テクノロジーとは何かを理解する。
テクノロジーが私たちの生活を、ビジネスをどう変えたのかを理解する。
日本企業がテクノロジーを生み、イノベーションを起こす企業に発展するために、 変化の時代に競争力を維持するテクノロジーとは何か、テクノロジーがどのように社会・企業を変えてきたのかを理解する。
― サイエンス・テクノロジー・ソサエティの3つが作用し合っているというお話が、とても納得感があり腑に落ちました。また、自分事として捉えること・視野を広げることの大切さを改めて感じました。「自分も未来を創る責任者の一人である」という言葉が印象に残りました。私は忙しいことを言い訳にして目の前のことしか考えず、目の前と未来が断絶しているような感覚でしたが、森本様のお話を聞いて、自分の未来に直結することであるし、正に自分事なのである、ということに気づかされました。ご講演により、少し先には明るい希望があるような感覚を得ることができ、未来にワクワク感を持つことができました。
― テクノロジーとは自分とは縁遠く、専門の人が導いてくれるものと感じていましたが、過去を振り返りつつ、身近な事例から2050年までの展望をご説明いただき、非常に理解が深まり、以前よりも身近なものに感じました。特に、オムロンの立石さんのSINIC理論は以前書籍でも目にしたことがあり、考え方も印象に残っていたので、今回改めて科学、技術、社会のとの相互作用でテクノロジーが進化することを認識し、最適化社会へつながっていくのだと感じました。その中で、わたしは何ができるのか?考えながら前に進んでいきたいと感じました。
― テクノロジーだけではなく、社会と経済の中にいるということ。理系職種にいるとテクノロジーそのものを追及しがちであるが、それが社会でどのように活用され、経済的に寄与するか考えていくことが必要であると認識しました。
― 技術系として深堀することを続けてきたが、隣を見る、広く見る、俯瞰的に見るということが重要という言葉が印象的でした。技術系は時としてその領域における洞察を推奨されるが、広く周りを見て望まれている部分を理解することが重要だということを改めて感じました。
【森本 典繁 氏のPROFILE】
日本アイ・ビー・エム株式会社
常務執行役員 最高技術責任者 兼 研究開発担当
1987年入社後、メインフレームやPC用のCRT及び液晶ディスプレイの開発を担当。1995年に米マサチューセッツ工科大学(MIT)留学を経て、1996年IBM東京基礎研究所に転入。以後、音声、画像、映像処理と著作権保護技術、モバイル・コンピューティングの研究プロジェクト・リーダなどを担当。2004年にIBM Business Consulting出向。2006年に米IBMワトソン研究所赴任、グローバル研究戦略担当を経て、2009年にIBM東京基礎研究所所長に就任。2015年にIBM Asia Pacificに転出しChief Technology Officerを担当。2017年に日本アイ・ビー・エム執行役員 研究開発担当。2020年に最高技術責任者を兼任。2021年より常務執行役員 最高技術責任者 兼 研究開発担当。