2016年6月22日（水）17時より、千代田区永田町のＴＫＰガーデンシティ永田町にて「J-Win Next Stage 2016年度キックオフ」が開催されました。出席者は133名、大阪会場にはテレビ回線で中継されました。
キックオフは内永理事長からのメッセージで始まり、続いて幹事長の南里彩子さん （株式会社三菱東京UFJ銀行）より、2016年度の活動計画の概要説明がありました。今年度のテーマは「共感の波を起こそう」。Next Stageで得た知見や知識を社会のうねりにしよう、という大きな願い思いがこめられています。
後半は12のグループに分かれてのグループワークを実施。「1年後に向けて、リーダーシップをどう強化するか」「Next Stageで実現したい活動」の２つをテーマに、熱いディスカッションが交わされました。終了後は懇親会が行われ、歓談の中で新しいネットワークが築かれる充実のひとときとなりました。

Next Stage幹事長　南里彩子氏	グループワーク活動風景

ここでは内永理事長から語られたメッセージをご紹介します。

内永理事長からのメッセージ
J-Win理事長　内永　ゆか子

■新たなJ-Win３層ネットワーク
Next Stageが新体制になって３年目を迎えます。女性メンバーも昨年度より、１年間でキャリアアップをはかる体制にチェンジしました。そして今年はJENもリニューアルし、３層ネットワークを一体化してオペレーションしていく体制をスタートします。
昨今の社会情勢を見るにつけ、現在の「女性への甘さ」には揺り戻しがくると感じています。現実問題として女性のキャリアアップへの障害は大きいですから、多少の甘さを加味していくことも必要なのですが、遠くない将来、男性からの反発がくるでしょう。そのときに一番大事なのが、皆さんのマインドです。「会社に言われたから」ではなく、自分にとってキャリアを上げることはどんな意味があるのか、を再度確認してください。
おそらく皆さんは、75歳くらいまで働くことになるでしょう。それは、人生の大半をビジネス環境の中で費やすことを意味します。この道を歩く限りそうなるのです。であれば、キャリアを上げることは自己実現であり、世の中に貢献することであり、己の人生を有効に使って生きていくことにつながります。
はっきり言います。J-Winのネットワークは、「ワークライフバランス」を目指す人を対象にしてはいません。ある時期「ライフ」に軸足が移ることはあるかもしれませんが、J-Winは大原則としてリーダーシップを発揮してビジネスや社会分野で努力する人たちをサポートし、情報交換していく団体なのです。ここに所属するのはラクではなく、苦労も多いと思いますが、確実に言えるのはそれを上回る大きなリターンもあるということです。
　ですから、J-Winの3層のネットワークの活動を更に充実させ、連携を深め、お互い助け合いながら、高めあえる関係を構築したい。これからは「実行」です。

■Next Stageへの期待
では、Next Stageとしては何を目指すのか。まずはビジネスパーソンとしての力を高めてください。そのためには業界を超えた人脈、ネットワークをもつことが大切で、その重要性は上に行けば行くほど大きくなります。その意味で、Next Stageのネットワークは価値があるのです。
また、時には自分がビジネス社会の中で何がしたいのかを真剣に考え、己の立ち位置を確認してください。そして会社をどう変えたいのかをイメージして、いまの立ち位置から次のステップに進むために必要なものを考えてください。
Next Stageには期限がありません。なぜ期限を設けないかというと、活動に参加できない時期は誰にでもあるからです。だからといってネットワークから消えるのはもったいない。「今年はムリだけど、来年は私が中心になってがんばります」があってもいい。緩急をつけながら、皆さんのマインドやスキルを上げ、ビジョンを広げるために、このネットワークを使ってください。Next Stageにはそれだけの価値があります。
J-Winも今年で10年を迎え、企業も皆さんの活動をよく知り、応援しています。今後もトップを目指す女性たちを応援する団体として、ダイナミックに議論しながら、ともに育てていきましょう。