「GLOBAL SUMMIT OF WOMEN 2013」が開催され、JENとNext Stageのメンバーが参加ました。
文:小嶋美代子(日立ソリューションズ)
2013年6月6日~8日の3日間、マレーシアの首都クアラルンプールで
「GLOBAL SUMMIT OF WOMEN 2013」が開催されました。
J-Winからは、内永ゆか子理事長のほか、JENメンバー2名(ANA・河本宏子さん、
トーマツ・林敬子さん)、Next Stageメンバー2名(日立製作所・西岡佳津子さん、日立ソリューションズ・小嶋美代子)が参加しました。
女性活躍推進をテーマに毎年開催されるサミットは、今年で23回目を迎えました。
"Women: Creating NEW Economies"(新しい経済を創る女性たち)をテーマに、74カ国
から1000名以上の参加者が集まりました。
マレーシア首相夫人による挨拶でスタート。参加者数の多い順番で、モンゴル、中国、
ベトナム、と紹介されていく中、25名参加の日本も紹介されました。神戸女学院大学の
女子学生6名を含め、これまでで最大人数となりました。
サミット恒例のリーダーズパレードでは、各国のエグゼクティブ約30名が挨拶。
日本代表はANAの河本宏子さんが"おもてなし"で日本をアピールして、アンカーを飾りました。
緊張したとおっしゃってましたが、堂々としたスピーチに会場は喝采の渦となりました。
セッションは、「経済見通しと女性市場」「新しい経済に必要なスキル」などが議論
されましたが、会場が最も熱くなったのは「クォータや目標の設定 vs 自主的な取り組み」
の討論会でした。支持者による拍手喝采から、国の特徴や経済状況によって意見が分かれ
ていることが明確に出ていました。
内永理事長がパネリストとして登壇された際にもこの議論は続き、「とりわけ日本ではクォータは数合わせに陥ってしまう」「企業が競争力を上げ成長を続けるためのダイバーシティである」
の発言に会場が一気に沸きあがりました。
女性リーダーたちとの交流は必ずしも英語とは限りません。英語の通じないモンゴルからの参加者に囲ま
れたテーブルでは、林敬子さんが共通言語のない状況でも心の交流を深めておられました。
コミュニケーションとは何かを考える機会になりました。
エンディングには王妃主催の宮殿晩餐会があり、民族衣装やロングドレスなどで着飾った
女性たちが最後の夜を楽しみました。このディナーは、マレーシア政府の強力なサポートで成功した今回のサミットを象徴していました。女性と経済の発展を目指すマレーシアの
エネルギーを世界に見せつけたともいえます。
最後に、参加された皆様のご感想もご紹介したいと思います。
「とにかく熱気に溢れていて、このパワーがこれからの世界の経済の牽引力になっていくのだと肌で感じました!」(ANA・河本氏)
「グローバルの女性たちはとにかくフレンドリーでエネルギッシュでした。ごく普通に女性エグゼクティブが溢れている状況に、日本も頑張らなければと気合の入る瞬間でした。」(トーマツ・林氏)
「懐かしい知人たちと再会することもでき、世界のいたるところで、しなやかに挑戦し続けている女性たちから、たくさんの活力をもらいました。リーダーシップのスタイルも一様ではなく、この多様性が、企業や社会に、インパクトを与えていくのだろうなと実感しました。」(日立製作所・西岡氏)
私自身はこのサミットでメンターを見つけました。このご縁を大切にしたいと思います。
来年度の開催は女性役員割合などで目覚しい発展を遂げているフランス・パリです。
あなたもグローバルのネットワークを築きませんか。