J-Win 第2回男性ネットワーク定例会が2020年8月6日に開催されました。今年度の定例会はコロナ禍の影響によりオンラインでの開催。　男性ネットワークメンバー22名が参加しました。

■ アジェンダ
1．2019年度男性ネットワーク活動の共有
　　（1）定例会の共有
　　（2）分科会の共有（第3期男性ネットワーク活動報告）
　　　　・宮原淳二氏　株式会社東レ経営研究所
　　　　・栗原健輔氏　有限責任監査法人トーマツ
　　　　・犬塚政彦氏　佐川急便株式会社
　　（3）質疑応答
2．グループディスカッション
　　テーマ：女性登用が進まないのは何故か
　　　　・グループディスカッション　1回目
　　　　・グループディスカッション　2回目
　　　　全体ワーク　情報共有
3．クロージング・次回確認

〈定例会の共有〉
J-Win男性ネットワーク活動の目的は、企業におけるダイバーシティ＆インクルージョン（以下D＆I）を推進すること。そのためには、女性活躍の推進を阻む「オールド・ボーイズ・ネットワーク」の存在に気付き、自分事として受け止める。さらには課題を抽出し、議論を深め、解決策を導き出し、行動を起こしていくことになります。

〈分科会活動の共有〉
第3期男性ネットワーク活動報告

【男性を科学する】
●テーマ ： 女性活躍を阻害する男性管理職固有の行動を洗い出し、対応策を検討
●活動の流れ ： 課題抽出 →　J-Win女性メンバーへのアンケート（気付きを得る）　→　男性管理職の問題行動を起こす理由の深掘り →　男性管理職の言動を変えるにはどうしたら良いか →　「変えられる行動10か条」の提言

【e-quality】
●テーマ ： 女性の昇進意欲を向上させ、キャリアアップを阻害せず、女性が輝けるようにするために（男性管理職はどうすべきか）
●活動の流れ ： 課題抽出 → 自社メンバーや同僚へのヒアリング＋男性を科学するアンケート活用 → 議論の深掘り → 男性管理職向けチェックリスト（処方箋）提言 → 自身がチェンジエージェントとして社内展開

【ＷＩＮＷＩＮ】
●テーマ（スタート時） ： 女性のキャリア伸張に繋がる人事制度設計や運用
　 ⇒ 「"オールド・ボーイズ・ネットワークを考える会"を設立し、日本における女性活躍推進の活性化を
図る」に変更
●活動の流れ ： 課題抽出 → 仮説設定 → 実態調査（自社内アンケート）→議論の深掘り → 課題
の本質が「オールド・ボーイズ・ネットワーク」にあることに帰結

男性ネットワークメンバーが４つのグループに分かれてディスカッションを実施。
テーマは「女性登用が進まないのは何故か」。企業における女性活躍の現状認識の共有とともに、深掘
りしたいテーマ（課題）について、これからの男性ネットワークを通じて得たいことについてが熱心に話し
合われました。

〈ディスカッションからの抜粋〉
・オールド・ボーイズ・ネットワーク（以下OBN）による情報格差 ? 重要な会議に呼ばれない、情報に触れる機会がない、食事会等で情報が共有される
・女性は管理職になると仕事が多すぎて大変そうな印象を持っている
・女性自身が管理職になりたくないのでは → ロールモデルがいない、上司の女性がOBNである
・男性の家事への参加率が低い
・業種によっては登用が進んでいる部署もある　企画、制作部門では登用が進んでいる
・管理職前にライフイベントによる産休、育休があることで昇進のタイミングが、ライフイベントのない人材に比べて開きがある
・転勤等が暗黙的にキャリアアップの評価の対象になっている
・長時間労働の業務環境
・トップの姿勢　社内での発信がない 熱が冷めてきている 草の根活動と合わせたトップの活動が重要
・風通しがよいと言われている事業部は女性登用も多い
・製造業はまさにOBNの世界、男性の無意識の行動で女性の活躍を阻害している
・ある程度の比率で女性を登用するなどの指標を持つことが重要(活躍する姿を示すことも)
・トップの姿勢、人事のシステム、OBN(女性幹部も含む)の意識改革が必要