J-Win 第1回男性ネットワーク定例会を2020年7月16日に開催、第4期男性ネットワークメンバー24名が参加しました。今年度は新型コロナウイルスの影響もあり、オンラインでの開催となっています。
■ アジェンダ
1. オープニング ・J-Winの紹介
2. 参加者自己紹介
3. 内永理事長 講話 ・質疑応答
4. 男性ネットワーク概要と次回以降の案内
5. クロージング 國分事務局長
■ 第1回定例会のゴール
・男性ネットワークの目的を理解する
・男性ネットワークの活動を理解する
■ D&I推進のチェンジエージェントを目指して
日本企業が経営戦略としてのダイバーシティ・マネジメントを促進し、定着させていくためには、男性管理職がD&I推進の価値と自らの役割・責任を理解し、女性の育成や登用に具体的な行動を起こすことが重要です。
男性ネットワークでは、男性管理職であるメンバー同士の議論に加え、内永理事長や男性・女性エグゼクティブの方からの講話や意見交換をおこなうことで、「なぜD&I推進なのか、なぜ女性活躍推進なのか」を自らが理解・腹落ちし、新たな気づきを得て、具体的な行動に結びつけることを目指しています。
第1回男性ネットワーク定例会では、J-Winの紹介、参加者全員による自己紹介に続き、内永理事長による講話と質疑応答、事務局からの男性ネットワーク概要説明がおこなわれました。
この概要説明では、活動の目的、スケジュール、そして最終ゴールは行動宣言、成果の共有・提言となっていること。また活動には定例会と分科会があり、定例会は講話やアドバイザーからのインプット、分科会は少人数に分かれ課題を抽出し、議論を深め、解決策を導き出すことなどが紹介されました。第4期となる男性ネットワークメンバーは、多少の緊張と戸惑いを見せながらも、一つひとつの言葉を聞き漏らさないようにと耳を傾け、熱心にメモを取る様子が、オンライン画面の中に見つけることができました。
● 内永理事長講話
なぜダイバーシティが必要なのか。テクノロジーの進化により、世界は急速にフラット化しています。距離の壁、時間の壁から解き放されたことにより、世界で起きた変化が一瞬にして皆さんのビジネスにも影響を及ぼすのです。ビジネスの変化が速くなったことにより、企業には生き残りをかけたイノベーションや新たなビジネスモデルをつくり上げていくことが求められています。
その一方、多くの企業では過去の成功体験を持つ人が上級管理職となっています。彼らはイノベーションが必要なことは理解していますが、うまくいっていないのが現状です。過去の、同じビジネスモデルで成功を収めてきた人だけで、新しい発想を取り入れていくことは極めて難しいことなのです。多様性、つまり、違った発想、違ったバックグランド、違った強みを持った人をデシジョンメイキングの中に取り込み、発想の転換をおこない、新たなビジネスモデルづくりにチャレンジしていくしか方法はありません
世界経済フォーラムからジェンダー・ギャップ指数が毎年発表されていますが、日本のランキングは世界で121位、10年前の94位から大きくランクを下げています。この間、日本でも積極的に女性活躍推進に取り組んできました。しかし世界はダイバーシティの必要性を十分に理解し、真剣に考え、そして対応した結果、日本だけがそのスピードに追いつけず取り残されてしまったのです。
世の中の変化に対応し、イノベーションを起こしていくには多様性が必要です。
日本では難しいと言われているダイバーシティ&インクルージョン。この取り組みの中で最もハードルが低いのが女性活用なのです。女性の皆さんは、すでに会社の中に多く在籍していて、会社の仕事もよく理解しています。この身近にいる女性の活用こそが、ダイバーシティ&インクルージョンの第一歩となるのです。
私は女性のために女性活用を推進しようと思っている訳ではありません。
多様性を会社の中に取り入れ、新たな発想を生む機会を創ることで、イノベーションの可能性を広げる、その多様性を取り込むために一番ハードルが低いのが女性であることは先ほどお話しました。つまり女性活躍推進とは、変革が求められている時代に企業が生き残りをかけた経営戦略なのです。
J-Win男性ネットワークに参加してくれたのは30名ほどのビジネスパーソンです。
男性メンバー同士で、マジョリティである男性が創り上げてきた企業文化、仕事の進め方、行動などについて、徹底的に議論してください。その中から多くの気づきを得て、自らが行動する、ダイバーシティ&インクルージョン推進のチェンジエージェントとなることを期待しています。