定例会第1部では、今年度の駐日女性大使メンタリングの概要説明、内永理事長を迎えてのラウンドテーブル、第11期 High Potential ネットワーク ラウンドテーブル、そして今期より実施する Next Stage ネットワークメンバーとのメンタリングや Executive ネットワークのメンバー拡大について報告がありました。
第2部では、早稲田大学 社会科学総合学術院社会科学部の中林美恵子氏をお招きして「9.11テロから20年:バイデン政権の外交・安保の方向性」をテーマにご講演いただきました。
(*肩書き等は講演当時のものです。)
―お人柄はもちろんのことながら溢れんばかりの知識、知性に魅了されました。世界情勢のお話しについては複雑でありながら選りすぐられたゲストの方のお話を伺う度に更に知りたいという気持ちになりました。
―中林先生が9.11から20年目の節目となる今年、過去の米国のテロ対策の変遷、今後経済対策や安保問題に対して、米国にて予算編成をされていた経験を踏まえて、大変わかりやすく明快にお話いただき全体像が多少なりとも理解できた。
―中林教授の幅広い人脈から得られる情報や各種データに基づく考察は、新聞やニュース等では得られないもので、とても興味深い内容。また、一つのデータや複数のデータを組み合わせて、様々な角度から考察されている点も勉強になった。中林教授のお人柄が素晴らしく、今まで以上に教授の言動に注視していきたい。
―総裁選を前に米中関係、日米関係についてまさにタイムリーな講師選定であったと思います。もっと多方面のお話を伺いたかったと思うくらい、内容の充実した講演。
―仕事上情報の少ないアメリカの話を興味深く伺うことがでた。一般常識として知っておくべきお話しもかなりあり、あまりにも無知であることを再認識し反省。
―今まさに、世界が動いている中で時流にあった話題をお聞きすることが出来た。今後の世界情勢に目が離せない。また、この1回のご講演だけでなく、機会があればまたお話をお聞きしたい。
―国際情勢をいろいろな視点からの掘り下げ客観的に洞察されていて、大変勉強になった。国際情勢に限らず、全ての事象に通じることだと思う。また、難しい話をとても柔らかくしなやかに話されて、懐にふっと入ってくるようなご講演のされ方も大変勉強になり、習得したい。
―金融業界におりますので、世界の潮流を大きく捉えるには、資金の規模と流れる方向を理解する大切さを意識してきたつもりだったが、世界一の経済大国・米国の予算にかかる意思決定プロセスについて全く勉強が足りていないことを痛感。
【中林 美恵子 氏のPROFILE】
早稲田大学 社会科学総合学術院 社会科学部 教授
・早稲田大学 社会科学総合学術院 社会科学部 教授。元衆議院議員。 大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程修了、博士(国際公共 政策)。米国ワシントン州立大学大学院政治学部修士課程修了、修士(政治学)。 米国在住 14 年間のうち、1992 年に永住権 を取得後、アメリカ連邦議 会・上院予算委員会補佐官(米国家公務員)に正規採用され、約 10 年に わたり米国家予算編成を担った。
・日経ウーマン誌『1994 年ウーマン・オブ・ ザ・イヤー(政治部門)』を受賞し、1996 年アトランタ・オリンピックでは聖火ランナーを務めた。2002 年に帰国し(独)経済産業研究所研究員、跡見学 園女子大学准教授、財務省・財政制度等審議会、文部科学省・科学技術学術審議会(評価委員会および国際委員会)、経済産業省(資源エネルギー 庁総合資源エネルギー調査会および独立行政法人評価委員会)等の公職、衆議院議員(2009~2012)を経て、2013 年に早稲田大学准教授、 2017 年より教授。2018 年からは、米国マンスフィールド財団の名誉フェロー(Distinguished Fellow)、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞選 考委員、日米研究インスティテュート(USJI) 運営アドバイザーなどを兼 務。2020 年 7 月、凸版印刷株式会社・社外取締役に就任。2021 年より、 グローバルビジネス学会・会長に就任、丹羽宇一郎氏から引き継いだ。
・著書に『沈みゆくアメリカ覇権:止まらぬ格差拡大と分断がもたらす政治』 (小学館新書)、『トランプ大統領とアメリカ議会』(日本評論社)、『トランプ大 統領はどんな人?』(幻冬舎)、『グローバル人材になれる女性(ひと)のシン プルな習慣』(PHP 研究所)、『オバマのアメリカ・どうする日本』(三和書籍) など多数 (太字は推奨書籍)
学位:博士(国際公共政策)/大阪大学大学院国際公共政策研究科 博士後期課程修了
修士(政治学)/米ワシントン州立大学大学院政治学部 修士課程修了