「J-Win Next Stageネットワーク 2017年度活動報告会」が、2018年5月24日（木）にTKPガーデンシティ竹橋で開催されました。

企業で上級管理職として活躍することを目指すNext Stageのメンバーが、1年間の活動内容について報告。意欲的に活動したこの1年間を振り返り、各研究会・委員会の報告、活動を通じた自己の成長について、代表メンバーによるパネルディスカッションを実施しました。
今年は、より多くの方にNext Stageネットワークの魅力をお伝えしたいと考え、ダイバーシティ推進責任者会議と同日開催いたしました。
また、入口に掲示した各研究会のポスターに足を止めて、研究会メンバーに説明を受ける場面も見られました。

【写真アルバムはこちらから（J-Win Facebookページ）】


以下に活動報告会の様子をダイジェストでご紹介します。
（メンバーの社名・肩書は発表当時のものです）。


■2017年度Next Stage活動総括

Next Stageネットワーク活動報告
J-Win Next Stageネットワーク 幹事長　損害保険ジャパン日本興亜株式会社　神谷 恵美氏

●激しく変化する社会で未来を勝ち抜くために

Next Stageネットワークは、「企業で上級管理職として活躍し、私たちが企業・社会を変える原動力になる」をビジョンに活動しています。2017年度のテーマは「リ・クリエーション（自己の再構築）～加速する未来を勝ち抜くために～」。この変化の激しい社会において、過去の経験や延長線上で物事を考えるのではなく時代環境の変化をいち早く捉え、ビジネスセンスを研ぎ澄ますこと。そして、未知の分野にチャレンジし、破壊的な変革の波に流されるのではなく逆にチャンスに変えていくことが重要であると考えました。こうしたテーマに沿って、定例会や合宿、研究会活動などを実施。また、2月には、J-Win10周年記念イベントをNext Stage メンバーが発起人となり開催し、300名ものメンバーが集う大盛況の会となりました。私が考えるNext Stageに活動の魅力は3点あります。1つはJ-Winで得られたネットワークを自身のビジネスに生かすことができること。2つ目は、新しい環境や時代背景を取り入れながら、活動内容が年々進化すること。そして3つ目は、活動期限がないことにより、継続した活動ができるということです。こうした魅力を背景に、Next Stageの参加継続率は、毎年向上しています。私たちは、今後もNext Stageでメンバー自身が成長し、企業や社会に貢献していくことを目指して参ります。


■研究会・委員会活動報告

以下の11のグループによる、今年度の活動報告を行いました。（発表順）
営業系研究会
技術系研究会
古典研究会
人材育成研究会
生涯現役で働き続けるための働き方研究会
関西発地方創生研究会
イノベーション創出研究会
第四次産業革命研究会
働き方改革研究会
JDN協働委員会
内永塾委員会


■パネルディスカッション

＜パネリスト　※氏名50音順＞
　東京海上日動火災保険株式会社　立松 葉子氏
　ドコモ・ヘルスケア株式会社　出井 京子氏
　PwCあらた有限責任監査法人　村松 久美子氏
　大日本印刷株式会社　森谷 知子氏

（村松）　2017年度のNext Stageの活動を通してどのような成果を得て、どのように企業に持ち帰ることができたか、3名の方々にお話しいただきたいと思います。

（森谷）　仕事の価値創出について考える機会に
今年の営業経営研究会では、10年後の営業の役割がどう変わるかというテーマを経営者視点で考えるということに取り組みました。AIなどの台頭もあり、営業が必要か否かという議論もありますが、ピンチをチャンスに変えるためには、人間の洞察力や行動力、判断力も必要です。営業の価値や未来のあたりまえとは何かを考え抜いたことで、仕事の価値の創出について考える機会になりました。

（立松）　組織の流れを変えられる人間に
研究会へ参加を通じて、これまでの延長線上では企業は生き残れないということを痛感し、自分の領域に限らず、様々な情報にアンテナを高く持つことを強く意識するようになりました。Next Stageの活動は、ダイバーシティのみならず、ビジネスパーソンとしての幅を広げるという点でも有益です。この体験を自社で共有すると共に、自身がSensitivityを磨き、組織の流れを変えられる人間になりたいと思っています。

（出井）　自分自身で軸を持って推進する力を
Next Stageの多様な活動を通して気づいたのは、自分自身でしっかり軸を持つことが大切だということです。話をする時には、自分自身なぜそう思い、何の価値を感じたかについてしっかりと答えるようにしています。私は働き方研究会に所属していますが、価値のある働き方を自分自身が実践し、知識や機能に裏付けられた新しい働き方を推進する役割を担っていきたいと思っています。

（村松）　変化する社会の課題を解決する活動に
Next Stageでは、あらゆる業種の方とつながることができて、必要な情報が得られたり、実際にビジネスに発展したりしています。こうしたネットワークを生かし、大きく変化する社会の中で使命感を持って課題を解決していくことが、さらに発展的な活動へとつながっていくのではないかと期待しています。


■理事長総評
　J-Win理事長　内永　ゆか子

●日本の企業や社会にイノベーションを起こす原動力に

男性中心の日本の企業においては、女性が意思決定の場に参画することが発想の転換を促し、イノベーションを起こすきっかけにもなります。管理職候補の女性が集まるHigh Potentialネットワーク、ある程度経験を積んだ人たちが進むNext Stageネットワーク、そしてその上のExecutiveネットワークという、J-Winの3層のネットワークの連携が、企業を変えていく大きなエンジンのひとつになると考えています。今回のNext Stage研究会発表の中では、「女性が抱えている問題」に焦点を当てた内容はありませんでした。女性に特化した課題は卒業し、どのように自己を変えて確立し視座を上げていくのか、といった課題に取り組んでいる様子を感じ取ることができ、大変うれしく思います。Next Stageでは、異なる価値観の人と互いに切磋琢磨しながら議論を重ね、意見をぶつけ合いながら新しい発想を生み出していくという、素晴らしい活動が展開されています。これほど多様な企業から、これだけの人材が集まっているネットワークは稀有なものです。ネットワークの価値を自分のものにしていくのは皆さん次第です。互いに助け合い、刺激し合って、この財産を大事に育てていってほしいと願っています。ぜひ、一人ひとりの力で日本の企業、そして社会にイノベーションを起こし、この先の素晴らしい社会を作っていく役割を担っていけるように頑張ってください。