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「長寿社会の課題と可能性」
東京大学高齢社会総合研究機構 特任教授 秋山 弘子 氏
日本が長寿社会へと向かうなかで、医療や福祉はもちろん、人生100年時代を生きる高齢者の学びの場や雇用制度など、ハード・ソフト両面からインフラを見直す必要があります。こうした中で、社会のインフラを見直して作り直すことを実現するには、産業界が課題に応じたサービスやシステムを生み出す必要があります。
もうひとつ取り組んでいるプロジェクトは、オープンイノベーションのプラットフォームである「鎌倉リビングラボ」です。鎌倉の今泉台地域という昭和40年代に開発された高齢化が進む分譲地で行っています。ユーザーと共創し、生活の場において検証を行うという点が大きな特徴です。産学官民で協働し、ユーザーのニーズを掘り起こしてプロトタイプを作り、生活の場で徹底的に検証し改善を繰り返します。そして、本当に良いものができた時に認証して市場に出していきます。~講演の感想 ~アンケートコメントより~
【秋山 弘子 氏のPROFILE】
東京大学高齢社会総合研究機構 特任教授、米国の国立老化研究機構フェロー、ミシガン大学社会科学総合研究所 研究教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授(社会心理学)。日本学術会議副会長などを経て、現職に。専門はジェロン トロジー(老年学)。高齢者の心身の健康や経済、人間関係の加齢に伴う変化を30年にわたる全国高齢者調査で追跡研究。近年は長寿社会のまちづくりとリビングラボにも取り組む。関連書籍「東大がつくった高齢社会の教科書-長寿社会の人生設計と社会創造」。