「J-Win 第9期High Potentialネットワーク 2月度定例会」を、2020年2月13日(木)に機械振興会館、大阪中継会場、福岡中継会場で開催し、合わせて196名のメンバーが参加しました。
■仕事を人生の重要な一部としてとらえる考え方や、J-Win活動への取り組み姿勢を学ぶ
第9期最終回となる定例会のテーマは
「卒業に向けて~キャリアビジョンを描く~卒業後の目指す姿・行動を具体的に描きましょう!」。
J-Win第1期High Potentialネットワークの卒業生で、Next Stageを経て現在はExecutiveネットワークで活動されている株式会社三菱UFJ銀行 執行役員 金融法人部長の南里 彩子氏による講演を行いました。
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女性のキャリアについて語る際に、「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が良く使われますが、私は「ライフ・キャリア」という言葉を用いるようにしています。ワークとライフは対立するものではなく、ワークはライフの中の重要な要素だと考えているからです。1日の中で半分近くを占める「ワーク」の時間をどのように過ごすかによって、人生全体の充実感が変わるのではないでしょうか。ワークとライフを別々に考えるのではなく、人生の中の重要な一部であると提唱したいと考えています。皆さんも経験があるかと思いますが、普段の生活から仕事につながるさまざまなアイデアが浮かぶことがあります。こうした面からも、「ライフ・キャリア」という考え方を大切にしています。私自身のこれまでのキャリアを振り返ると、決してすべてが順調だったわけではありません。仕事を辞めたくなるような落ち込んだ時期も2度あました。山あり、谷あり、思い通りにはいかないもの。その波をどのように乗り越えていくかが大事だと思っています。また、仕事と子育ての両立は大変なこともありましたが、人生100年時代と言われる中で子育てに追われる時期はほんのわずかです。子どもとともに受験の合格の喜びを分かち合ったり、自分もこのように育てられたのかと親の思いを実感できたり、子育ては人生を2度楽しめる素晴らしい体験だと思っています。
J-Winでは、内永理事長の薫陶をはじめ、各界でご活躍されている方々から刺激を受けました。特に、ロールモデルの方々が共通しておっしゃっていた「選択肢は難しい方を選べ」という言葉が印象に残り、日頃から実践しています。もちろん大変なことも多いですが、小さなチャレンジ、大きなチャレンジが確実に自分のステップアップにつながっていくことを実感しています。また、J-Winでの経験が仕事にも生かせており、その一つが海外研修で得た経験です。会社がグローバル展開を進める中で、各国の広報担当者が一堂に会して議論しあう場の必要性を感じ、「グローバルコーポレートコミュニケーション会議」を立ち上げました。私自身はグローバルな仕事の経験はなかったのですが、J-Winの海外研修でメンバーの素晴らしいプレゼンテーションや段取りに触れ、また、現地の方々と直接コミュニケーションを取ることの重要性を実感できていたので、進め方のイメージを描きながら立ち上げることができたのではないかと思います。リーダーシップは後天的な能力の一つと言われています。J-Winにおいて幹事長や分科会のリーダーとして多様な企業から集まったメンバーを取りまとめる経験は、リーダーシップを培う機会になりました。~講演の感想 ~アンケートコメントより~
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【南里 彩子 氏のPROFILE】
1992年、総合職として入行。法人営業などを担当し、1998年、支社長代理に。2005年には、社内で立ち上がった女性活躍推進ワーキンググループのメンバーとしても活動し、2006年に人事部女性活躍推進室に異動。以降、広報部行内広報グループ次長、新宿新都心支社副支社長、成城支社長などを経て、2017年よりコーポレート・コミュニケーション部長、働き方改革リーダー。2018年6月に執行役員に就任。J-Win第1期幹事、2014年から2016年度までNext Stageネットワーク幹事長。家族は夫、娘2人。