2020年10月23日（金）に開催した九州10月度定例会は『上司会』。会場に集合できるメンバー、上司とオンライン参加するメンバー、上司によるハイブリッド形式での実施。九州メンバー15名、上司15名が参加しました。

九州10月度定例会での取組み
テーマ（目的、ねらい、ゴール）

・上司の方にJ-Win活動を理解してもらい、メンバーの半年間の成長について評価していただくことで今後の活動の原動力にする
・キャリアアップ後のイメージを持ち、これから取り組むべきアクションを明確にすることで12月のステップアップ宣言に向けた意識を形成する

始めにJ-Win事務局より、「J-Winの女性リーダー育成」についてご説明いたしました。
その後、九州幹事長の小川さんより「九州支部活動方針」について、続いて九州分科会グループリーダーの福田さんより「九州分科会活動」についての説明がありました。



【テーマ1】
「現在の役職に就かれるまでにいろいろな苦労、困難があったと思います。それはどのようなものであり、それを乗り越えるためにどのようなことをなさいましたか？」と、上司の方々に質問を投げかけ、ステップアップのご苦労や困難だった実体験をお伺いしました。それらを参考に、自分のキャリアを実現するためにこれから何をやるべきか、どう行動するべきかを九州メンバーが考えるセッションを実施しました。

上司の方々からは「異動が多かった。新しい部署で何も知らいことはハンデとなったが、逆に多くの部署を知っているという強みと考え、オープンなコミュニケーションを心掛けた。」、「後輩育成に力を入れているが、思い通りに昇進しないときにマネージャーとしての力不足を感じる。」「短いスパンでの業績を上げるために、チームと目的を共有することを心掛けた」等、それぞれの経験や考え方について語っていただきました。

また、「担当業種によっての知識のアップデートを行った。課題を自分で発見し解決し磨いていくことが重要」、「未来創造のシミュレーションをすることでステップアップした時に焦らないようにする」「様々な角度で物事を見るようにしてきた。長期継続的な視点からとらえるようするといい」など、具体的なアドバイスを頂きました。

メンバーからは、「上司の方々は「困難」というより「面白い体験」と捉え、ポジティブに受け止めていたことに感銘を受けた。自分は困難を抱え込む傾向があるが、上司の方々はコミュニケーションを重視して周りを巻き込んでおり、参考にしたいと考えた。」「様々なことに考える癖をつけること、どこに問題点があるかを考えながら仕事をしていくことが重要だ」「上司の方々に共通するのは「人」であると考えた。誰かのことで悩み、人に頼られてステップアップしている。また、困難に当たった時に「いったん忘れる」というアドバイスも頂いたので、忘れることも重要だと思った。」と、自身の気づきについて、発言がありました。

【テーマ2】
次の質問。「コロナによりテレワークの普及が急速に進み、職場内でのコミュニケーション方法が変わるなど「働き方」が大きく変化したと思います。このような環境下で、部署の運営、部下の育成を行うにあたっての課題はどのようなものがありますか。また運営や育成に際しては具体的にどのようなことを心がけていらっしゃいますか。」
組織運営や人材育成についての、上司の立場での課題を理解し、それに対応するための行動を考える取り組みとなりました。

上司の方々からは「課題は2つ、①コミュニケーション ②テレワークで空いた時間をどう活用するか。①については強制的にコミュニケーションの場を作り出す、teamsの活用、スモールグループを作る。年次別のよろず座談会を作る。②についてはプライベートも含んだ1on1 meetingを開催するなどした。」、「テレワーク、web会議の活用をしているが、対面コミュニケーションが減少したことにより言葉で表現できないようなコミュニケーションについてが課題。web上でも顔を見せること、web会議でも目的を明確化させて進めることが重要」、「在宅が進んで出社率も低いためコミュニケーションの量や質に工夫をしている。1回会うコミュニケーションの質を高める取組を行っている。」等、非常に具体的な施策を教えていただきました。

メンバーからは、「コロナ前は無意識にできていたコミュニケーションや偶発的なコミュニケーションは自ら作り出すような行動を心掛けていきたいと思った」、「コロナ禍によってこれまでのコミュニケーションに対する課題が顕在化したものもあり、これをきっかけに考えるきっかけとなった。」と、学んだ内容を伝えられました。

―（メンバー）たくさんの苦労や困難の経験談を教えていただく中で、上司の方々はその経験を自分の財産としているように感じられた。

―（メンバー）上司の皆さんは大変な時期を乗り越えたことを苦労や困難とは捉えておらず、それを面白いと感じ、その中で結果を出すことにモチベーションを上げていると感じた。ただ、女性の上司のお話を伺うと男性の苦労とは違う精神的な苦労があり、現実の難しさを教えていただいた。またそれを乗り越えるために一人で抱え込まず、周りを巻き込む必要性も教えていただいた。

―（上司）これからを担う人材として処遇されていることも誇りに思うことが必要だが、そのあとに結果を出すということも必要である。皆さんが成果を出すことも大事だし、その後の後任を育成することも使命だと思う。これからも切磋琢磨していただきたい。

―（上司）みなさん「人」を大切にしながら、チームの成果の最大化のために努力されていることを感じた。