J-Win 第7期女性メンバーネットワーク8月度定例会が、2017年8月2日(水)に東京ウイメンズプラザ・ホールで開催され、208名のメンバーが参加しました。
女性メンバーネットワークの年間のプログラムのなかで、7・8月度定例会の目的は「キャリアビジョンを描く」です。今回は、前半はロールモデルの講演、後半は「会社の理念・ビジョン等を理解し、自分のミッションおよびキャリアビジョンをより具体化する」ために【会社から期待される「自分のミッション」を認識する!】をテーマとしてワークショップを実施しました。また、幹事会から活動方針やスローガンの共有も行われました。
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私は1992年に総合職として銀行に入社し、法人営業を中心に経験を積み重ね、今年5月からコーポレート・コミュニケーション部長に就任、働き方改革PTリーダーも務めています。社会人になってからの25年間は、決して順調な道のりだったわけではありません。多忙で厳しい仕事の状況に悩み、辞めることを考えていた時期もあり、また子育てで仕事に時間を割けず、取り残されているような疎外感や焦りを感じ転職を考えた時期もありました。山あり谷あり、さまざまな葛藤がありながらも仕事を続け生きてきた中で感じているのは、沈んだあとには必ず山もくるので、谷の状況の時も努力して前に進むしかない、ということです。そして、キャリアに対しては5つの考え方を持つようになりました。
私の好きな言葉は、スタンフォード大学クランボルツ教授の「プランドハプンスタンス(planned happenstance theory )~キャリアはたまたまの偶然から形成される~」です。子どもが小さく、計画通りに進まない自分のキャリアに悩んでいた時に出会った言葉で大変救われました。「偶然を引き寄せ、生かせばよいのか!」と。同氏は「キャリアは、用意周到、綿密に計画し、準備できるものではない」と言っています。偶発的出来事を上手に活用することによって、自分のキャリア形成の力に変えていくことが重要。つまり、たまたまの偶然もいかに意味あるものに変えるかが大切だということを意味しています。出来事が起きる前には、自分自身の様々な行動が存在しており、その自分の行動が次に起きる偶発的出来事を決定しています。準備があるところにチャンスはやってくるのです。自分で努力し、小さなチャンスを引き寄せることで、いつか目標に近づけるのではないでしょうか。自分がどう考え、どうとらえるか。「自分次第」でキャリアや出会いは変わってくると思います。他責にすることなく、ぜひご自身でチャンスや運をつかみとっていってください。【南里 彩子 氏のPROFILE】
1992年、総合職として入行。法人営業などを担当し、1998年、支社長代理に。2002年には、社内で立ち上がった女性活躍推進ワーキンググループのメンバーとしても活動し、2006年に人事部女性活躍推進室に異動。以降、広報部行内広報グループ次長、新宿新都心支社副支社長、成城支社長などを経て、2017年よりコーポレート・コミュニケーション部長、働き方改革リーダー。J-Win第1期幹事、2014年から2016年度までNext Stageネットワーク幹事長。家族は夫、娘2人(高1・中1)。