「J-Win Next Stage 2016年度活動報告会」が、2017年5月25日(木)にTKPガーデンシティPREMIUM神保町で開催されました。Next Stageネットワークの2016年度の1年間の活動について、活動を支えてくださったご来賓や理事の方々からのメッセージをいただいた他、研究会、内永塾、JDN委員会報告など11のグループの代表による今年度の活動報告を行いました。
ここでは、ご出席の皆様にいただいたメッセージをダイジェストでご紹介します。
*肩書などはイベント実施当時のものです。
【来賓代表挨拶】
東京海上ホールディングス株式会社
元取締役副社長 雨宮 寛氏
私は2015年度から古典研究会のアドバイザーとして参加しています。研究会活動では、みなさんが真摯に取り組み、深い洞察と思考、そして対話が交わされていると感じています。アドバイザーという立場ではありますが、私自身も得るものが多く、楽しみに参加してきました。みなさんひとりひとりがNext Stageネットワークが目指す「上級管理職として活躍し、社会や企業を変えていこう」という思いがあるからだと思うのですが、自分を謙虚に振り返り、より高いものを目指すという志を持って活動に当たられていることに感銘を受けています。本日の報告会を経て、2017年度もますます充実した活動になることを心から願っています。
【2016年度活動振り返り】
Next Stage 幹事長
三菱東京UFJ銀行
南里 彩子氏
Next Stageネットワークは、J-Winの3層ネットワークの真ん中に位置し、上級管理職を目指す部長・課長層を中心に246名のメンバーで構成されています。今年度は、「企業で上級管理職として活躍し、私たちが企業・社会を変える原動力になる」をビジョンに、「共感の波を起こそう」というテーマに基づいて活動してきました。例えば、仲間から刺激を受けながら高めてきた学ぶ姿勢や、講演会で得た知見などを自分の中にとどめるのではなく、それを生かして所属企業でリーダーとして変容を起こすという行動につなげることが大切だと考えています。具体的な活動としては、講演会や内永理事長のラウンドテーブル、静岡県・三島での合宿などを通じ、自分たちが管理職としてどのようなリーダー・トップになってきたいかを考え、実現することを目指してきました。内永理事長からの薫陶や、さまざまなロールモデルの方々との出会い、多くの経営者の方々に教えていただいた「選択肢は難しい方を選べ」という考え方、前例にないことを他社メンバーと即座に取り組むことなど、Next Stageの活動から得た多くの学びや気づきが、仕事をする上でも大変役立っています。今後も、「共感の波を起こそう」という思いをつなげ、さらに価値ある活動へと発展させていきたいと思います。
【研究会、内永塾、JDN委員会報告】
以下の11のグループの代表による、今年度の活動報告を行いました。(発表順)
・内永塾
・JDN協働委員会
・古典研究会
・技術系研究会
・生涯現役で働き続けるための働き方研究会
・イノベーション創出研究会
・インバウンド研究会
・営業系研究会
・ファイナンス研究会
・人材育成研究会
・関西発地方創生研究会
【理事総評】
みずほ証券株式会社 常任顧問
J-Win理事 横尾 敬介氏
グローバル化、デジタル化、ソーシャル化など、世の中が大きく変わっている今の時代の変化に対応していくには、Next Stageの活動で得たものを所属企業にそれぞれが持ち帰り、自分たちの仕事にどう活かし、どのように組織の中で活躍していくかを「考え、実践する」ことが重要です。実践の世界では、情熱や気合、不撓不屈の精神を持って臨まなければならない、ある種の戦いが待っています。ここでの活動で得た「志」をみなさんの職場で表現し、結果を出していかなければなりません。また同時に、自らがロールモデルになっていくという気概を持つことが大切です。ぜひとも次年度からも、そのような強い気持ちを持って進んでいっていただきたいと思います。
J-Win理事 藤原 邦子氏
本日の活動報告の発表から、Next Stageネットワークのみなさんは、活動を自ら考え、高いレベルで進めていることが伝わりました。プロジェクトを進めるうえで、悩むことや考えることはもちろんですが、時には勇気をもって方向転換することも大切です。みなさんが活動を通して得たものを、今後自分の企業に持ち帰り、仕事にどのように生かしていくのか、楽しみです。これからも、ますます切磋琢磨しながら進んでいってください。
J-Win理事 消費者庁顧問
板東 久美子氏
Next Stageネットワークに参加されているみなさまの職位の時期は、組織でキャリアアップしていくうえで、重要な時期だと自分自身の経験からも思います。仕事のスキルアップをするだけでなく、世の中の動きを踏まえ、企業や組織がどう取り組んでいくべきか、人をどう動かしていくのか、大きな視点で考えていく必要があります。ビジョンを持つことが、それぞれのキャリア形成だけでなく、企業を変え社会を変える一歩になるのではないでしょうか。そうした意識と、高い志をもって課題に取り組んでいくということが日本全体にとっても重要です。ぜひこれからもそれぞれの研究を深めていってほしいと期待しています。
J-Win理事長 内永 ゆか子
J-Winの3層のネットワークの最初の段階である女性メンバーネットワークでは、女性が活躍する上で、どのような課題があり、それに対してどう解決していくか、自分自身の思いや社会の状況、会社の仕組みの問題などの観点から分科会活動を行っています。一方、Next Stageにおいては、自分は何のためにこの研究会をやっているのかをより深く考え、何を持ち帰り、企業の中でどう生かしていくかということにつなげていくことが大切です。
そのためにも、参加する研究会のテーマは、なるべく自分が得意ではない、新しい分野を選ぶほうがいい。世の中の変化が激しいこの時代に、今までの発想で同じやり方をそのまま継続していたのでは世界に取り残されてしまいます。自分が持っている範囲の知識や経験などで物事を解いていこうとすると、必ず限界に突き当たるでしょう。なるべく自分にとって知見の無いところの問題について、その課題はどこから来ているか、どのような解決方法があるのかを考えていく。その思考プロセスこそが大切なのです。
ですから私は、Next Stageのみなさんには無難にまとめるのではなく、もっと大胆に、自分たちはこう思う、こうしたいということを自由に発想し、その結果どのように解決し、生かしていくのかをしっかり考え抜いていただきたいと思います。活動を進める過程で、仲間とお互いに議論をし、価値のあるネットワークを築きつつ、個々人はもっと新しいことにチャレンジし、自分なりに理解、全体像を把握するように努めてください。そのうえでさまざまな課題に対して議論をぶつけ合い、大胆に意見を交わしていくことで、自分のものにしていってほしいと思います。
ぜひこれからもNext Stageネットワークの活動を通じて、自身のキャリアアップと、企業への貢献の、双方をかなえられるよう、更なる高みを目指し、研鑽を続けていっていただきたいと思います。