日時:2010年5月25日(火)14:30~
場所:「女性と仕事の未来館」
ダイバーシティ、次なるステージ~ダイバーシティが企業にもたらすもの、そこに働く人にもたらすもの、
そしてその先に見据えるものは・・・」をテーマに、アメリカのダイバーシティ推進を牽引してきた
カタリストと共催、日本アイ・ビー・エム株式会社、IBM Corporation協力のもとセミナーを開催しました。 |
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[プログラム]
<19:35~15:55>
「米国企業におけるダイバーシティ推進の軌跡と今後の動向」
ジュリー・ホールダー氏
JFH Insights LLC ファウンダー&プリンシパル カタリスト アドバイザリー・ボード メンバー 元ダウ・ケミカル社シニア・バイス・プレジデント |
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この20年間、アメリカで最も優良と言われる企業が、どのようにダイバーシティ&インクルージョンに 取り組んできたのか、歴史と成果、さらにダウ・ケミカル社内で実際に行われてきた施策についてお話いただきました。 ダイバーシティに一応取り組んでいる"Playing"の状態の企業と、実際にダイバーシティによって成功している "WINNINNG"な企業の比較が行われ、その分析は大変に興味深いものでした。 |
「ダウ・ケミカル・ジャパン」のチャレンジ
芹澤 充子氏 ダウ・ケミカル日本株式会社 ダイバーシティ&インクルージョン パシフィックエリア・ディレクター |
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ダウ・ケミカル・ジャパンのダイバーシティ推進は、アメリカ本社のCEO、アジア・パシフィック社の サポートのもと、社長自らがダイバーシティを学び、そのトップダウンによるメッセージからスタート。 「ダイバーシティ&インクルージョンはリーダーシップスキルのひとつであり、イコール"女性推進"で はなく、"従業員の満足度を高め、生産性の高いよりよい職場を作ること"にフォーカスすべき」という明解なスピーチを いただきました。 |
<16:10~17:10>
「IBMのダイバーシティ・コミットメント」
ロビン・スース氏 IBMコーポレーション バイス・プレジデント グローバル・セールス&ディストリビューション人事担当 |
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今年、創立100年を迎えたIBMでは、すでに1950年代からダイバーシティへの取り組みが始まっていました。 その戦略は、現在「ダイバーシティ3.0 TM」まで進んでいます。「世界はフラットになり小さくなりました。ですからグローバルに統合された企業は、 今までとはちがったスキルが必要となります。それがIBMにとってのダイバーシティ&インクルージョンなのです」と ロビン氏。IBMの"ダイバーシティ・ジャーニー"について、お話くださいました。 |
<17:15~18:25>
特別公開討論
「ダイバーシティ、次なるステージ
~ダイバーシティが企業にもたらすもの、
そこに働く人にもたらすもの、
そしてその先に見据えるものは・・・」
ジュリー・ホールダー氏
芹澤充子氏 ロビン・スース氏 内永ゆか子
ホールダー氏、芹澤氏、スース氏の3スピーカーに内永J-Win理事長が加わり、
「日本では女性の活用として語られがちなダイバーシティ&インクルージョンだが、
はたしてそこだけにとどまるものなのか」、「企業にとっての本当のバリューとは?」を
明確にするため、J-Winが定義する『ダイバーシティ・バリュー・チェーン©』に沿って、
討論が行われました。
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「リーダーには、耳を傾けるスキルが非常に大切です。 場合によってはその人のバックボーン、どのように育てられたかを聞くことも」 | 「グローバル化が顕著な今、日本人の弱さが見えています。 日本文化の素晴らしさを知り、同等であるという意識を持つことが必要」 | 「あきらめずにコミュニケーションをとり続ける。お互いの理解が進むことで、本当のチームメイトになることができるのです」 | 「ダイバーシティを突詰めていくと"私は何者か?"という問いも浮かびあがってきます。それを明確にする必要性にせまられます」 |
<18:25~18:30>
クロージング
J-Win理事長 内永ゆか子
NPO法人J-Winは、日本企業におけるダイバーシティ&インクルージョンの推進のため、更なるご支援をさせていただくことと、そのための研鑽を、参加者の皆様にお約束し、閉会させていただきました。
※詳しい内容は『J-Winリポート12号』に掲載する予定です。お楽しみに。