APEC(Asia‐Pacific Economic Cooperation) の会議の1つ、Women Leaders’　Network Meeting（WLN）の第13回大会が、5月12日～14日にペルーのアレキパで開催されました。APECの発展のためには女性の果たす役割が非常に重要である、ということからWLNは設立され、女性たちの経済的自立のための取り組みや、国を超えてのネットワーク活動が、3日間にわたって報告されました。
　APECの２１エコノミーから女性閣僚級数名を含む350人余りの女性―リーダーがここに集い、日本からは内閣府男女共同参画局、J-Win副事務局長など3名が参加しました。最後に、ペルー代表から来年度の開催地であるシンガポールに大会旗が手渡されましたが、再来年2010年には日本での開催が予定されています。

Recommendations to APEC Economic Leaders and Ministers

　WLNの最終日、APEC閣僚級会議に提出される“Recommendations（勧告）”が、次のように採択されました。

貿易担当相会議に対して

「小企業あるいはマイクロ(極小)企業が使えるような輸出信用プランや小規模金融の道を開くこと。また女性の企業が国際的な供給網にアクセスできるよう支援するプログラムを作ること」

中小企業担当相会議に対して

「女性の企業が市場システムに参入しやすくするような政策、プログラム、金融施策などを作ること。また、一般企業が、マイクロ(極小)企業を含む女性の企業と一緒にビジネスをして国際的な供給網に組み込むよう奨励すること」

TELWG(Telecommunications and Information Working Group)に対して

「女性がデジタル・エコノミーの利点をもっと利用できるようにするための施策を作ること」

HRDWG(Human Resources Development Working Group)に対して

「女性・少女に科学・技術の教育をもっと奨めること。学校レベルからビジネススキルを教えること」などを勧告。

それとともに、APECリーダーに対する勧告として

「APECのすべてのワーキング・グループに、WLNのメンバーをゲスト参加させる。またABAC（APEC Business Advisory Council）に各エコノミーから最低1人の女性をメンバーとして参加させABAC自体のジェンダーバランスを是正する」

などが盛り込まれました。

 

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