果を生み、女性を支援するだけではなく、システムを変えていくことで、女性活躍推進を加速する会となります。J-Win CEO会議がいよいよスタートします。
男性ネットワークは今年4期目であり、オールド・ボーイズ・ネットワークに気づき、自分事として受け止め、D&I推進のチェンジエージェントを創出することを目的に活動しています。職種も役職も異なる25人の男性メンバーが、自ら課題を洗い出し、解決を模索していく活動を行っています。
昨年の活動では、自らが変える必要のある男性特有の行動を明らかにし、「オールド・ボーイズ・ネットワークをぶっ壊す」との想いで継続的に行動を実践しています。これらの男性ネットワークの活動はニッポン放送や日刊工業新聞、プレジデント・ウーマン・オンラインなど多数のメディアに取り上げられ、注目を集めています。
ダイバーシティ推進責任者会議メンバーは、10のグループに分かれて現状の取り組みなどについて意見交換を実施しました。
コロナ禍でテレワークや研修のリモート再開などが余儀なくされる現状において、①テレワーク導入による女性活躍推進への影響 ②男性管理職の意識改革の2つをテーマ設定しました。
どのグループも活発な意見交換が行われ、予定していた時間が足らなくなるほど白熱した議論が続けられました。