「J-Win第9期High Potentialネットワーク12月度半日合宿」を、2019年12月13日(金)にTKP市ヶ谷カンファレンスセンターで開催し、関西、九州のメンバーも合わせ231名のメンバーが参加しました。
【写真アルバムはこちらから(J-Win Facebookページ)】
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近年、テクノロジーの進歩が職場や生活に変化をもたらしています。テクノロジーによって仕事が自動化されると、失業するリスクが高まるのでしょうか。注目すべきは、仕事が消滅するのではなく、仕事の内容が変化するというデータです。テクノロジーが進歩すれば、新しいビジネスモデルが次々に生まれます。その中で急成長を遂げた企業もあります。仕事がなくなることを心配するよりも、いかにして自分のスキルを磨き、仕事のやり方を変えていくかを考えるべきでしょう。高いスキルを必要とする仕事は、テクノロジーがどれだけ進歩しても消滅しないからです。日本人の基礎学力は世界でもトップといわれているので、多くの手間をかけなくてもスキルアップできる地盤は整っています。
195人のグローバルリーダーが「リーダーに求められる資質」についてランク付けしたところ、「ゆるやかに方向性を示す力」が重要視されているという興味深い結果が出ています。25年ほど前には、リーダーに求められていた資質は「明確な方向性を示してチームを引っ張るカリスマ性」でした。しかし、ビジネスモデルの変化が激しすぎる昨今では、先を見通す力のあるリーダーでも、何回も新しいアイデアを生み出すのは容易ではありません。「これまでになかったもの」を生み出すためには、「これまでの成功体験」が障害になってしまう場合もあります。ゆるやかに方向性を示せるリーダーとは、自分の成功体験に縛られずに、異なる意見を持つ人たちが発言しやすい環境を醸成していける人です。チーム内で多少の衝突があったとしても押さえつけるのではなく、チームメンバーの裁量に委ねておくくらいで良いということです。~講演の感想 ~アンケートコメントより~
【村上 由美子 氏のPROFILE】
上智大学外国語学部卒、スタンフォード大学院修士課程(MA)、ハーバード大学院経営修士課程(MBA)修了。ゴールドマン・サックスおよびクレディ・スイスのマネージング・ディレクターを経て、2013年にOECD東京センター所長に就任。OECDの日本およびアジア地域における活動の管理、責任者。政府、民間企業、研究機関およびメディアなどに対し、OECDの調査や研究、および経済政策提言を行う。ビジネススクール入学前は国連開発計画や国連平和維持軍での職務経験も持つ。ハーバード・ビジネススクールの日本アドバイザリーボードメンバーを務めるほか、外務省、内閣府、経済産業省はじめ、政府の委員会で委員を歴任している。著書に「武器としての人口減社会」がある。