2018年6月8日(金)~9日(土)に、J-Win第8期High Potentialネットワークの研修合宿が、つくば国際会議場で行われました。
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皆さんは、J-Win活動へ参加することで何かを得て、所属企業で活かすことを期待されてここに来ているのではないでしょうか。定例会や分科会活動など、一つ一つの活動に対し、自分が何を目指し、持ち帰るかを意識するのとしないのとでは、得られるものが全く違ってきます。私の場合は、社外のネットワークに参加することで、業務に直結するつながりを得ることを期待していました。さまざまな業界の方と知り合うことで、知見を広げ自身の多様性を高め、クライアント獲得などの業務成果につなげたいという思いがありました。実際にJ-Winに参加してみると、分科会活動などでメンバーと一緒に力を合わせやり遂げる経験を共にしたことで、ビジネスで社外の情報が必要な時などに助け合える信頼関係を築くことができました。また、異なる業種、カルチャーをもつ人たちと協働した経験は、管理職としてチームマネジメントすることにも役立っています。そして、困った時、悩んだ時に頼ったり助け合ったり、お互いの頑張りが励みとなる仲間が社外にできたことが、大きな財産になったと実感しています。
私は26歳で日本IBMに入社し、さまざまな経験を重ねながら、キャリアアップをしてきました。私が管理職になった当時は、「女だから特別扱いされている」と言われることがいやで、仕事で結果を出すことで実力を証明したいと走り続けていました。時代は変わり、女性の管理職への登用も少しずつ進んできましたが、ダイバーシティは、女性たちのために行っていることではない、企業の成長戦略のために必要だという点を理解することが大切です。急速なテクノロジーの進歩により、従来型のビジネスが通用しなくなっているのはみなさんもご存知でしょう。そのような環境で企業が生き延びるためには、異なる発想や価値観をどのように取り入れ活用していくかということが重要になってきます。多様性を発揮する最も身近な存在が女性です。女性活用を進めることができない企業は世界に置いていかれる時代なのです。
自分のキャリアに対して、思いきり高い目標を持ってください。そして、目標を決めたら書き出してみること。自分がどういうステップを踏んだら実現できるのかをイメージし、目標を明確にすることが大切です。そして、チャンスが来たら必ず受けてください。みなさんがやらなければいけないことは、手に入れたチャンスに対して結果を出すことです。また、「この分野は得意」という自分の強みを持つことも大切です。さらに重要なのは、人とのネットワークです。特に部長以上になると、社内外の人脈を活用した情報交換や助け合えるネットワークが大きな力となります。それから、役員などのエグゼクティブで、相談できるメンターを持つと心強いでしょう。自分がキャリアアップをすると決めてチャンスを受けたなら、その馬に乗り続けてください。キャリアアップは人生における自己実現です。私はトップを目指そうという思いで仕事をしてきて、自分の人生が豊かになったと実感しています。そういう思いを一人でも多くの人が持ち、日本の企業の競争力が上がることを目指し、皆さんと一緒に1年間取り組んでいきたいと思います。![]() |
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