NPO法人J-Win(ジャパン・ウィメンズ・イノベイティブ・ネットワーク)は、2013年3月15日開催の2012年度J-Win拡大会議にて「2013ダイバーシティ・アワード」受賞企業および個人賞受賞者を発表しました。 J-Winダイバーシティ・アワードはD&Iを推進している先進企業を表彰することで企業におけるD&I推進を加速することを目的とし、2008年より毎年実施しております。
第6回を迎える本年は、経済産業省および日本経済新聞社からご後援をいただくと共に、下記の2点について変更を加えて実施いたしました。
1点目は、表彰の対象を会員企業に限定せず、より広く社会へのD&Iの浸透を図ることを目的に、一般企業からも応募を募り実施いたしました。 その結果、会員企業から50社、会員外から3社の応募がありました。
「J-Winダイバーシティ・アワード」には企業を対象とした企業賞と、個人を対象とした個人賞があります。変更の2点目として、企業賞では近年、D&I推進がかなり進んでいる企業と、まだ取組みの途上にある企業の差が拡大傾向にあることから、今年度より進捗段階にあわせ2部門化いたしました。
D&I推進のしくみや制度を整え成果を出し続けている企業を対象とした「Advanced部門」とD&I推進のしくみや制度作りの途上にあり成果を出し始めている企業を対象とした「Basic部門」の2つに分けて募集いたしました。 部門は応募する企業に選択していただきました。 応募企業53社のうち「Advanced部門」に19社、「Basic部門」に34社の応募がありました。
J-Winダイバーシティ・アワード授賞発表
<企業賞>
経営戦略としてダイバーシティ&インクルージョンを位置付け、「女性の活躍推進」を重要課題として、女性リーダーを継続的に輩出する仕組みづくりに積極的に取り組み、多様な能力やアイデアを融合し、新たな価値を創造していくイノベーティブな組織・風土醸成を目指している企業を表彰するものです。
●J-Win ダイバーシティ・アワード 大賞、準大賞 (Advanced部門)
経営戦略としてダイバーシティ&インクルージョン推進を位置づけ、「女性活躍推進」を重要課題として、女性リーダーを継続的に輩出する仕組みづくりに積極的に取り組み、多様な能力やアイデアを融合し、新たな価値を創造していくイノベーティブな組織・風土醸成を目指している企業を表彰する。
●J-Winダイバーシティ・アワード ベーシック アチーブメント 大賞、準大賞 (Basic部門)
経営戦略としてダイバーシティ&インクルージョン推進を位置づけ、「女性活躍推進」を重要課題として、推進の実行体制を整え、 女性リーダーを継続的に輩出する仕組みづくりに着手している企業の中で、 その取り組み内容から今後の推進が最も期待できる企業を表彰する。
<個人賞>
企業の中でD&Iを体現し強い影響力を発揮している個人に焦点を当て、その功績を顕彰することにより、D&I推進の姿がより身近に、かつ具体的に実感されることを目指し、一昨年「個人賞」を新設した。 今回が3回目となる。
● 経営トップ部門:「経営者アワード」
D&Iを経営戦略として位置づけ、全社に展開し、それをビジネスの基盤とすることで、組織を改革し、継続した取組みによりD&Iの実現に貢献した方を表彰する。
● D&Iリーダー部門 :「リーダー・アワード」
自らの組織のD&Iを牽引して、ロールモデルとなり、D&Iの推進、特に女性活躍推進に貢献した方を表彰する。
★★★受賞されました企業の皆さま、誠におめでとうございます。★★★
「2013 J-Win ダイバーシティ・ アワード」- 企業賞
■ 大賞
日産自動車株式会社
■ 準大賞
株式会社リクルートホールディングス
■ ベーシックアチーブメント大賞
株式会社損害保険ジャパン
■ ベーシックアチーブメント準大賞
サントリーホールディングス株式会社
「2013 J-Win ダイバーシティ・ アワード」- 個人賞
■ 経営者アワード
第一生命保険株式会社
代表取締役社長
渡邉 光一郎 様
■リーダー・アワード
株式会社日立ソリューションズ
執行役員
富永 由加里 様
■企業賞・個人賞の受賞スピーチ及び審査委員長講評の写真をご紹介いたします
「2013 J-Win ダイバーシティ・ アワード」- 企業賞
【企業賞】大賞 受賞スピーチ 日産自動車株式会社 最高執行責任者 志賀俊之様 |
【企業賞】準大賞 受賞スピーチ リクルートホールディングス株式会社 取締役執行役員 池内省五様 |
【企業賞】ベーシックアチーブメント大賞 株式会社損害保険ジャパン 代表取締役社長 櫻田謙悟様 |
【企業賞】ベーシックアチーブメント準大賞 サントリーホールディングス株式会社 常務執行役員人事本部長 有竹一智様 |
【個人賞】経営者アワード受賞スピーチ 第一生命保険株式会社 代表取締役社長取締役 渡邉光一郎様 |
