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ダイバーシティ推進活動
2019年9月、10月、11月におこなわれた「J-Win男性ネットワーク」定例会活動を報告します
2020/04/15
J-Win男性ネットワークでは2019年9月26日に第3回定例会を 、10月24日には第4回定例会を、11月21日には第5回定例会を開催しています。会場は東京ウィメンズプラザです。
■ D&I推進の価値の理解と腹落ち
男性ネットワークでは、男性管理職であるメンバー同士の議論に加え、内永理事長や男性・女性エグゼクティブの方からの講話や意見交換をおこなうことで、「なぜD&I推進なのか、なぜ女性活躍推進なのか」を自らが理解・腹落ちし、新たな気づきを得て、具体的な行動に結びつけることを目指しています。
男性ネットワークの活動は、定例会と分科会2つの活動を柱としています。定例会では、全員でおこなう議論や講師をお招きしての聴講、意見交換の場となります。一方、分科会はそれぞれのテーマに対し議論を深掘りし、課題解決策と行動計画を自らが導く活動となります。
今回の活動報告では、9月におこなった「男性ネットワーク活動の課題・テーマ決めと分科会立ち上げ」、そして10月より2か月連続しておこなった「オールド・ボーイズ・ネットワークとは?」の定例会、分科会活動を報告致します。
男性ネットワーク活動の課題・テーマ決めと分科会立ち上げ
9月26日に開催された第3回男性ネットワーク定例会では、D&I推進・女性活躍推進のチェンジエージェントになるため、解決すべき課題(テーマ)を抽出し、各自が所属する検討チーム(分科会)を決め、ゴールまでのスケジュールづくりをおこなっています。
Step1は、女性メンバーの登用やD&I推進を阻害しているものを各自で書き出す個人ワークから始まりました。Step2は、阻害要因となっている背景をグループで共有し、課題やこれが肝だと思われるキーワードを抽出する作業です。Step3では、グループごとに抽出した課題とキーワードをメンバー全員で共有、それらをグルーピングしていきます。ここでは「男性のビジネスにおける行動・考え方をカタチにする」 「制度・運用~女性の意欲を高めるために」 「男性管理職のための女性部下の育成方法」という3つのテーマに集約されました。同じような課題認識をもったグループであっても、その切り口や捉え方には大きな違いがあり、今後それぞれがどのように展開していくか楽しみなところです。
そしてStep4へ。3つのグループよりそれぞれのテーマが発表され、質疑応答を行ったうえで、各自が挙手によって自分にとって興味があるテーマを持つ分科会への所属を決定しました。
男性ネットワークメンバー全員がホワイトボードの前に集まり、ワイシャツの袖をまくり上げディスカッションするスタイルも、定例会を重ねるごとにいつもの風景に見えてくるのが興味深いところです。
オールド・ボーイズ・ネットワークとは? 1回目
10月24日に開催された第4回男性ネットワーク定例会のゴールは、いよいよ「オールド・ボーイズ・ネットワーク」(以下OBN)とは何か、OBNを起こしている要因は何かを考える、というものです。
先ずはStep1の個人ワークから。自身がOBNだと思うことを見つけ出すことから始まります。Step2では、グループごとに、OBNとは何か、それを起こしていると思われる要因は何かを共有し、グループディスカッションにより深堀していきます。そのグループディスカッションで出てきた意見をいくつかご紹介しましょう。
・OBNとは終身雇用を前提として会社に馴染もうとしてきた男性の無意識の世界
・「空気・マナー」や「上下関係」の影響が大きいのではないか
・OBNを崩せるか(企業風土・自分達でも出来ることがあるはず・トップの決断が必要)など
・我々がどっぷりと、このOBNに浸かっているので、このような棚卸の時間を持つことが大切
・問題は、女性やマイノリティが理解できないとか、仲間に入りにくい点ではないか。
Step3では、グループディスカッションで抽出されたキーワードをさらに男性ネットワークとして、一つの文章にまとめ、その問題点となるものを共有していきます。
まとめ上げられた文章は、『オールド・ボーイズ・ネットワークとは、仕事を円滑に・上手く・やりやすくするために、マジョリティである男性が悪意なく無意識につくってきたネットワークやルール・作法、コミュニケーションのやり方』というもの。OBNの本質に少しは迫ることができたでしょうか
分科会ではグループごとにテーマの深堀、ゴール設定とスケジュールの確認がおこなわれました。
すべてのグループからOBNに切り込んでいくためにも、女性社員自身がOBNの存在をどのように感じているのか、キャリアアップの妨げとなっていることを知りたいなど、アンケート調査の必要性に関する意見が多く聞こえてきました。
そんな中、一つのグループより自社の女性社員による自主アンケート結果が報告されました。
女性社員の意欲を高めるための4つのポイントは、「育児制度の充実」「仕事と子育ての両立」「人事制度」「上司のサポートとマネジメント」というものです。アンケート結果を聞き洩らさないようにメモを取る、男性ネットワークメンバーの真剣な表情がOBNを解くカギにもなりそうです。
オールド・ボーイズ・ネットワークとは? 2回目
11月21日に開催された第5回男性ネットワークのゴールはオールド・ボーイズ・ネットワーク(以下OBN)の認識共有。
「男性を科学する」チームがNext Stageネットワークメンバーとダイバーシティ推進担当者におこなったアンケート結果をもとに、
OBNの存在を知り、OBNとは何かを考え、OBNを起こしている要因を考えるというものです。
Step1はアンケート結果を読み込んだうえでOBNの存在をしっかりと受け止め、新たな気づきを得る。Step2ではさらにグループメンバーとのディスカッションにより理解を深めていきます。
「男性を科学する」チームがおこなったアンケート調査では、男性管理職が無意識におこなっている職場での行動や考え方の中で、モチベーションの低減や職務遂行の弊害となっていることについて調べました。136名の女性社員から385事例もの回答をいただき、複数回答が多かったものを以下にお知らせします。
① 自分の思考、行動特性を押し付ける(66名からの複数回答)
② 過度に上司を忖度する(50名から)
③ 放置、丸投げ、説明不足、責任逃れ(43名から)
④ 女性の決めつけ(女性はこうあるべき・責任ある仕事は男性に任せる)(41名から)
⑤ 男性と女性を平等に扱わない(34名から)
女性社員のアンケート結果を受け、男性ネットワークメンバーからの感想は以下となりました。
・男性固有の考え方や行動は、一定の数になると、何か影響を与えそうな印象を受けた
・忖度している意識はなかったが、周囲からそう見えていることに気づかされた
・「男性社員」ではなく「男性管理職」にポイントがありそう
中央集権的な組織でこのような行動や言動を取るようになっていく文化があるのだと思う
Step3では男性ネットワークメンバー全員の共通認識をつくりあげることになりました。OBNを自分事化し、腹落ちができたのか、女性活躍に歯止めをかけていた「自分自身の行動」を変えようとする意気込みを、男性ネットワークメンバーから感じるようになりました。
OBNの理解、チェンジ・エージェントとしての役割を意識することにより、分科会が掲げるテーマにも変化が現れるようになりました。第5回男性ネットワーク定例会終了時で、分科会が掲げたテーマをお知らせいたします。
●男性を科学する
女性活躍を阻害する男性管理職固有の行動を洗い出し対応策を検討する
●e-quality
女性の昇進意欲を向上させ、キャリアアップを阻害せず、女性が輝けるようにするために
●WINWIN
女性のキャリア伸長に繋がる人事制度設計や運用を深堀する
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