「2018年度　第3回ダイバーシティ推進責任者会議」を、2018年6月14日（木）に東京ウィメンズプラザで開催しました。

■課題ワークショップ：　テーマ「女性の育成」「女性の意識改革」

会員企業のダイバーシティ推進責任者・担当者による課題共有と議論の場として「課題ワークショップ（情報共有会）」を実施。過去の会議におけるアンケートに寄せられた、「会員同士でもっと情報交換する時間が欲しい」「他社の取組みを聞き議論したい」といった声にお応えできるよう、J-Winが提唱する取組8領域の特定の領域における課題に特化し、会員同士で意見交換するなかから解決のヒントを得ることを目的として、今年度から開始するプログラムです。

第一回目の課題ワークショップのテーマとして、女性活躍の推進上重要な領域であり、例年会員企業における推進上の悩みの上位に挙がる「女性の育成」「女性の意識改革」を設定。短い時間の中で、各企業の取組事例などの情報交換や、女性の意識に対し各社が抱える課題について議論が行われ、大変活発な会となりました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　J-Winが提唱する取組8領域

1	経営トップのコミットメント
2	D&I推進実行体制
3	管理職のアカウンタビリティ
4	女性の育成
5	女性の意識改革
6	働き方の変革
7	業務プロセス・評価プロセスの見える化
8	組織風土の変革・男性の意識改革

●「女性の意識改革」に関する問題提起


事務局より今回のテーマに関係して、キャリアアップに対する男女の意識の違いと、その対応としてJ-Winが提案する施策とその実施状況を、「J-Winダイバーシティ・アワード」の結果や外部のデータを用いて説明。女性活躍推進においては、女性のキャリアアップの意識醸成が重要なポイントであるが、アワードの結果では実施率が最も低い領域になっており、推進施策の実施において何らかの課題が存在することが予想され、その要因を探っていくことが必要ではないか、との問題提起を行いました。
　
　　　　　　　「2018 J-Winダイバーシティ・アワード」における領域ごとの取組実施率


●ワークショップ：「女性の意識改革」施策の推進上における課題


　 グループに分かれ、参加者が自己紹介とともに、自社での女性の意識改革の取組とその推進において抱える課題を、具体例を交えて紹介。続いて「女性の意識改革」における推進上の課題をできる限り書き出し、いくつかの共通課題に分類しました。各社、セミナーの開催やライフイベントに対応したさまざまな施策を行っているが、「女性の意識の向上は一時的で持続しない」「職種や地域の違いの格差がある」など運用上の問題、「管理職をやってみよう、やってみたいという気持ちにならない」といった依然低い女性の意識の問題、「業務のアサインに偏りがある」という男性の意識の問題が数多く出されました。
その後、それぞれの問題や課題に対し、その要因を各企業の状況を交えながら議論。解決策の糸口を導き出し、最後に要因・解決策をまとめ、全体で共有しました。

課題分析シート（例）

＜参加者のアンケートコメント抜粋＞
　－他社様の取組事例を聞けたこと、意見交換できたことが大変参考になりました
　－今回のようなワークショップ形式は、課題の深掘りができるのでよいと思いました
　－男性との意識の違いやパーツモデルといった考え方は非常に参考になりました