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「メンタルヘルスの現状と最新のメカニズム」
日立キャピタル損害保険株式会社 メディカルアドバイザリー室長
日本うつ病学会評議員 山口 律子 氏
働く人のメンタルヘルス対策が大きな課題となっています。2011年に95万人だったうつ病通院者は、2015年には112万人まで急増。「心の病」による労災認定は498件(2016年)に上っています。このうち、自殺による労災認定は84人という状況です。
うつ病は、早期発見と正しい治療を行うことで、必ず回復できる病気です。管理職の人でしたら、職場の近くに自分のかかりつけの内科を持ち、部下の方に不調が現れた時に診てもらうことも有効です。今、内科などの別の科の医師が診察した後に症状によって精神科や心療内科に紹介するという動きを推進しており、いきなり精神科に行くのは抵抗があるメンタル不調社員を適切な医療につなげるきっかけになっています。また、薬による治療だけでなく、十分な睡眠やバランスの取れた栄養、適度な運動を習慣にすることも、うつ病を予防する上で大変重要です。~講演の感想 ~アンケートコメントより~
【山口 律子 氏のPROFILE】
日立キャピタル損害保険株式会社 メディカルアドバイザリー室長。シニアメディカルアドバイザー、保健師、職業リハビリテーションコンサルタント。内閣府 内閣官房質「自殺対策推進室」研究員、厚生労働省 障害者雇用対策か「障害者の雇用の促進等に関する研究会」委員、「日本うつ病学会」評議員。1996年 ヘイトアシュベリーフリーメディカルクリニック(米国・サンフランシスコ)にて在宅AIDSケア・薬物依存ケアプログラムレジデント研修。1997年 米国財団法人 野口医学研究所 勤務。1998年 横浜市総合保健医療センター 精神保健部 リハビリテーション科デイケア勤務。2002年 Mood Disorders Association of Japan(うつ・気分障害協会)設立。「障害者雇用政策~気分障害」政府刊行物 (共著)、「会社力」がうつから救う! 宝島社、「家族力」がうつから救う! 宝島社、「事例にみる うつ病の理解とケア」精神科看護出版(共著)等著書多数