「J-Win第8期High Potentialネットワーク・九州 9月度定例会」を、2018年9月28日(金)にアクロス福岡で開催しました。
【9月度定例会 アジェンダ】
■事前ワーク「会社紹介」
■講演: 「リーダーシップについて~女性社長の経験から~」
日本航空株式会社 執行役員 東京空港支店長 兼
株式会社JALスカイ社長 屋敷 和子氏
■ラウンドテーブル
九州単独定例会では、メンバーのリーダースキル経験向上に注力。前回と今回の定例会ではプレゼン力の向上を行うため、メンバー一人ひとりが、自身の「会社概要」と「自身の業務内容」についてのプレゼンを実施しました。各自が発表することにより、九州メンバーの仲間のことをより深く理解するとともに、わかりやすく伝えるプレゼン力を身につける、また、他社の事業や業務内容を知ることにより、視野の広がりにつなげることを目的としました。
続いて、J-Win Executiveメンバーである日本航空株式会社 執行役員東京空港支店長 兼 株式会社JALスカイ社長 屋敷 和子氏による講演「リーダーシップについて~女性社長の経験から~」を実施しました。
リーダーシップについて~女性社長の経験から~
日本航空株式会社 執行役員東京空港支店長
兼 株式会社JALスカイ 社長 屋敷 和子 氏
私は中学時代に見たドラマ『アテンションプリーズ』に憧れてCAを志しました。グランドスタッフを目指して地域限定の一般職として日本航空に入社し、最初は成田空港支店に配属されました。その後、ロンドン空港支店等を経て、30代の半ばでLALスカイの前身であるAPSという会社に出向。約20名の部下を持つことなり、初めてリーダーという立場になりました。それまでリーダーシップについて考えたことは一度もなく本当に悩みましたが、自分が決めたのは、リーダーとして「春風秋霜」を指針にしようということです。春風のような温かさをもって人に接して、秋の霜のような厳しさをもって自分に向き合うということを心に誓いました。人は冷たい北風よりも暖かい春風に心を開いていくのではないでしょうか。また、部下との信頼関係がなければ自分自身のミッションを達成することは困難です。間違いを正して指導する際も、「普段はまったく自分のことを見てくれていないのに」と思われてしまったら、その人の成長を促す重要な機会を逸してしまうことになります。1日1回部下全員に声をかけるなど、普段からのコミュニケーションを心がけ、少しずつ信頼関係を積み上げていきました。
時には失敗をしてしまった経験もあります。「サービスをもっと向上させたい」という思いから、専属のマネージャーを置いて、スタッフを手取り足取り指導するようにお願いしたことがありました。ところが、1年ほど経った時にマネージャーが「間もなくVIPルームにお客様がいらっしゃるのに、スタッフがまったく準備をしていない」と言うのです。一方的にトップダウン型の指示をしていたことに頼りすぎて、スタッフが自ら考えて行動するという意識が育たなくなってしまっていたことが原因でした。私はこの失敗を反省し、それ以降はマネージャーには一歩後ろに下がってもらい、スタッフが主体的に行動するように変えていきました。すると、それぞれが自分で考えたやり方で成功すると仕事が楽しくなり、また成功を目指して努力するようになっていったのです。楽しいということには限界がありません。この頑張りが継続し、さらなる成長へとつながっていくということを実感しました。~講演の感想・気づき ~アンケートコメントより~
【屋敷 和子 氏のPROFILE】
千葉県印西市出身。1978年大妻女子大学短期大学部卒業後、日本航空株式会社に入社、成田空港支店配属。1983年同社ロンドン空港支店旅客セクション。2004年に同社空港運営企画部マネージャー。2005年に同社神戸支店神戸空港所長。2011年に同社千歳空港支店長。2014年に同社成田空港支店長。2016年より現職。