J-Win12月度定例会が、2013年12月11日(水)17時からKDDI飯田橋オフィスにて行われました。初めにSWE研修と英国研修、10月度の定例会の報告があり、休憩後、立教大学経営学部教授の日向野幹也氏にご講演をいただきました。
「権限のないリーダーシップ~経験から学ぶ新しいリーダーシップ像~」というテーマのお話に続いて、6人グループに分かれてのワークショップを実施。ゲーム形式でのワークに、全員が集中して取り組んだところ、好成績を出すグループが続出し、日向野教授を驚かせることに。その結果をふまえた質疑応答も活発に行われました。
ここでは日向野氏のご講演とワークショップについてダイジェストでご紹介します。
「権限のないリーダーシップ~経験から学ぶ新しいリーダーシップ像~」
立教大学経営学部
ビジネス・リーダーシップ・プログラム
教授 日向野幹也 (ひがの みきなり)
リーダーシップには権限やカリスマ性が必要だと思っていませんか。残念ながらそれは古いタイプのリーダーシップであり、現代的な問題を解決することはできません。権限に基づくリーダーシップでは、現代のめまぐるしい環境変化に追いつけず、イノベーションを起すのが難しくなります。また、人を引きつけるカリスマ性だけでは、仕事は進みません。
きょう皆さんには、ゲーム形式でのグループワークを通じて、現代的なリーダーシップを体験していただきます。この特徴は5つあります。「権限のないリーダーシップ」「同僚同士の中でのリーダーシップ」「自然発生的リーダーシップ」「共有されたリーダーシップ」「習得可能なスキルとしてのリーダーシップ」。これらが身に付くと、同僚の中で交代でリーダーシップを発揮しても衝突せず「船頭多くして船山に登る」ということがありません。また、権限に依存しないですむので、上司や顧客に対しても上手にリーダーシップを発揮できるようになります。
<ゲームの概要> ・正解に到達するために、全員でリーダーシップを発揮するゲーム。 ・誰がどういう局面でリーダーシップを発揮したか覚えておき、終了後にお互いにフィードバックする。 <ゲーム終了後> 同じグループのメンバーについて、それぞれが「どんなとき」「どんな行動をとって」「自分にどういうインパクトを与えたか」を「相互フィードバックシート」に書き出す。 このとき、リーダーシップの要素であるP(Performance 成果を生むのに役立った行動・発言)とM(Maintenance 人間関係を維持するのに役立った行動・発言)を意識すると書きやすい。 |
【日向野幹也氏のプロフィール】
1954年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業。1983年同大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士(東京大学)。東京都立大学経済学部教授 を経て、現在、立教大学経営学部教授、同BLP(ビジネス・リーダーシップ・プログラム)主査、立教大学リーダーシップ研究所所長。専攻はリーダーシップ 開発、金融論。