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ダイバーシティ推進活動
「2019年度 第10回ダイバーシティ推進責任者会議」を開催しました
2020/09/30
2020年1月16日(木)に「2019年度 第10回ダイバーシティ推進責任者会議」を機械振興会館にて開催しました。
2019年度最後の本会議では、「経営戦略としてのD&I推進」を再認識する目的で、会員企業のエグゼクティブをお迎えした講演をおこないました。最後に、事務局より2019年度のJ-Winの活動内容の振り返りと、2020年度に向けての課題の説明をおこないました。
■講演
全日本空輸株式会社様は「2019 J-Winダイバーシティ・アワード」大賞を受賞されています。数年前まで、全日本空輸株式会社のD&I推進をトップとして牽引されてこられた、ANAホールディングス株式会社 特別顧問 篠辺 修氏に、自らのトップとしてのD&I推進に対する考えや、ご自身で実行されてきた取り組みについてお話しいただきました。D&I推進担当者がやるべきことについて、多くのヒントをいただけたご講演でした。
以下に講演の様子をダイジェストでご紹介します。
(*肩書き等は講演当時のものです。)
「経営戦略としてのダイバーシティ&インクルージョンについて」
ANAホールディングス株式会社
特別顧問 篠辺 修 氏
●D&I推進はトップがどれだけ本気でやるか、に尽きる
航空業界において、私の経歴はマイノリティだった。だからこそ、マイノリティが置かれた状況を理解できたし、D&I推進は重要であり、経営判断であるから、トップ自らが本気になって行う。過去にANAは国際線へ路線拡大の戦略をとり、黒字化に20年近くかかった。その間、国際線をやめなかったのはすごいことで、当時のトップは覚悟があったと思う。
私は2013年から2016年に社長を担い、意図して女性役員を増やした。スターアライアンスは28社あるが、一人も女性社長がいない。その現実を見た時に、どうするか考えるのはトップ。グループ会社の社長を含め役員が支店長を務める5つの支店のうち3支店を女性にした。理屈ではなく結果責任、やってみることが大事。ダメなら代えれば良い。社長がやれることをやった。より高い役職への逆出向や狙い撃ちをしていくべき、女性役員は意図しないと、増やせない。
●ダイバーシティは、企業パフォーマンス最大化のツール
会社を永続的に発展させるために、行き着く先は、判断することと文化を醸成することである。経営トップは、何をするのか、どんな会社にしたいのか、絶えず見直すことが必要で、生き残るには、企業価値の最大化、パフォーマンスの最大化しかない。安全を文化として会社に残すことが大事で、1回の失敗でもダメになる。文化の徹底度で会社は決まるが、文化や風習は、必ず慣れてしまう。活性化のために、CAの正規雇用化やダイバーシティを推進した。現場は大変で疲労感も相当あったので、働き方改革も進めた。長く元気に働き続けられる環境を強化した。役員研修も初めて導入し、課長研修と同等だが好評。刺激になることが大事で使える施策を実行してきた。
●トップは、皆さんが準備したものに対して判断する
ラッキーが無いと、事業は上手くいかない。ラッキーを身につけるには、やるべきことを一生懸命やるしかない。トップはその時々のタイミングで使えるものを使う。継続して取り組み続ければ、チャンスは出てくる。継続して当たり前になれば、ことさらダイバーシティと言わなくても良くなる。また、世の中の動きを利用すれば、抵抗されにくい。トップが思わず手を伸ばしたくなる仕掛けを、みなさんが作ってほしい。
■J-Win活動報告
2019年末に発表された「グローバル・ジェンダーギャップ指数」で、日本は過去最低の121位となり、諸外国と比べ本気度が足りない状況において、「J-Winダイバーシティ・アワード」のデータから見られる会員企業の女性活躍推進の現状を、事務局より提示。また、女性ネットワーク活動、男性ネットワーク活動を含む2019年度のD&I推進支援活動の報告をおこない、J-Win活動に対する理解を深めていただきました。
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