NPO法人J-Win第3期女性メンバー活動のキックオフとなる最初の4月度定例会が4月27日、東京・田町にある 女性就業支援センター(旧女性と仕事の未来館)のホールにて開催されました。事務局長の森岡弘からのご挨拶、ネットワーク担当部長の宿谷昇司からJ-Win女性メンバー活動についての説明のほかに、4つのプログラムが行われました。
会場外から電話での参加となりました。内容は以下の通りです。
「第3期J-Win女性メンバーの活動が、本日スタートしました。まずはおめでとうございます。そして、ようこそJ-Winへ。
ただでさえ仕事が忙しい中、J-Win活動に参加することに対して、まだ前向きに考えることができないという人もいるかもしれません。けれども、2年満期修了を迎える頃には、必ず参加して良かったと言っていただけると確信しています。それは第1期、第2期のメンバーがそうだったこともありますし、もう1つ大きな理由があります。それは、今後の企業の生き残りにも関わる戦略「ダイバーシティ&インクルージョン」の最先端を2年の間にしっかりと学ぶことができるからです。
今年の2月末、私は初めてダボス会議(スイスのジュネーブに本部を置く「世界経済フォーラム(WEF)」が、ダボスで開催する年次総会の通称。WEFは国際的な非営利団体であり、政財界をはじめとする各界のリーダーたちの連携を通して、世界の経済・社会の改善に取り組んでいる)に招かれて参加したのですが、世界中のトップ企業のエグゼクティブも、いかにダイバーシティが重要であるかを真剣に語っていました。彼らのダイバーシティは女性活用に限ったことではないのですが、日本においては、やはり女性活用から始めていかないと、いきなり多国籍な社員の活用に取り組もうとしてもハードルが高い。
そこで日本の企業でも、女性社員のポストを上げようと試みを始めているのですが、お会いするエグゼクティブの方々から、肝心の女性側が「いいえ、私は結構です」、「無理です」という姿勢のままで、正直困っていますとお聞きしています。
はっきり申し上げますが、このような女性の考え方は、個人の活躍の機会を奪うだけでなく、もはや企業や社会の成長も阻んでいるのです。
もちろん、個人の生き方を無理に捻じ曲げることはできません。ただ、キャリアアップすることがどういうことなのかを知らないで食わず嫌いになっているだけだとしたら、こんなにもったいないことはあるでしょうか。「もしかしたら、私にもできるかもしれない」そんな意識の変革、J-Winでは"Switch-On"と呼んでいるのですが、そのきっかけとなる場がJ-Winだと自負しています。どうぞ騙されたと思って、積極的に参加してみてください。
多種多様な企業から女性メンバーが集まっています。私自身、このような場はJ-Win以外には知りません。ここでネットワークを築くことは、人生における大きな財産になることだけは間違いありません。今、自分は宝の山の前にいるのだということに、どうか気付いてください」
続いて幹事9名の紹介が行われました。職歴や趣味、J-Win活動に期待することなどを、9名それぞれが個性的で魅力な言葉で語りました。
和田祐子氏(ソニー株式会社 クリエイティブセンター コミュニケーションデザイングループ統括部長)
自身の経歴と、仕事とプライベートあわせてどのような状況のなかでJ-Win活動に参加することとなったのか、活動を通して得た気付きと学びについて語り、最後に第3期女性メンバーに向けてアドバイスを贈りました。
「出向先から本社に戻り新しい部署での仕事が始まったばかりの時に、J-Winに参加するようにと、会社から指名を受けました。プライベートでも茶道の指導を行っておりますし、とにかく時間がなく、どうやってJ-Win活動を行っていけばいいのかと悩みました。しかも2年目からは幹事長をお引き受けすることになり、喜んで始めたかといえば、そうではありませんでした。けれども、今となってはすべてが神様が与えてくれたチャンスだったのだと思いますし、J-Winでの経験がどれだけ自分に気付きを与え成長させてくれたかわかりません。そして、一生涯の友人を得ることもできました。この素晴らしい経験をぜひみなさんにも味わってほしいと思います。2年後、ここにいらっしゃるみなさんは、さらに大きくなって輝いていることでしょう。それを楽しみにしています」
「J-Win活動に期待すること、自身として得たいこと」
和田祐子氏のスピーチを受けて、今後2年間のJ-Winネットワーク活動をより具体的にイメージするため、「期待すること、自身として得たいこと」を30分間にわたりディスカッション。偶然近くの席に座った初対面のメンバー同士、自己紹介と名刺交換から始まり積極的な交流が行われ、広い会場がメンバーたちの真剣で楽しげな声が響き渡りました。25分間のシェアタイムでは、グループ内の代表が次々と手を挙げディスカッションのまとめが積極的に発表されました。