「J-Win Executive ネットワーク2月度合宿」を、2019年2月9日(土)に港区のアークヒルズクラブで開催しました。
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1950年の終戦直後に5%だった日本の高齢化率(65歳以上の人が占める割合)は、現在は28%、さらに2030年には30%に達すると予測されています。かつては、ヨーロッパ諸国の方が高齢化は進んでいましたが、今では日本が高齢化率では世界のトップを走っているという状況です。また、韓国やシンガポールも急速に高齢化しており、後に中国やインドネシアなどの膨大な人口を抱える国が高齢社会を迎えることが予測されています。長寿社会には、個人の課題、社会の課題、産業界の課題という3つの課題があります。個人としては、人生100年を生きるにあたり、2つ目のキャリアにチャレンジすることも可能になるなど、多様な人生を自ら設計して舵取りしていく必要があります。社会の課題は、住宅や交通機関、さまざまな制度についても、長寿社会に対応した見直しが求められているという点。そして、そうした個人や社会の課題を解決するモノやサービス、システムを作り出す必要があるという点が産業界の課題です。【秋山 弘子 氏のPROFILE】
東京大学高齢社会総合研究機構 特任教授、米国の国立老化研究機構フェロー、ミシガン大学社会科学総合研究所 研究教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授(社会心理学)。日本学術会議副会長などを経て、現職に。専門はジェロントロジー(老年学)。高齢者の心身の健康や経済、人間関係の加齢に伴う変化を30年にわたる全国高齢者調査で追跡研究。近年は長寿社会のまちづくりとリビングラボにも取り組む。関連書籍「東大がつくった高齢社会の教科書-長寿社会の人生設計と社会創造」。