【個人賞】リーダー・アワード受賞スピーチ 株式会社日立ソリューションズ 執行役員 富永由加里様 |
講評 樋口恵子審査委員長 |
■受賞企業
「2013 J-Win ダイバーシティ・アワード」- 企業賞 |
<授賞理由> 経営戦略そのものとしてD&Iに取り組むことでモノカルチャーを打破し女性リーダー輩出に成果をあげている。「日産ウエイ」を浸透させた強力なトップダウンを基盤とした仕組みだけでなく、エンジニア部門の女性ネットワークをスタートさせ、ボトムアップの推進のしかけに着手している。女性活躍推進に関する全社の数値目標と部門別の目標値を設定し、ダイバーシティステアリングコミッティによる徹底したPDCAサイクルを実施し、目標達成に向けて改善を積み重ねることで、着実な成果をあげている。 |
「2013 J-Win ダイバーシティ・アワード」- 企業賞 |
<授賞理由> D&Iを企業哲学として一丸となってD&Iを推進するというトップの強い想いのもと、グループ全体のD&I推進を加速させる体制を作り、女性登用目標値の設定と公開、課題の可視化を行い、グループ全体と各社の多様な取組みを推進できるしくみを構築した。ホールディングスによるトップダウンだけでなく、現場が主役という企業風土を活かしたしくみであり、目標達成に向けグループ全体が一丸となった取組みがスタートし、今後の着実な推進と成果が期待できる。 |
「2013 J-Win ダイバーシティ・アワード」- 企業賞 |
<授賞理由> 「お客さまからの評価が最も高い会社」の実現を目指しD&Iを戦略として推進することを宣言し、コース別人事制度を廃止し、数値目標を設定し開示、ダイバーシティ推進グループを設置すると同時に、女性社員の現状を把握して、女性中心の店舗設置、女性リーダー輩出のパイプライン形成のために各層に向けた研修を同時並行で進めている。トップダウン施策だけでなく、ボトムアップのしくみも並行させて、スピード感をもって取り組んでいる。 |
「2012 J-Win ダイバーシティ・アワード」- 企業賞 |
<授賞理由> グローバル化の進展のなかで、サントリー大好き集団であることが強みでもありリスクでもあるという危機感から、モノカルチャーから脱却しダイバーシティ経営を目指す。現場に軸足をおいた参画型の「小集団活動」と時間と場所のフレキシビリティの最大化を目指す「S流仕事術」で働き方の革新を進め、女性が「働き続ける」から「活躍する」ための環境作りに「やってみなはれ」精神で果敢に取り組んでいる。 |
■受賞企業以外で最終選考に残った企業(ファイナリスト)は以下の通りです。(企業名50音順)
Advanced部門
Basic部門
「2013 J-Win ダイバーシティ・ アワード」- 個人賞
経営者アワード |
<授賞理由> 強い信念の元、継続してD&Iの意義とその重要性を社内外に語り続けている。D&I推進を経営戦略の中に位置づけ、「「DSR経営」を支えるD&Iの推進の意義とその重要性を社員ひとりひとりに語り続け、第一生命保険の持続的な成長に尽力されてきた。 今、社内には「爽やかな南風」が吹き、「いちばん、人を考える会社になる」に向けて社員一丸となって動き出している。 経営とDSR(D&I推進)を一体化させたDSR経営を目指す、その強靭で有言実行のリーダーシップは、称賛に値する。 |
リーダー・アワード |
<授賞理由> 自らパイオニアとしてキャリアを切り開きロールモデルとしてその姿を示すことで次に続く女性社員を勇気づけている。担当事業を国内トップシェアに育て上げるとともに、社内の女性リーダー育成に注力し、多くの女性部長職の輩出に貢献した。日立グループ国内初の女性執行役員に就任後は、セミナーでの講演などを通じ、女性社員の活躍を広く支援するとともに、女性管理職のグローバルな交流を促進している。日立ソリューションズのダイバーシティ推進の象徴であり、まさにD&Iリーダーと呼ぶにふさわしい。 |
「J-Winダイバーシティ・アワード」
■目的
■審査委員会
審査委員長 | 樋口 恵子 | 東京家政大学 名誉教授 |
審査委員 (50音順・敬称略) | 井上 詔三 | 茨城キリスト教大学教授 |
石井 淳子 | 厚生労働省 雇用均等・児童家庭局長 | |
岩田 三代 | 日本経済新聞社 編集局生活情報部編集委員 | |
内永 ゆか子 | J-Win理事長 | |
内海 房子 | 独立行政法人 国立女性教育会館理事長 | |
尾崎 俊哉 | 立教大学経営学部教授 | |
佐村 知子 | 内閣府 男女共同参画局長 | |
柴田 稔久 | (株)日本ヴィクシー・コーポレーション代表取締役社長 | |
西山 圭太 | 経済産業省 大臣官房審議官 | |
吉丸 由紀子 | 株式会社ニフコ 執行役員 | |
■審査プロセス
【企業賞】
【個人賞】
最終審査会にて審査コミッティにより、経営者アワードおよびリーダー・アワード受賞者を決定。